俺は、今、モーレツに腹が立っている!
美術展の期間に合わせてレストランが提供する限定メニューってあるだろ?
あれは、何で、フレンチだとか、スイーツだとか、
女が喜ぶメニューばっかりなんだ?!
漢 [おとこ] が、そんなこじゃれたものを、食ってられるか!
漢なら、ガッツリと丼が食いたいんだ。
展覧会の期間に合わせて、アートな丼を誰か作ってくれ!
何、作らないだと?
なら、俺が作るしかないじゃないかっ!
そう。これが、漢のアート丼だ!
現在、東京都美術館にて、“生誕300年記念 若冲展” が絶賛開催中です。
なんと、本日は、入場までに最高200分待ちだったのだとか。
日本人は、伊藤若冲が大好きなのですね。
そこで、今回は、伊藤若冲丼を作ってみようと思います。
若冲フィーバーに完全に乗っかっていますが、なにか。
さて、伊藤若冲と聞いて、頭にパッと浮かんだのは・・・
《紫陽花双鶏図》
もちろん、ニワトリです。
自宅の庭で数十羽のニワトリを飼い、
朝から晩まで徹底的にその生態をじーっくり観察するだけの生活を約1年間続けた結果、
ニワトリの姿を自在に描けるようになったという若冲。
それにあやかって、買ってきたニワトリ (もも肉) を、じーっくり観察してみました。
5分くらい観察し続けたところで、ギブアップ。
ニワトリを自在に料理できるようになる気がしません。
とりあえず、ニワトリは酒と塩コショウで下味をつけ、
魚焼きグリルに入れ、弱火でじーっくり焼いてみることにしました。
続いては、ご飯を準備しましょう。
京都・錦小路にあった青物問屋 「枡屋」 の長男として生を受けた若冲。
それだけに野菜をモチーフにした絵画も少なくありません。
《果蔬涅槃図》
ということで、今回は野菜ジュースでご飯を炊いてみることにします。
スーパーの売り場には、いろいろな種類の野菜ジュールが並んでいましたが。
若冲の代表作 《動植綵絵》 が全部で30幅あることにちなんで、
30種類の野菜を使用している伊藤園の一日分の野菜をセレクト。
研いだお米に、野菜ジュースと水を1:1の割合で投入し、
隠し味で鶏ガラスープ (顆粒) を加えたら、あとは炊きあげるだけです。
続いては、野菜でソースを作ります。
カラフルになるように用意しました。
カラフルであれば、何でもいいです。
パプリカや枝豆、かぼちゃなんかがあってもよいですね。
それでは、野菜をさいの目に切りましょう。
《鳥獣花木図屏風》 に用いられている升目描きをイメージして。
そしたら、それらを油を熱したフライパンで炒めていきます。
では、いよいよ盛り付けていきましょう。
見た目と香りは、限りなくチキンライスに近い野菜ジュースご飯を、まずは丼に半分よそいます。
ここで、取り出したるは、実は密かに (?) 作っておいた鳥もつ煮。
伊藤若冲は、生き物の内側に、「神気」 が潜んでいると考えていました。
つまり、ニワトリの内側 (=内臓) が無ければ、この丼は完成ではないのです。
この上に、さらに野菜ジュースご飯を重ね、
じーっくりと両面を焼きあげたニワトリを、一口大に切って乗せましょう。
最後に、野菜ソースをトッピングすれば、伊藤若冲丼の完成です!
空間恐怖症気味の若冲に負けず劣らず、
いつも以上に要素を盛り込んだこの伊藤若冲丼。
味は間違いなかったです。
ただ、野菜ジュースご飯のせいで、やや洋風で複雑な味わいになってしまったかも。
この味を素直に美味しいと思える人は多くないかもしれません (笑)
若冲は、こんな言葉を残しています。
「千載具眼の徒を竢つ」
(私の絵を理解してくる人物が千年後には必ず現れるだろう。)
というわけで、僕も。
「千載具舌の徒を竢つ」
料理ブログではなく、あくまで美術ブログのランキングに、ご協力をお願いします。
美術展の期間に合わせてレストランが提供する限定メニューってあるだろ?
