その年に出版された書籍の 「タイトル」 のみを、
評価して表彰する日本タイトルだけ大賞が、最近ネットを中心にジワジワと話題になっていますが。
その展覧会ver.があったなら、間違いなく大賞を受賞するのは・・・
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
箱根ラリック美術館で絶賛開催中の “愛のヒントが見つかる美術館” でしょう!
実にそそられるタイトルです!!
というわけで、バレンタインデーが近づいたある日、
愛のヒントを見つけに、箱根ラリック美術館に行ってまいりました。
展覧会の会場に入る前に、
まずはボックスから、「ラリック恋みくじ(=メッセージカード)」 なるものを1枚引くようです。
僕が引き当てたのは、「ラリック恋みくじ」 には、《オレンジ》 という作品が。
そして、裏返すと、お告げのようなメッセージがありました。
おそらく、これが僕の愛のヒント。
なかなかに意味深です (笑)
そんな 「ラリック恋みくじ」 は、全部で30種類。
今回の展覧会に実際に展示されている作品のうちの30点が選ばれています。
「ラリック恋みくじ」 に対応する作品にはそれぞれ、
その作品にまつわる、恋愛や家族愛など、愛のエピソードが添えられていました。
例えば、こちらの 《ツバメと少女の横顔》 というブローチの裏側には、
「Au revoir.」 (さようなら、またね) と再会を願うメッセージが刻まれているとのこと。
毎年同じ場所に帰ってくるツバメをモチーフにしているのも、そういう願いが込められているのだとか。
実にロマンチックなアクセサリーですね。
と、もちろん一番気になるのは、自分が引いた作品ですが、
このように、他の29作品のメッセージやエピソードも、つい気になってしまいます。
「ラリック恋みくじ」 というアトラクションが一つあるだけで、
いつもの1.5倍は集中して、真剣に展覧会を楽しんでいた気がしました。
これは、実に素晴らしいアイディア!
残念ながら、自分の引いた作品は、エピソードが弱かったのですが (笑)
印象に残った愛のエピソードはたくさんありました。
例えば、こちらの香水瓶は、勿忘草がモチーフとなっています。
実は勿忘草には、こんな悲恋の物語があるのだとか。
その昔、ドイツの川辺を散歩している若いカップルがいました。
岸辺に咲く美しい花を見つけた彼氏は、彼女のためにその花を摘もうと岸を降ります。
しかし、誤って川に転落。
彼は最後の力を尽くして、その花を岸に投げ、
「私を忘れないで!」 という言葉とともに、川に流されてしまいました。
残された彼女は、亡き人の思い出に生涯この花を身につけ、
その花は、“勿忘草” と呼ばれるようになったのだそうです。
・・・・・・・・・・・。
花を摘もうとして、勝手に死んでしまい、
その上、「俺を忘れるなよ!」 って、重すぎるだろ!
と、同じ男としてツッコみたくなるエピソードでした。
個人的に一番印象に残ったのは、ラリックがモチーフとして多用したというヤドリギに関してです。
日本では、あまり馴染みが無いですが。
西洋では、冬の風物詩として、かなりポピュラーだというヤドリギ。
一見すると鳥の巣にしか見えない、木に寄生する植物です。
そんなヤドリギの下で、キスをすると愛が実るという言い伝えが西洋にはあるとのこと。
実は、箱根ラリック美術館の敷地内にも、天然モノのヤドリギがあります。
さすが “愛のヒントが見つかる美術館” だけあって、
展覧会の期間中、そのヤドリギの下が、公認のキスポイント (?) となっていました。
もし、キスしているカップルを見かけても、
絶対にヒューヒューなどという声をあげて、冷やかさないであげてください (笑)
ちなみに。
バレンタインデーが終わっても、ホワイトデーにもカップル向けのイベントがあるとのこと。
愛のヒントを探しているカップル、ご夫婦は是非!
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愛のヒントが見つかる美術館
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