日本サッカー界のレジェンド・中田英寿氏。
現役引退後は、日本の文化を知るべく旅人となり、すでに47都道府県を旅しているそうです。
そんな旅を続ける中で、日本の工芸に強い関心を抱いた中田氏は、
工芸の魅力を多くの人に知ってもらうため、REVALUE NIPPON PROJECTという活動を立ち上げました。
REVALUE NIPPON PROJECTでは、年ごとに、
陶磁器や和紙、竹、漆、型紙といった中から、一つの素材がテーマに選ばれます。
そして、批評家などの専門家を中心としたアドバイザリーボードが、
工芸家とアーティストなどのコラボレーターとを選定し、各チームが自由な発想で作品を制作していきます。
・・・・・と、いきなり言われても、よくわからないでしょうから。
こちらの 《silver balloon》 という作品を例に説明いたしましょう。
《silver balloon》
兼子吉生、妹島和世、長谷川祐子 2014年 ©Junichi Takahashi
この年のテーマは、型紙。
アドバイザリーボードの長谷川祐子さん (東京都現代美術館チーフキュレーター) が目指したのは
染色の道具である型紙自体を型枠に貼り付けるという斬新でスタイリッシュな照明器具。
この型紙を作成したのは、伝統工芸士の兼子吉生さん。
さらに、照明器具を設計したコラボレーターは、あの世界的な建築家の妹島和世さんです。
このチームだからこそ生み出せた、まさに新しいスタイルの工芸品と言えましょう。
それから、こちらは、陶磁器がテーマの年に制作された 《UFO鍋》 。
《UFO鍋》
植葉香澄、奈良美智、中田英寿 2010年 茨城県陶芸美術館蔵
©植葉香澄、奈良美智、中田英寿 ©Junichi Takahashi
アドバイザリーボードは、中田英寿さん本人が務めました。
土鍋はどれも似たようなもので、存在感があるものが少ない。
そう考えた中田氏は、奈良美智さんにコラボレーターを依頼。
さまざまな要素をミックスさせる作風の植葉香澄と、
奈良美智さんとのコラボによって、見事 (?) 存在感抜群の土鍋が誕生したのです。
と、そんなREVALUE NIPPON PROJECTを通じて、これまでに生まれた工芸品の数々を、
初めて一堂に会した展覧会が、現在、パナソニック 汐留ミュージアムで開催されています。
その名も、“REVALUE NIPPON PROJECT展 中田英寿が出会った日本工芸” 。
気鋭の工芸家×一流のクリエイター×実力あるプロデューサー。
その化学反応から生まれる工芸品は、確かにどれもカッコ良かったです。
“工芸品=地味” というイメージは、余裕で払拭されていました。
アート作品として鑑賞する分には、想像以上に面白かったです!
(ただ、工芸品として考えると、カッコよすぎて、現実味はあまり無かったですがw)
・・・・・ただ、それだけに。
展覧会の会場デザインはもう少し何とかならなかったのか、と残念でなりません。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
会場の広さに対して、作品数が多かったのは、重々承知していますが。
それでも、通路や鑑賞スペースの狭さが、終始気になって仕方がありませんでした。
また、スタイリッシュさを狙ったのでしょうか。
縦書きのキャプションが天井から、いくつも釣り下がっていたのですが、読み辛くてなりません。
作品は良かったのに、会場デザインのせいでストレスが・・・。
プラマイゼロとまでは言いませんが、プラマイ計算したら、どうにかプラスといった感じでしょうか。
ちなみに、個人的にとても気になったのは、梅の花をかたどった直径2m以上の漆塗りのお風呂。
お風呂の栓も凝っていて、松と竹が蒔絵でデザインされていました。
漆塗りだなんて、なんともラグジュアリーなお風呂です。
入り心地を妄想して楽しみました。
┃会期:2016年4月9日(土)~6月5日(日)
┃会場:パナソニック 汐留ミュージアム
┃http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/16/160409/
~読者の皆様へのプレゼント~
こちらの “REVALUE NIPPON PROJECT展” のペアチケットを、5組10名様にプレゼントいたします。
住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。
http://homepage3.nifty.com/art-teller/tony_contact.htm
(〆切は、4月18日。当選は発送をもって代えさせていただきます)
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
