住友グループの基礎を築いた住友家15代当主・住友春翠。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
その生誕150年を記念し、美術愛好家としての住友春翠の側面を、
彼と関わりの深い名品の数々とともに紹介する特別展が、泉屋博古館分館で始まりました。
その名も、“バロン住友の美的生活―美の夢は終わらない。 ” 。
「夢は終わらない」 というフレーズから、ついつい立志舎のCMを連想してしまいましたが。
全く関係ないようです (笑)
・・・と、それはさておきまして。
今回の展覧会は、2部構成。
“バロン住友春翠-邸宅美術館の夢” と題された第1部は、5月8日まで開催されます。
今回の展覧会で大きくフィーチャーされているのが、
住友春翠が明治36年に神戸の須磨海岸に築いた洋館、須磨別邸です。
その邸内を国内外の洋画や近代工芸、中国の文物の数々で飾っていたという住友春翠。
須磨別邸は、さながら邸宅美術館の様相を呈していたそうです。
そんな須磨別邸に実際に飾られていた美術品の数々が、会場にズラリと勢揃いしています。
藤島武二や浅井忠、モンティセリといった画家の作品に交じって、モネの作品も。
一見すると、何の変哲もない (?) 普通の (??) モネの絵画ですが。
実は、こちらは、住友春翠が1897年にパリで購入し、
1900年には日本に将来されていたことが記録として残っているモネの絵画、
つまりは、日本に初めてやってきた記念すべきモネの絵画なのです。
これら一流の美術品の数々がプライベートな邸宅を飾っていただなんて。
それも、別邸だなんて。
庶民の僕には、全く想像がつきません (笑)
そんな須磨別邸は、残念ながら残念ながら昭和20年に戦災で焼失してしまいましたが。
須磨別邸を完全再現した模型が、今展覧会のためだけに制作され、展示されています。
別邸の建築そのものは、もちろんのこと。
細部に至るまで、完全再現されていました。
恐ろしいほどのクオリティの高さです。
正直なところ、実物の美術品よりも、こちらの再現模型のほうに心が震えました。
さて、住友春翠のコレクションを語る上で欠かすことが出来ないのが、中国古代青銅器のコレクション。
住友春翠の中国古代青銅器コレクションは、
世界的にも有名であり、質・量ともに日本国内でNo.1であることは間違いありません。
普段は、京都にある泉屋博古館で常設展示されているのですが、
今回は特別に、3月21日までの限定で選りすぐりの約25点が展示されています。
特に必見なのが、門外不出とされる 《夔神鼓(きじんこ)》。
東京では初公開となります。
高さ80cmを超える大きさでありながら・・・
薄さは、およそ3㎜という超絶技巧で制作された青銅器。
その鋳造の技術力の高さには、ただただ驚かされるばかりです。
かなりハイレベルの技術で制作されているにも関わらず、
どこかユーモラスで愛らしいのが、中国古代青銅器の魅力。
僕のお気に入りは、《鳳柱斝(ほうちゅうか)》 です。
上に乗っている2匹の鳥の可愛さにノックアウト。
お風呂に浮かべるアヒルのようです。
いや、絶対に沈みますが。
ちなみに、泉屋博古館分館的には、《虎卣(こゆう)》 を推している模様。
頭に小さな鹿を乗せた虎が大きな口を開け、
人間を抱きかかえている (食べようとしている?!) というシュールな青銅器です。
《虎卣(こゆう)》 にちなんで、こんなものが館外に・・・!!
