菊池寛実記念 智美術館で開催中の “秋山陽 アルケーの海へ” へ行ってきました。
こちらは、国際的に活躍する現代陶芸界のトップランナー・秋山陽さんの大規模な個展で、
新作、近作を中心に、80年代や90年代の代表作をも加えた約40点の作品が紹介されています。
これまでに数多くの陶芸作品を目にしてきましたので、
ちょっとやそっとのことでは驚くことのない僕ですが・・・・・
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
最初の作品で、いきなり度肝を抜かされました!
浮いてるし(;゚Д゚)!!
さらに、この後、幾度となく度肝を抜かされることに!
とにかく、これまでに観たことがない、出会ったことがない作品のオンパレードでした。
人は、自分の理解を超えるものに出逢うと、酸欠状態 (?) になるのですね。
会場では、ずっと口をパクパクさせてしまいました。
秋山陽さんが生み出した数々の造形物。
初めて目にする形ばかりなので、「○○っぽい」 とはなかなか形容しづらいのですが。
強いて言うなら、三葉虫とか古代の海にいた生物や植物に近い印象を受けました。
それゆえでしょうか。
(←作品を解説する秋山陽さん本人)
菊池寛実記念 智美術館にいるという感覚が全く無く。
終始、どこかの自然史博物館を訪れているような不思議な感覚を覚えていました。
造形物として、純粋に面白い秋山陽さんの作品ですが。
作品制作のコンセプトに、それぞれ哲学的な思想が含まれているのが、個人的には面白かったです。
(展覧会タイトルに使われている 「アルケー」 も哲学用語)
例えば、こちらの 《Metavoid》 という作品シリーズ。
器の内側と外側を反転させてみた作品シリーズとのこと。
僕の頭では、完全には理解できませんでしたが (笑)、大まかに言えば、こういうことです。
器の内側 (に見える) 部分は、実は、元々は外に出っ張っていたそうで。
それを、パイ包みスープのパイのように凹ませることで、外側だった部分が内側になったというわけです。
また、こちらの 《準平原》 というシリーズは、
“もし、やきものの表面をぺローンとめくったら、
その下には別の表面があって、それがタマネギのように何層になっていてもいいのでは?”
という発想から制作したシリーズとのことです。
やきものの表面のその下を意識したことは、
これまで一度も無かったので、実に面白い視点だなァと感銘を受けました。
「だから、何?!」 とも思いましたが (笑)
新しい世界を体験できる新感覚な展覧会でした。
いい意味で、脳がグラングランします。
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秋山陽 アルケーの海へ
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