今年2016年に、めでたく開館50周年を迎えた出光美術館 (←おめでとうございます!)。
それを記念して、1万件を超える出光美術館コレクションから、
国宝や重要文化財といった名品の数々を3部に分けて紹介する展覧会 “美の祝典” が開催されています。
このための特設サイトだけでなく、テレビCMを制作しているほどの気合の入れようです。
さて、そのトップを飾るのが、“美の祝典Ⅰ やまと絵の四季” 。
「やまと絵」 をテーマに、重要文化財の伝土佐光信 《四季花木図屏風》 や、
同じく重要文化財の 《三十六歌仙絵「柿本人麿」(佐竹本)》 、
さらには、修復が終わったばかりの重要文化財 《真言八祖行状図》 などが展示されています。
『オールスター感謝祭』 のように(?)、
豪華メンバーが大集結した賑やかな展示室となっていました。
普段は、基本的に展示品をただ並べているだけの感がある出光美術館ですが (←おいっ!)。
今回は、いつもとは違って、かなり作りこんだ会場となっていました。
まさしく、美の祝典!
この後に控える “水墨の壮美”(5/13~6/12) 、
“江戸絵画の華やぎ” (6/17~7/18) への期待も高まります。
さて、今回の展覧会の目玉は何と言っても、
10年ぶりに公開される国宝の 《伴大納言絵巻》 です。
《源氏物語絵巻》、《信貴山縁起絵巻》、
そして、《鳥獣人物戯画》 と並んで 「四大絵巻物」 と称される 《伴大納言絵巻》 。
平安時代に実際に起きた応天門の変 (という事件) が題材となっています。
つまり、言うなれば、実録犯罪ドラマのようなものです。
燃え盛る炎の表現も見事でしたが、
何よりも、群集ひとりひとりまで活き活きと描き分ける人物表現が見事でした。
まるで、アニメーションを見ているような臨場感がありました。
また、いまだ謎が多きミステリアスな 《伴大納言絵巻》 。
炎上する応天門を眺めているのは・・・
犯人と目される大納言伴善男なのか。
それとも、真犯人なのか。
平安時代の貴族はみんな同じような服を着ているがために、真相は藪の中。
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美の祝典Ⅰ やまと絵の四季
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