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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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石内都 Frida is

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現在、資生堂ギャラリーでは、“石内都 Frida is” が開催されています。

フリーだ



こちらは、日本を代表する女性写真家・石内都さんが、
メキシコを代表する女性画家フリーダ・カーロの遺品を撮影したシリーズ、
《Frida by Ishiuchi》 《Frida 愛と痛み》 から31点を紹介する展覧会です。

ドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品 - 石内都、織るように』公式サイト

↑ドキュメンタリー映画としても話題になった、
これらのシリーズが日本で本格的に紹介されるのは、今回が初めてとのこと。
石内都ファン、フリーダファン待望の展覧会と言えましょう。


さて、会場を訪れて、まず何と言っても驚かされるのが、

壁  壁


カラフルな壁の色!!

白一色の壁でお馴染みの資生堂ギャラリーであるだけに。
一瞬、他のギャラリーに間違えて来てしまったのかと、本気で戸惑いました。

ただ、どことなくメキシコ建築家ルイス・バラガンを彷彿させる、
このカラフルな壁の配色のおかげで、メキシコ感 (?) は確実にアップ。
《Frida by Ishiuchi》 《Frida 愛と痛み》 を展示するにおいて、これ以上ない演出でした。


幼少期の病気や事故が原因で、体が不自由であったフリーダ。
それゆえ、コルセットや薬などの写真もありましたが。

薬  壁


不思議と、痛々しい印象は受けませんでした。
瑞々しくて、透明感のある印象。
心にすっと入ってくるような感じを受けました。


ちなみに、今回展示されていた写真の中には、
絵筆やパレットなど、画家ならではのアイテムはありません。

フリーダ  フリーダ


写真から浮かび上がってくるのは、
画家フリーダ・カーロではなく、一人の女性としてのフリーダ・カーロの姿。
普通にオシャレして、普通に笑って、普通に生活していたのでしょうね。
これまで、エキセントリックな女性のイメージを抱いていましたが。
フリーダにも、(いい意味で) 意外と普通の女性の一面があったことを実感させられました。
・・・と同時に、ビジュアルだけで、
それらを伝えることのできる写真という表現の面白さも実感させられました。
星




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