本日ご紹介するのは、サントリー美術館の “オルセー美術館特別協力 生誕170周年 エミール・ガレ” 。
アール・ヌーヴォーを代表する工芸家エミール・ガレの生誕170周年を記念して開催された展覧会です。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
展示の中心となっているのは、サントリー美術館のエミール・ガレコレクション。
実は、サントリー美術館のガレコレクションは、国内でも有数のコレクションだそうで。
今回の展覧会には、その中でも選りすぐりの約100件が出展されています。
さらに、あのオルセー美術館が、展覧会に全面協力!
所蔵するエミール・ガレ作品 (日本初出品!) はもちろん、
エミール・ガレ 《栓付瓶「神秘の葡萄」》 1892年 オルセー美術館
©Musée d´Orsay, Dist. RMN-Grand Palais / Patrice Schmidt / distributed by AMF
貴重な直筆のデッサンの数々も出展されていました。
デッサンと実物とを見比べられる、またとない機会です。
(左:エミール・ガレ 《意匠「昼顔形花器〈蛾〉」》 1899年 オルセー美術館
©RMN-Grand Palais (musée d´Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF
右:エミール・ガレ 《昼顔形花器〈蛾〉》 1900年 サントリー美術館©藤森武)
さて、今回の展覧会では、ガレの世界を、
「ガレと祖国」 や 「ガレと植物学」 など、
5つのトピックに分けて紹介しています。
個人的にもっとも興味を惹かれたのは、「ガレと異国」 という切り口で紹介していたコーナーです。
ガレがジャポニスムの影響を受けていたということは、うっすら聞いていましたが。
まさか、ここまでガッツリ影響を受けていた作品があったとは!
どこからどうみてもジャパンです。
とてもメイド・イン・フランスとは思えません。
もし、骨董屋さんに並べられていたら、おそらくガレの作品とは気づかれないことでしょう。
(いい意味の方で)ガレの作品とは気づかれない・・・と言えば。
ガレの家具作品も紹介されていました。
ガレのガラス作品は、どちらかと言えば、造形的ゆえドロドロした印象ですが。
それとは逆に、ガレの木製の家具作品は、趣があって品のある印象でした。
かつての大塚家具で売られていそうな品格がありました。
ちなみに。
さまざまなバリエーションのガレ作品が展示されていましたが。
やはり、一番心を奪われたのは、代表作の 《ランプ「ひとよ茸」》 です。
キノコが光っている。
ただ、それだけなのに (←?)。
なんという幻想感。
ジブリの世界に迷い込んだかのようです。
┃会期:2016年6月29日(水)~8月28日(日)
┃会場:サントリー美術館
┃http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_3/index.html
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
↧
オルセー美術館特別協力 生誕170周年 エミール・ガレ
↧