第百十八話 国宝ハンター、詫びる!
~前回までのあらすじ~ 2016年3月現在。 日本の国宝の数は、実に1096件。 そのすべてを目にするには、どれだけの月日がかかるのか。 それを検証すべく、日本全国を行脚する国宝ハンター・とに~。 1年で数日しか公開されない大阪の国宝を求めて、 旅しようとしたその直前に、高速バスの予約が取れていないことが発覚。 急遽、翌早朝に岩手の中尊寺に向かったのであった。...
View Article國府理展 『オマージュ 相対温室』
2014年4月30日。こんなニュースが報じられました。その一報を知った時は、もちろん驚きましたが。國府理 (こくふおさむ) というアーティストをよく知らなかったこともあり、また、東京から離れた青森国際芸術センターでの出来事だったこともあり、僕の記憶の中から、すっかりと忘却の彼方へと追いやられていました。さて、本人の突然の死という事態により、開始3日目にして中止された彼の個展 “國府理展 相対温室”...
View ArticleMIYAKE ISSEY展 三宅一生の仕事
国立新美術館で開催中の “MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事” に行ってきました。 (注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)こちらは、世界的なファッションデザイナー・三宅一生さんの約45年間に及ぶ仕事を紹介する大規模展です。MIYAKE ISSEYは、僕よりも一世代上のマダムが着るブランドというイメージ。なので、会場を訪れるまで、「アラフォー以上の方しか楽しめないのでは?」...
View Article「伊東昭義・パリ ユネスコ展」開催記念展
春は出会いの季節でもあり、そして、別れの季節でもあります。2013年秋に目黒にオープンして以来、こちらのブログでも何度となく取り上げ、かつ、アートツアーで何度もお世話になった伊東昭義美術館が、今月31日をもって閉館することとなりました。(どんな美術館は、こちらの記事に⇒伊東昭義美術館)もう来月から、伊東昭義さんの作品をまとまった形で、いつでも見られるという環境は無くなってしまうのですね (泣)...
View Article宣材写真ビフォーアフター
昨日、無事に33歳の誕生日を迎えることが出来ました。また一歩、大人の階段を昇ったわけなのですが、困ったことに、大人になったという自覚がありません。もしかしたら、まだ学生気分が抜けていないのかもしれません...
View Article生きる尊厳 -岡本太郎の縄文-
岡本太郎。40歳。東京国立博物館の一室で、たまたま縄文土器を目にした際に、こう叫んだそうです。「なんだこれは!」それ以来、すっかり縄文の美に魅せられ、縄文土器を撮影した写真や、『縄文土器論』 なるものを発表しています。そんな岡本太郎と縄文とをテーマにした展覧会、“生きる尊厳 -岡本太郎の縄文-”...
View Article安田靫彦展
本日ご紹介するのは、東京国立近代美術館で開催中の “安田靫彦展” 。歴史画の傑作を数多く残した日本画家・安田靫彦 (やすだゆきひこ) の大々的な回顧展です。源頼朝・義経兄弟の対面を描いた 《黄瀬川陣(きせがわのじん)》 をはじめ、 安田靫彦 《黄瀬川陣(きせがわのじん)》 [重要文化財]1940-41年 東京国立近代美術館蔵 全会期展示]法隆寺が所蔵する 《聖徳太子像》...
View ArticleFilm:35 『リリーのすべて』
今回は、「超泣ける!」 と話題のこちらの映画を観に行ってきました。■リリーのすべて 監督:トム・フーバー 出演:エディ・レッドメイン、アリシア・ヴィキャンデル 2015年/イギリス・ドイツ・アメリカ/120分/R151930年。デンマークに住む風景画家アイナー・ヴェイナー (エディ・レッドメイン) は、ある日、肖像画家である妻のゲルダ (アリシア・ヴィキャンデル)...
