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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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ガラスと土の造形

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先日は、かねてより、一度は訪れたいと思っていた遠山記念館へ。
最寄り駅は、川越駅or桶川駅。
今回は川越駅からバスで向かいます。

バス


・・・・・と、その肝心のバスが、1時間に1本しかありません。
場合によっては、1本もない時もあります。

運悪く、電車が遅れてしまったため、11時22分にバス停に到着 (日曜日)。
次のバスが来るのは、なんと13時15分ではないですか。
約2時間後。。。

仕方なく、川越駅近辺で時間を潰して、次のバスに乗って、最寄りバス停の牛ケ谷戸へ。

牛ケ谷戸


ここから、徒歩で約15分だそうです。
マジ山!!

遠山


こんな田園地帯に、美術館などあるのでしょうか。
不安が募ります。

ハンター


注意を促さないと、人を撃ちかねないハンターが、この辺をうろついているようです (←妄想!)。
ますます不安が募ります。


そんなこんなで、遠山記念館に到着。

遠山記念館  看板


「どうして、こんなところに、こんな立派な建物が?!!」 (←リアルな感想)

と思ってしまうのは、きっと僕だけではないはず。
かなり周囲から浮いています。


実は、この地は、遠山記念館の創立者である日興證券の創立者・遠山元一にとって縁のある地。
幼い頃に没落した地であったのだそうです。
その後、財界人として成功した遠山元一が、
苦労をかけた母のために建てたのが、遠山記念館の敷地内にある遠山邸。

遠山邸


当時の最高技術の大工や左官らを集結させ、
さらに、全国から集めた貴重な材料を贅沢に使い、
2年7ヶ月の歳月を経て、完成した昭和を代表する名建築です。
とても一人が住む家とは思えないほどの大邸宅でした。
なんと親孝行な人物なのでしょう!


さてさて、そんな遠山邸。
現在は、埼玉県立近代美術館とのコラボ展 “竹岡雄二 台座から空間へ” が開催中ですが。

建築  建築  


普段の際も、邸宅内は鑑賞可。
しかも、写真撮影可。
細部の細部までこだわりぬかれた昭和の職人技を、心行くまでご堪能くださいませ。

遠山邸  遠山邸


遠山邸だけでも、(遠路はるばる) 観に行く価値は大いにありますが。
建築家・今井兼次設計による遠山記念館も、建物として非常に興味深いものがあります。

今井兼次

今井兼次  今井兼次


ちなみに、なんとこちらの遠山記念館も撮影可。
実に太っ腹な美術館です。

そんな遠山記念館で、現在開催されているのが、“ガラスと土の造形” という展覧会。

ガラス


約1万点に及ぶ遠山記念館のコレクションの中から、
エジプトやイランの古代ガラス、西洋のステンドグラスといったガラス製品の数々と、

ガラス  ガラス


オリエントやアンデスの土器・土偶、中国や日本の陶器といった土製品の数々が展示されています。

土器  やきもの


その中には、遠山記念館のマスコットキャラクター的存在の仁阿弥道八作 《黒楽銀彩猫手焙》 も。

黒楽銀彩猫手焙


タイトルだけ目にすると、やや硬い印象を受けますが。
こんな皿があったり、

こんな


こんな壺があったり、

壺


足の生え方が奇妙なペンギンがいたり、

足


全体的には、良い意味で脱力的な展覧会でした。
星星


「誰なんだ、お前は?!」

誰




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