ルノアールを筆頭に、モネ、ゴッホ、シャガール…と、
街を歩いていると、時に、美術界の巨匠たちと同じ名前のお店に出くわします。
果たして、それらのお店と巨匠との間に関係はあるのか??
気になるようで気にならない。
でも、気にしてしまったら、気になって仕方がない。
そんな疑問を解消すべく、アートテラーは今日も店へと赴く!!
美術界の巨匠たちと同じ名前のお店を紹介する企画 『あなたの街の巨匠たち』 。
不定期に連載を続け、足掛け5年を経て、ようやっと20回目を迎えることとなりました。
美術界の巨匠たちと同じ名前のお店は、探せば意外とあるものなのですね。
さて、記念すべき20回目の今回に初めて、東京を飛び出しました。
やってきたのは、箱根湯本です。
この駅の真ん前にあるのが、喫茶室ルノアール。
・・・・・もちろん、こちらはスルーです (笑)
箱根湯本駅から歩くこと約5分。
お目当てのお店が見えてきました。
その名も、画廊喫茶ユトリロ。
画廊喫茶と名乗るくらいですから、
「白の時代」 でお馴染みのモーリス・ユトリロと関係ないわけがありません。
しかも・・・
シュザンヌ・ヴァラドン (=ユトリロの母) による 《ユトリロの肖像》 が看板代わりに!
もう絶対にモーリス・ユトリロと関係ないわけがありません。
ではでは、店内へ。
すると、衝撃的な光景が目に飛び込んできました。
「も、もしや?!」
そう言えば、店外に・・・
と、ありましたっけ。
ということは、やはり・・・。
マスターらしき男性に、あのユトリロの絵が本物なのか尋ねてみることに。
なんと本物でした!
ちゃんとキャプションまであります。
美術界の巨匠と同じ名前のお店に、
その巨匠の実物があるというパターンは、このシリーズが始まって以来、初!
なんかありがとございます。
さらに、こちらの壁一面にディスプレイされたユトリロも、すべて実物とのこと。
なので、陽射しが強いと・・・
裏返すという原始的なシステム (?) が採用されていました。
とりあえず、一旦落ち着きましょうか。
お店のおすすめメニューというユトリロ特製カレーライスを注文。
数分後に、目の前に運ばれてきました。
おすすめだけあって、スパイシーで食欲を刺激する香り。
そして、一口。
いろいろな味が溶け合っていて、美味しいです。
「でも、1100円はちょっと割高かなァ。。。」 と、一瞬思ったのですが。
再び、ユトリロの絵が目に飛び込んできました。
カレー食べながら、ユトリロの絵 (本物!) を観る。
こんな貴重な体験が出来るのは、間違いなくここだけ。
そう考えると、1100円という価格も納得。
お店のもう一つのおすすめであるコーヒーも合わせて、たっぷり堪能させて頂きました。
さて、こちらの画廊喫茶ユトリロ。
ユトリロ以外にも、アートがいっぱいあります。
四谷シモンさんの作品に、秋山祐徳太子さんの作品に。
そんな大御所の作家さんの作品に交じって・・・
「世界児童画展入賞」 の作品もディスプレイされていました。
スゴい才能が眠っていたものです。
<お店情報>
画廊喫茶ユトリロ
住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本692
定休日:不定休
営業時間:9:00~20:00
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第20回 箱根町湯本でユトリロ
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