現在、21_21 DESIGN SIGHTでは・・・
“雑貨展” が開催されています。
僕らの生活に身近な存在でありながら、
よく考えてみると、その定義が曖昧も曖昧な 「雑貨」 をテーマにした展覧会です。
一昔前は、「雑貨屋さん=ほうきやちりとりを売っているお店」 というイメージだったように思います。
しかし、最近は 「雑貨屋さん=オシャレな小物を売っているお店」 というイメージのが強いような。
確かに、改めて考えてみると、「雑貨」 ってなんなのでしょう?
実に絶妙なポイントに着目した展覧会です。
会場は、まさに雑貨屋さんさながらの状態に!
メイン会場で紹介されていたのは、
料理家やスタイリストなど、様々なジャンルで活躍する12組が考える 「雑貨」 です。
さらには、「雑貨のルーツ」 を紹介するコーナーや、
実際に、雑貨屋さんに売られている雑貨を展示するコーナーなど、
「雑貨」 について深く掘り下げたコーナーが多数設けられていました。
人生で、こんなに 「雑貨」 について考えた日は、無かったことでしょう。
展覧会の印象は雑多に残っていますが、特に印象的だったのは、
明治時代に荷車に日用品を積んで販売していた行商の姿を、現代の日用品で再現した展示品です。
オシャレ感は皆無。
「あの上の箒ください!・・・あ、いや、その箒じゃなくて、その隣の隣の。」 とか言っていたのだろうか。
ナガオカケンメイさんとD&DEPARTMENT PROJECTが考えたコンビニエンスストア。
その名も、d mart usedも印象的でした。
コンセプトは、必要以上に複数あり、使われていない生活用品を集めたコンビニエンスストアとのこと。
なるほど、それで 『ゴリラーマン』 が発売されていたのですね (笑)
この他にも、何でもヤスリでヤスっちゃうアーティスト青田真也さんの作品の数々や、
(↑ヤスられているのは、サンポールやとんがりコーンですね!)
オランダからの3人組デザイナーWE MAKE CARPETSが日本の雑貨を用いて制作したカーペット、
(↑その正体は、フックと見つけたり!)
日本の庶民文化研究家・町田忍さんが集めに集めた 「キッチュな生活雑貨パッケージ」 など、
残念ながら実際の雑貨屋とは違い、手には取れませんが、
思わず、じっくり眺めたくなる展示コーナーがいっぱいありました。
特にオモシロかったのが、デザイナー・野本哲平さんによる 「雑種採集」 のコーナーです。
ここに展示されているのは、すべて非売品。
一般人が生活の中で必要にかられて、
自ら制作した雑貨のようなものを採集し (実際に借り)、展示しています。
例えば、こちらは茨城県の80代女性が使用しているシューキーパー。
この発想は無かったwww
こちらは、神奈川県の60代の男性が制作した鉄アレイ。
「金にしたのは気分を上げるためです。」 とのこと。
上がるのか?!
MVPは30代男性が制作したタオル掛け。
ラジカセを逆さまにすることで、その取っ手部分がタオル掛けに・・・って、おいっ (笑)
100均で買えばいいのに。
平日にも関わらず、会場は若い女性を中心に混雑していました。
雑貨の人気の高さが実感できる展覧会ではありました。
ただ、全体的には雑多な印象で、内容も雑然しており、
結局のところ、雑貨の魅力が何なのかは、明確にはわかりませんでした。
雑貨についての定義が、より曖昧になったような。。。
オモシロい。オモシロいんだけど・・・何か惜しい。
雑味のある展覧会。
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雑貨展
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