Quantcast
Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

DMM.プラネッツ Art by teamLab

$
0
0

お台場みんなの夢大陸2016内で開催されている話題の展覧会・・・

dmm


“DMM.プラネッツ Art by teamLab” に、今さらながら行ってきました。
今話題のウルトラテクノロジスト集団・teamLabの最新展覧会で、
過去最大規模となる3000㎡もの広さの会場で、新作の数々が発表されています。


日中に見るとなると、お台場みんなの夢大陸2016の入場チケット (2000円) が必要なのですが。
18時からは、“DMM.プラネッツ Art by teamLab” のみを、
1000円で鑑賞できるお得なナイトチケットが販売されています (発売は17時半から)。

そんなナイトチケットを購入すべく、日曜の夜18時40分にチケット売り場へ。
購入の際に、あと5分後までに、列に並んでいただかないと、受付が締め切られますとの案内を受けました

なんでも、この時点で3時間待ちとのこと。
22時がクローズなので、この日は、18時45分で早くも締め切り。
これ以降に来たお客さんは、チケットの購入もできませんでした。
適当に来てしまいましたが、どうやらギリギリセーフだったようです。

・・・・と、ホッとしたのもつかの間。

「うぉーい!ここから3時間も並ぶのか (泣)」

若冲展の恐怖 (?)、再来です。


そして、その後、本当に3時間並びました。
空腹に耐え、蒸し暑さに耐え、足の疲労に耐えた3時間でした。
行列の最後のほうは、暗いテントの中でギュウギュウに並んで待つこととなったのですが。
チームラボの力を持ってすれば、
そのテントの中に、花とか蝶の映像を映し出すことも出来たでしょうにむかっ
何でもいいから、対策をしていただきたいものでした。


さて、時刻は21時30分。
いよいよ会場内へ。

会場内は裸足。
靴も靴下も脱ぎます。
さらに、ケータイとカメラ以外は、返却式の100円ロッカーに。
そこまでの準備が整ったら、まずは足の消毒です。
(ちなみに、タオルは会場に大量に用意されています)

消毒


学校のプールを思い出し、早くもワクワク感。
そして、早くも、3時間待ったイライラ感は消滅しました。



最初に現れたのは、《やわらかいブラックホール - あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である という作品。
暗いので写真は上手く撮れませんでしたが、まぁ、一言で言えば、
無印良品の “人をダメにするソファ” のような素材で満たされた空間です。

無印良品 体にフィットするソファ・本体 幅65×奥行65×高さ43cm/無印良品



足元がふっかふかで、歩くのは困難。
でも、その感覚が、なんとも楽しい。
思わず童心に返れます。


続く空間に広がっていたのは、《Wander through the Crystal Universe》

Wander through the Crystal Universe

Wander through the Crystal Universe


こちらは、昨年、ポーラミュージアムアネックスで発表され、
話題騒然となった 《Crystal Universe》 の進化版。
会場が広くなり、作品が大きくことに加えて、今回は天井にも床にも鏡が使用されています。
(※なので、女性の方はスカートに注意)

天井

床


確実に、ユニバース感、宇宙感が増していました!

言葉にしてしまえば、光がパッと舞ったり、花火のようにブワッと広がったり、
それが絶えず繰り替えされているだけなのですが、何なのでしょう、この心を捉えて離さない光景は!
決して盛ってるわけではなく、半日はこの光景を観ていられる気がします。


・・・・・なのですが。
クローズの時間が迫っているので、しぶしぶ次の部屋へ。
そこで待っていたのが、《人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity》 です。

この空間は、膝丈くらいの水で満たされています。
なるほど。それで裸足になる必要があったのですね!

鯉


水面に映っているのは、teamLabお得意 (?) の変化する花。
そして、初登場となる (?) 鯉。
カラフルな鯉が、気持ちよさそうに泳ぎ回っています。

人と共に踊る鯉


幻想的な映像と、幻想的な音楽と。
そして、水に浸かる感触と。
さまざまな感覚が混ざり合った、これまでにない鑑賞体験でした。
新次元のアート作品と言っても過言ではないのではないでしょうか。




さてさて、最後に待っていたのが、《Floating in the Falling Universe of Flowers》 という作品。




巨大なドーム空間に、やはりteamLabお得意 (?) の変化する花の映像が映し出されています。
床が鏡張りのため、まるで巨大な天球儀の中に入っているかのような感覚に。

「このまま、ここでずーっと過ごしたいなぁ。明日の仕事、休んじゃおうかなぁ」

と、現実逃避したくなること必至のインスタレーション作品です。
とても素敵な作品ではあったのですが、
それゆえに、多くの来場者が寝転んだ状態で鑑賞していたのが、
作品そのもの以上に印象的な光景でした。
何か新手の宗教のような。。。
たぶん、あそこにいたのは、teamLab教の信者さんたちです (笑)



何はともあれ。
3時間待ちのイライラや疲れは、一瞬で吹っ飛び、
帰るときには、スキップしたくなるくらいの夢心地に浸るほどでした。
並んででも観る価値は、大いにあります。
2016年の真夏の夜の夢。
星星星




1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位ですアップ
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!

Blogランキングへ  にほんブログ村 美術ブログへ


Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

Trending Articles