あれは、何で、フレンチだとか、スイーツだとか、
女が喜ぶメニューばっかりなんだ?!
漢 [おとこ] が、そんなこじゃれたものを、食ってられるか!
漢なら、ガッツリと丼が食いたいんだ。
展覧会の期間に合わせて、アートな丼を誰か作ってくれ!
何、作らないだと?
なら、俺が作るしかないじゃないかっ!
そう。これが、漢のアート丼だ!
現在、東京都美術館にて、“生誕300年記念 若冲展” が絶賛開催中です。
なんと、本日は、入場までに最高200分待ちだったのだとか。
日本人は、伊藤若冲が大好きなのですね。
そこで、今回は、伊藤若冲丼を作ってみようと思います。
若冲フィーバーに完全に乗っかっていますが、なにか。
さて、伊藤若冲と聞いて、頭にパッと浮かんだのは・・・
《紫陽花双鶏図》
もちろん、ニワトリです。
自宅の庭で数十羽のニワトリを飼い、
朝から晩まで徹底的にその生態をじーっくり観察するだけの生活を約1年間続けた結果、
ニワトリの姿を自在に描けるようになったという若冲。
それにあやかって、買ってきたニワトリ (もも肉) を、じーっくり観察してみました。
5分くらい観察し続けたところで、ギブアップ。
ニワトリを自在に料理できるようになる気がしません。
とりあえず、ニワトリは酒と塩コショウで下味をつけ、
魚焼きグリルに入れ、弱火でじーっくり焼いてみることにしました。
続いては、ご飯を準備しましょう。
京都・錦小路にあった青物問屋 「枡屋」 の長男として生を受けた若冲。
それだけに野菜をモチーフにした絵画も少なくありません。
《果蔬涅槃図》
ということで、今回は野菜ジュースでご飯を炊いてみることにします。
スーパーの売り場には、いろいろな種類の野菜ジュールが並んでいましたが。
若冲の代表作 《動植綵絵》 が全部で30幅あることにちなんで、
30種類の野菜を使用している伊藤園の一日分の野菜をセレクト。
研いだお米に、野菜ジュースと水を1:1の割合で投入し、
隠し味で鶏ガラスープ (顆粒) を加えたら、あとは炊きあげるだけです。
続いては、野菜でソースを作ります。
カラフルになるように用意しました。
カラフルであれば、何でもいいです。
パプリカや枝豆、かぼちゃなんかがあってもよいですね。
それでは、野菜をさいの目に切りましょう。
《鳥獣花木図屏風》 に用いられている升目描きをイメージして。
そしたら、それらを油を熱したフライパンで炒めていきます。
では、いよいよ盛り付けていきましょう。
見た目と香りは、限りなくチキンライスに近い野菜ジュースご飯を、まずは丼に半分よそいます。
ここで、取り出したるは、実は密かに (?) 作っておいた鳥もつ煮。
伊藤若冲は、生き物の内側に、「神気」 が潜んでいると考えていました。
つまり、ニワトリの内側 (=内臓) が無ければ、この丼は完成ではないのです。
この上に、さらに野菜ジュースご飯を重ね、
じーっくりと両面を焼きあげたニワトリを、一口大に切って乗せましょう。
最後に、野菜ソースをトッピングすれば、伊藤若冲丼の完成です!
空間恐怖症気味の若冲に負けず劣らず、
いつも以上に要素を盛り込んだこの伊藤若冲丼。
味は間違いなかったです。
ただ、野菜ジュースご飯のせいで、やや洋風で複雑な味わいになってしまったかも。
この味を素直に美味しいと思える人は多くないかもしれません (笑)
若冲は、こんな言葉を残しています。
「千載具眼の徒を竢つ」
(私の絵を理解してくる人物が千年後には必ず現れるだろう。)
というわけで、僕も。
「千載具舌の徒を竢つ」
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