良かったら抱きかかえられてみてください (笑)
┃会期:2016年2月27日(土)~5月8日(日)
┃会場:泉屋博古館 分館
┃http://www.sen-oku.or.jp/tokyo/program/index.html
~読者の皆様へのプレゼント~
こちらの “バロン住友の美的生活” のペアチケットを、5組10名様にプレゼントいたします。
住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。
http://homepage3.nifty.com/art-teller/tony_contact.htm
(〆切は、3月10日。当選は発送をもって代えさせていただきます)
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
その生誕150年を記念し、美術愛好家としての住友春翠の側面を、
彼と関わりの深い名品の数々とともに紹介する特別展が、泉屋博古館分館で始まりました。
その名も、“バロン住友の美的生活―美の夢は終わらない。 ” 。
「夢は終わらない」 というフレーズから、ついつい立志舎のCMを連想してしまいましたが。
全く関係ないようです (笑)
・・・と、それはさておきまして。
今回の展覧会は、2部構成。
“バロン住友春翠-邸宅美術館の夢” と題された第1部は、5月8日まで開催されます。
今回の展覧会で大きくフィーチャーされているのが、
住友春翠が明治36年に神戸の須磨海岸に築いた洋館、須磨別邸です。
その邸内を国内外の洋画や近代工芸、中国の文物の数々で飾っていたという住友春翠。
須磨別邸は、さながら邸宅美術館の様相を呈していたそうです。
そんな須磨別邸に実際に飾られていた美術品の数々が、会場にズラリと勢揃いしています。
藤島武二や浅井忠、モンティセリといった画家の作品に交じって、モネの作品も。
一見すると、何の変哲もない (?) 普通の (??) モネの絵画ですが。
実は、こちらは、住友春翠が1897年にパリで購入し、
1900年には日本に将来されていたことが記録として残っているモネの絵画、
つまりは、日本に初めてやってきた記念すべきモネの絵画なのです。
これら一流の美術品の数々がプライベートな邸宅を飾っていただなんて。
それも、別邸だなんて。
庶民の僕には、全く想像がつきません (笑)
そんな須磨別邸は、残念ながら残念ながら昭和20年に戦災で焼失してしまいましたが。
須磨別邸を完全再現した模型が、今展覧会のためだけに制作され、展示されています。
別邸の建築そのものは、もちろんのこと。
細部に至るまで、完全再現されていました。
恐ろしいほどのクオリティの高さです。
正直なところ、実物の美術品よりも、こちらの再現模型のほうに心が震えました。
さて、住友春翠のコレクションを語る上で欠かすことが出来ないのが、中国古代青銅器のコレクション。
住友春翠の中国古代青銅器コレクションは、
世界的にも有名であり、質・量ともに日本国内でNo.1であることは間違いありません。
普段は、京都にある泉屋博古館で常設展示されているのですが、
今回は特別に、3月21日までの限定で選りすぐりの約25点が展示されています。
特に必見なのが、門外不出とされる 《夔神鼓(きじんこ)》。
東京では初公開となります。
高さ80cmを超える大きさでありながら・・・
薄さは、およそ3㎜という超絶技巧で制作された青銅器。
その鋳造の技術力の高さには、ただただ驚かされるばかりです。
かなりハイレベルの技術で制作されているにも関わらず、
どこかユーモラスで愛らしいのが、中国古代青銅器の魅力。
僕のお気に入りは、《鳳柱斝(ほうちゅうか)》 です。
上に乗っている2匹の鳥の可愛さにノックアウト。
お風呂に浮かべるアヒルのようです。
いや、絶対に沈みますが。
ちなみに、泉屋博古館分館的には、《虎卣(こゆう)》 を推している模様。
頭に小さな鹿を乗せた虎が大きな口を開け、
人間を抱きかかえている (食べようとしている?!) というシュールな青銅器です。
《虎卣(こゆう)》 にちなんで、こんなものが館外に・・・!!
良かったら抱きかかえられてみてください (笑)
┃会期:2016年2月27日(土)~5月8日(日)
┃会場:泉屋博古館 分館
┃http://www.sen-oku.or.jp/tokyo/program/index.html
~読者の皆様へのプレゼント~
こちらの “バロン住友の美的生活” のペアチケットを、5組10名様にプレゼントいたします。
住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。
http://homepage3.nifty.com/art-teller/tony_contact.htm
(〆切は、3月10日。当選は発送をもって代えさせていただきます)
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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