渋谷区立松濤美術館で開催中の “頴川美術館の名品” に行ってきました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
こちらは、兵庫県にある “小さくともキラリと光る美術館” こと、
頴川美術館 (えがわびじゅつかん) の名品135点を紹介する展覧会です。
頴川美術館のコレクションが東京でまとめて紹介されるのは、実に30年以上ぶりとのこと!
しかも、長次郎赤楽茶碗の代表作と評される重要文化財 《無一物》 をはじめ、
能阿弥筆と伝えられる重要文化財の 《三保松原図》 や、
(注:展示は4/24まで)
土佐光起によるやまと絵の大作 《春秋花鳥図》 など、
(注:展示は4/24まで)
まさに頴川美術館を代表する名品ばかりが、前後期合わせて、惜しげもなく展示されています。
よっ!太っ腹!
正直なところ、この展覧会を訪れるまで、
頴川美術館コレクションがいかなるものなのか、全く想像すらつかなかったのですが。
俵屋宗達や英一蝶、
(左:英一蝶 《大原女図》 右:俵屋宗達 《鴨図》)
円山応挙、長沢蘆雪を筆頭に、
(失礼ながら) 意外にも、日本美術のビッグネームの作品を多く含まれていました。
実に層の厚いコレクションです。
頴川美術館コレクションの全体的な印象としては、
良く言えば控え目、悪く言えば地味目で、どの作品もなんとなく同じような空気を放っていました。
これほどまでに蒐集した人間の好みが、もろに反映されたコレクションは珍しい気がしました。
ちなみに、個人的に気に入ったのは、他の頴川美術館コレクションとは少し毛色が違う 《浪花百景》 。
歌川国員、六花亭芳雪、中井芳瀧という3人の浮世絵師の合作で、幕末の大坂の様子が描かれています。
江戸の浮世絵と比べると、全体的に雑です (笑)
ただ、そのとぼけた妙な味わいが、クセになります。
大阪のお笑いのノリに、どこか通ずるものがありました。
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頴川美術館の名品
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