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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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第百十九話 国宝ハンター、登城する!

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前回までのあらすじ~
 日本全国にある国宝をすべて観るには、どれくらいの労力を要するのか。
 体を張って、時には笑いを織り交ぜて紹介するのが、国宝ハンターという企画。
 しかし、特に面白ポイントのなかった前回は、
 「来た、見た、ハンティングした」 というような、ただの報告日記のような内容に。
 脚本がないぶっつけ本番の企画だからこそ、たまにはそういう時もあるのです。 



【お詫び】
今回は、ビックリするくらいに何のトラブルもエピソードもない旅だったので、
山場も無い、オチも無い、笑いも驚きも無い、なんとも凡庸な回になってしまいました。
大変申し訳ございません。
次回は、トラブルに見舞われてきます (←?)


と、前回のラストにお詫びしたからでしょうか。
今回の国宝ハンティングの旅は、トラブルから幕を開けました。

高速バスで兵庫県に到着し、コンタクトレンズをはめようとしたその時に、
コンタクトレンズの入ったケースを紛失してしまったことに気が付いたのです。

ハッ、高速バスの車内に置き忘れてきた∑(゚Д゚)

トラブルはトラブルでも、リアルなトーンのトラブルです。
僕や読者さんが求めているのは、もっとポップなトラブルだというのに。


というわけで、テンションガタ落ちのメガネ状態から、今回の旅はスタートです。

姫路駅


まずは姫路駅から路線バスに乗り、法華山一乗寺へ。

法華山一乗寺


こちらの一乗寺の開基とされるのは、天竺から紫の雲に乗って飛来したという法道仙人。
鉢を飛ばせる特殊能力を持っていたことから、空鉢仙人とも呼ばれていたのだとか。
なかなかにエキセントリックな人物です。
ちなみに、渋谷区の鉢山町という町名の由来は、この法道仙人の空鉢が飛来したからとも。
兵庫県から渋谷まで・・・って、どんだけだ!

それはさておき、こちらの長い階段を昇ったあとに見えてくるのが・・・


長い


国宝の 《一乗寺三重塔》 (ジャンル:建造物) です。

国宝


さらに高い場所にある本堂から見下ろすと、こんな感じ。
なかなかに立派です。

国宝


これだけ立派なのにも関わらず。

看板 コピー


「日本でも10指にはいる」 と控え目な表現なのが、好印象でした。


そんな奥ゆかしい一乗寺を観た後は、再びバスに乗り、姫路駅方面へと向かいます。
目指すは、もちろんあのお城。

国宝


そう、「白鷺城」 の愛称で知られる姫路城です。
平成5年に、奈良の法隆寺とともに、日本で初の世界文化遺産となったことでも知られる姫路城。

姫路城


国宝ハンター的には、実に有難いお城なのです。
と言いますのも、《姫路城大天守》 (ジャンル:建造物) だけでなく、

国宝


《姫路城乾小天守》 (ジャンル:建造物) 、
《姫路城西小天守》 (ジャンル:建造物)、《姫路城 イ・ロ・ハ・ニの渡櫓》 (ジャンル:建造物)
このアングルからは見えていませんが、《姫路城東小天守》 (ジャンル:建造物) がそれぞれ国宝。
つまり、1つお城を見ただけで、国宝を5件観たことになるのです。
例えるならば、楽天カードのポイント5倍キャンペーンのようなもの (←?) 。


外観だけでも、ハンティングしたことになると言えば、ハンティングしたことになりますが。
せっかく来たので、やはり、ここは登城することに。

普通に、姫路城を観光し、
普通に、姫路城の写真をいっぱい撮りました。

姫路城

姫路城  姫路城


ちなみに、リニューアル直後のピーク時よりは落ち着いたとは言うものの。
最上階は、人でごった返しています。

天守


そこに向かう階段での出来事。

天守


僕の前を行くマダム4人組のうちの1人が、

「今日スカートで来なくて良かったわ~」

と一言。
それを聞いた友人が、

「誰があなたのを見るのよ~」

と、キツいツッコミ。
さらに続けて、

「ほらほら~。後ろのお兄さんが困ってるじゃな~い」

と、僕に飛び火。
これ以上ないくらいの苦笑いを浮かべて、やり過ごしました。

そうそう。
これこそが、ポップなトラブル!


今現在の国宝ハンティング数 817/1097




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