現役引退後は、日本の文化を知るべく旅人となり、すでに47都道府県を旅しているそうです。
そんな旅を続ける中で、日本の工芸に強い関心を抱いた中田氏は、
工芸の魅力を多くの人に知ってもらうため、REVALUE NIPPON PROJECTという活動を立ち上げました。
REVALUE NIPPON PROJECTでは、年ごとに、
陶磁器や和紙、竹、漆、型紙といった中から、一つの素材がテーマに選ばれます。
そして、批評家などの専門家を中心としたアドバイザリーボードが、
工芸家とアーティストなどのコラボレーターとを選定し、各チームが自由な発想で作品を制作していきます。
・・・・・と、いきなり言われても、よくわからないでしょうから。
こちらの 《silver balloon》 という作品を例に説明いたしましょう。
《silver balloon》
兼子吉生、妹島和世、長谷川祐子 2014年 ©Junichi Takahashi
この年のテーマは、型紙。
アドバイザリーボードの長谷川祐子さん (東京都現代美術館チーフキュレーター) が目指したのは
染色の道具である型紙自体を型枠に貼り付けるという斬新でスタイリッシュな照明器具。
この型紙を作成したのは、伝統工芸士の兼子吉生さん。
さらに、照明器具を設計したコラボレーターは、あの世界的な建築家の妹島和世さんです。
このチームだからこそ生み出せた、まさに新しいスタイルの工芸品と言えましょう。
それから、こちらは、陶磁器がテーマの年に制作された 《UFO鍋》 。
《UFO鍋》
植葉香澄、奈良美智、中田英寿 2010年 茨城県陶芸美術館蔵
©植葉香澄、奈良美智、中田英寿 ©Junichi Takahashi
アドバイザリーボードは、中田英寿さん本人が務めました。
土鍋はどれも似たようなもので、存在感があるものが少ない。
そう考えた中田氏は、奈良美智さんにコラボレーターを依頼。
さまざまな要素をミックスさせる作風の植葉香澄と、
奈良美智さんとのコラボによって、見事 (?) 存在感抜群の土鍋が誕生したのです。
と、そんなREVALUE NIPPON PROJECTを通じて、これまでに生まれた工芸品の数々を、
初めて一堂に会した展覧会が、現在、パナソニック 汐留ミュージアムで開催されています。
その名も、“REVALUE NIPPON PROJECT展 中田英寿が出会った日本工芸” 。
気鋭の工芸家×一流のクリエイター×実力あるプロデューサー。
その化学反応から生まれる工芸品は、確かにどれもカッコ良かったです。
“工芸品=地味” というイメージは、余裕で払拭されていました。
アート作品として鑑賞する分には、想像以上に面白かったです!
(ただ、工芸品として考えると、カッコよすぎて、現実味はあまり無かったですがw)
・・・・・ただ、それだけに。
展覧会の会場デザインはもう少し何とかならなかったのか、と残念でなりません。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
会場の広さに対して、作品数が多かったのは、重々承知していますが。
それでも、通路や鑑賞スペースの狭さが、終始気になって仕方がありませんでした。
また、スタイリッシュさを狙ったのでしょうか。
縦書きのキャプションが天井から、いくつも釣り下がっていたのですが、読み辛くてなりません。
作品は良かったのに、会場デザインのせいでストレスが・・・。
プラマイゼロとまでは言いませんが、プラマイ計算したら、どうにかプラスといった感じでしょうか。
ちなみに、個人的にとても気になったのは、梅の花をかたどった直径2m以上の漆塗りのお風呂。
お風呂の栓も凝っていて、松と竹が蒔絵でデザインされていました。
漆塗りだなんて、なんともラグジュアリーなお風呂です。
入り心地を妄想して楽しみました。
┃会期:2016年4月9日(土)~6月5日(日)
┃会場:パナソニック 汐留ミュージアム
┃http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/16/160409/
~読者の皆様へのプレゼント~
こちらの “REVALUE NIPPON PROJECT展” のペアチケットを、5組10名様にプレゼントいたします。
住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。
http://homepage3.nifty.com/art-teller/tony_contact.htm
(〆切は、4月18日。当選は発送をもって代えさせていただきます)
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!