本日ご紹介するのは、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の “西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展” 。
18世紀にヨーロッパで一大ブームを巻き起こした布、
トワル・ド・ジュイ (西洋更紗) に焦点を当てた日本初の本格的な展覧会です。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
ぶっちゃけた話、そこまで布に興味はないので、あまり期待はしていませんでした。
・・・・・・・・・・・が!
自分でも意外だったのですが、すっかりトワル・ド・ジュイの世界にハマってしまいました。
「これは、面白い!」
何といっても、その魅力は、独特なデザインにあります。
トワル・ド・ジュイの代名詞ともいえるのが、こちらのように単色でプリントされたもの。
遠くから見ると、何の柄なのか、よくわからないですが。
近づいてみて、ビックリ!
《田園の楽しみ》 J.B.ユエによるデザイン 1802年
銅版プリント・綿(ジュイ製) トワル・ド・ジュイ美術館蔵 ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
まるで、クラシカルな銅版画のようです。
しかも、実際の銅版画のように、細かい線だけで立体感が表現されています。
布を鑑賞している感じは、全くありません。
普通に、銅版画を鑑賞している気になっていました。
・・・・・と思ったら、
ジャン=バティスト・ユエら画家たちが描いた図案を銅板プリントで、布に転写させたものなのたとか。
あ、本当に、銅版画だったのですね。
紙でなく、布にプリントされているだけで。
気球をモチーフにしていたり、ワニやライオンが登場したりと、
“布のデザインとしては、いかがなものか?” というモノは多かったですが (笑)
美術品として鑑賞する分には、非常に面白いモノばかりでした。
このトワル・ド・ジュイの唯一無二のデザインセンスは、クセになります。
また、銅板プリントではなく、木版プリントのトワル・ド・ジュイも。
浮世絵と同様に、多色刷りできるのが、木版プリントの特徴です。
木版プリントのトワル・ド・ジュイの中で、個人的に一押しなのが、《コクシギル》 。
コクシギルとは、ニワトリ(coq)、コウノトリ(cigogne)、
ツル(grue) の3つの鳥を組み合わせた言葉で表される想像上の鳥とのことなのですが・・・
《コクシギル》 1795年頃 木版プリント・綿(ジュイ製)
トワル・ド・ジュイ美術館蔵 ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
「誰だよ!!」
鳥っぽさは皆無です (笑)
なんとも脱力系のキャラが、そこにいました。
ちなみに、会場には、トワル・ド・ジュイの名品だけでなく。
トワル・ド・ジュイの源泉となったインド更紗や、
トワル・ド・ジュイの影響を受けたウィリアム・モリスやデュフィなどの作品も合わせて展示されています。
文化史の展覧会としても、非常に興味深いものがありました。
布好きな方はもちろん、布に興味がないという方でも楽しめる展覧会です。
布に興味がないという方こそ、チャレンジ・ジュイ。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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18世紀にヨーロッパで一大ブームを巻き起こした布、
トワル・ド・ジュイ (西洋更紗) に焦点を当てた日本初の本格的な展覧会です。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
ぶっちゃけた話、そこまで布に興味はないので、あまり期待はしていませんでした。
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自分でも意外だったのですが、すっかりトワル・ド・ジュイの世界にハマってしまいました。
「これは、面白い!」
何といっても、その魅力は、独特なデザインにあります。
トワル・ド・ジュイの代名詞ともいえるのが、こちらのように単色でプリントされたもの。
遠くから見ると、何の柄なのか、よくわからないですが。
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《田園の楽しみ》 J.B.ユエによるデザイン 1802年
銅版プリント・綿(ジュイ製) トワル・ド・ジュイ美術館蔵 ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
まるで、クラシカルな銅版画のようです。
しかも、実際の銅版画のように、細かい線だけで立体感が表現されています。
布を鑑賞している感じは、全くありません。
普通に、銅版画を鑑賞している気になっていました。
・・・・・と思ったら、
ジャン=バティスト・ユエら画家たちが描いた図案を銅板プリントで、布に転写させたものなのたとか。
あ、本当に、銅版画だったのですね。
紙でなく、布にプリントされているだけで。
気球をモチーフにしていたり、ワニやライオンが登場したりと、
“布のデザインとしては、いかがなものか?” というモノは多かったですが (笑)
美術品として鑑賞する分には、非常に面白いモノばかりでした。
このトワル・ド・ジュイの唯一無二のデザインセンスは、クセになります。
また、銅板プリントではなく、木版プリントのトワル・ド・ジュイも。
浮世絵と同様に、多色刷りできるのが、木版プリントの特徴です。
木版プリントのトワル・ド・ジュイの中で、個人的に一押しなのが、《コクシギル》 。
コクシギルとは、ニワトリ(coq)、コウノトリ(cigogne)、
ツル(grue) の3つの鳥を組み合わせた言葉で表される想像上の鳥とのことなのですが・・・
《コクシギル》 1795年頃 木版プリント・綿(ジュイ製)
トワル・ド・ジュイ美術館蔵 ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
「誰だよ!!」
鳥っぽさは皆無です (笑)
なんとも脱力系のキャラが、そこにいました。
ちなみに、会場には、トワル・ド・ジュイの名品だけでなく。
トワル・ド・ジュイの源泉となったインド更紗や、
トワル・ド・ジュイの影響を受けたウィリアム・モリスやデュフィなどの作品も合わせて展示されています。
文化史の展覧会としても、非常に興味深いものがありました。
布好きな方はもちろん、布に興味がないという方でも楽しめる展覧会です。
布に興味がないという方こそ、チャレンジ・ジュイ。
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