View Article奥村土牛 ―画業ひとすじ100年のあゆみ―
今年2016年は、山種美術館にとって、開館50周年という節目の年です。そんなパーフェクトイヤーを盛り上げるトップバッターとして開催されているのが、“【開館50周年記念特別展】 奥村土牛 ―画業ひとすじ100年のあゆみ―” という展覧会。(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)こちらは、山種美術館と特に深い関わりのある日本画家・奥村土牛 (1889~1990)...
View Article六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声
日本のアートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として、森美術館が、3年に1度のペースで開催する “六本木クロッシング” 。その5回目となる “六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声” が、いよいよ始まりました!日本、韓国、台湾の4人のキュレーターによって選ばれた20組の出展アーティストは、昨年開催された “日産アートアワード2015”...
View Article生誕150年 黒田清輝-日本近代絵画の巨匠
今年2016年は、日本近代洋画の父と呼ばれた黒田清輝の生誕150周年の節目の年。それを記念して、東京国立博物館にて、“特別展 生誕150年 黒田清輝-日本近代絵画の巨匠” が大々的に開催されています。(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)教科書や切手でもお馴染みの 《湖畔》 や、 重要文化財 黒田清輝 《湖畔》1897年(明治30) カンヴァス、油彩...
View Article不思議な不思議な建築ツアー~池袋編~
みんなの大東京建築ツアーの行程を、誰にでも楽しんで頂けるように、 『もしもの日曜日の建築ツアー』 として提案する企画。「もしも建築ツアーズ ~the architecture tour makes your Sunday Happy~」東は西武で、西、東武。今回は、そんな不思議な不思議な 『池袋』 を舞台にした建築ツアーをお届けいたします。サンシャイン60や乙女ロードだけでない (?)...
View ArticleModern Beauty―フランスの絵画と化粧道具、ファッションにみる美の近代
ポーラ美術館で開催中の “Modern Beauty―フランスの絵画と化粧道具、ファッションにみる美の近代” に行ってきました。(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)こちらは、「女性の美」 に注目した展覧会で、「女性の美」 という視点から、 エドゥアール・マネ 《ベンチにて》 1879年...
View Articleザ★刀剣 ─ 千年の匠の技と美
東京富士美術館で開催中の “ザ★刀剣 ─ 千年の匠の技と美” に行ってきました。こちらは、東京富士美術館開館以来初となる刀剣をテーマにした本格的な展覧会で、東京富士美術館所蔵の刀剣の中から重要文化財や初公開を含む約40口の名刀が紹介されています。刀剣乱舞-ONLINE-アンソロジー ~出陣~ (B’s-LOG...
View Articleファンタスティック 江戸絵画の夢と空想
府中市美術館で開催中の “ファンタスティック 江戸絵画の夢と空想” に行ってきました。もはや、府中市美術館の春の恒例行事として定着した感のある江戸絵画展シリーズ。今年のキーワードは、『ファンタスティック』 です。英一蝶の 《かぐや姫図》 や、吉川一渓の 《白狐図》 のように、まさしく文字通りに、 「ファンタスティック」 な光景を描いた作品もありましたが。墨江武禅の 《月下山水図》...
View Article関東一円アーツの旅 茨城県かすみがうら市 前編
ダーツが刺さった街に行って、アートなものと出会ってくる。そんな新企画 『関東一円アーツの旅』 。記念すべき第1回は、ダーツが刺さった埼玉県秩父市に行ってきました。秩父美術館や仮面を作るアーティストに、古民家の廃材を生まれ変わらせたオシャレな額などが登場し、想定していた以上に充実の内容に。それゆえ、一部の読者さんより、「最初から決まっていたのでは?」 と、ヤラセを疑われてしまいました...
View Articleあそぶ浮世絵 ねこづくし
そごう美術館で開催中の “あそぶ浮世絵 ねこづくし” に行ってきました。こちらは、日本有数の浮世絵コレクションとして知られる平木浮世絵財団の所蔵品の中から・・・ 歌川広重 《名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣》 月岡芳年 《風俗三十二相 うるささう 寛政年間処女之風俗》猫に関する浮世絵ばかりを紹介する、まさに 「ねこづくし」...
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