現在、根津美術館では、“はじめての古美術鑑賞 絵画の技法と表現” という展覧会が開催中です。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
敷居が高いと思われがちな日本古美術。
その原因は・・・
「たらしこみ」 や 「繧繝彩色」 といった専門用語にあり?!
ならば、それらの専門用語の意味を、
実際に技法が用いられた古美術作品を交えながら、紹介してしまおうというのが今回の展覧会。
重要文化財 《愛染明王像》 1幅 絹本着色 日本・鎌倉時代 13世紀 根津美術館蔵
初心者向け日本美術ガイドの本を、展覧会にしたらこうなった・・・という感じでした。
取っつきやすくはありましたが、
チョイスされていた専門用語が、ややマニアックだったような印象は否めません。
もっと “はじめて” の方向けに徹して、
「そもそも日本画って、どうやって描いているのか?材料は?」 というような、
初歩の初歩の辺りから解説してくれても良かったかも。
さてさて、今回の展覧会で取り上げられていた美術用語の数々を見ていたら、
1年ぶりに、(個人的にはお気に入りの) あの企画を復活させたくなってしまいました。
IKKO風美術用語辞典です。
それでは、今回紹介されていた美術用語のいくつかを、IKKO風にご紹介いたしましょう。
【外暈~(そとぐま)】
白色~、あるいは、明るい色彩~のものを描くときに、
その輪郭~の外側~を、墨や暗色~でぼかすことで、
「どんだけ~」 と驚くほどに、立体~的に浮かび上がらせる描き方~。
輪郭~の内側~をぼかす描き方~は、内暈~。
【截金~(きりかね)】
金箔~や銀箔~を、極細~の線や三角~、ひし形~といった形に切って、
掛け軸~や屏風絵~、仏像~などに、直で貼り付け~する超絶技法。
「どんだけ~!」
【付立て~(つけたて)】
長沢蘆雪筆 《竹狗児図》 1幅 紙本墨画淡彩 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
輪郭~線を用いず、筆の穂の側面~を利用し、
「背負い投げ~!」 するくらいの勢いで対象をひと筆で描き、陰影~や立体~感を表す技法。
京都の円山~四条派~の画家たちが得意とした。
IKKO風ではないですが、展覧会では他にも様々な美術用語が紹介されています。
日本美術に興味がある方、興味を持ってみたい方は、この機会にぜひ!
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はじめての古美術鑑賞 絵画の技法と表現
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