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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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東洋・日本陶磁の至宝 ―豊麗なる美の競演

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今年、開館50周年を迎えた出光美術館では、
現在、陶磁器コレクションの中から中国・朝鮮・日本陶磁の選りすぐりの作品だけを紹介する、
スペシャルな展覧会 “東洋・日本陶磁の至宝 ―豊麗なる美の競演” が開催されています。

野々村仁清の作にして、重要文化財に指定されている 《色絵芥子文茶壺》 や、

色絵芥子文茶壺


同じく重要文化財の本阿弥光悦作の 《赤楽兎文香合》

赤楽兎文香合


青磁の傑作 《青磁下蕪花生》 (やはり重要文化財!) など、

青磁下蕪花生


やきもの界のスター選手たちが一堂に会していました。
展覧会場は、なんとも華やかな印象。
やきものが好きな人は、もちろんテンションが上がるでしょうが。
そこまで、やきものに興味がない人でも、
何やらスゴい空間であることは、きっと伝わるはず。
それくらいに、各作品が気品とオーラを放っていました。
星星
会場の演出も、過度になりすぎず、ちょうどいい塩梅。
ナチュラルに 「いい仕事してますねぇ」 と声に出してしまいました。


ちなみに、個人的に一番心を奪われたのは、板谷波山の 《葆光彩磁花卉文花瓶》 でした。

葆光彩磁花卉文花瓶


今回出展されていた古今東西のやきものの名品と比べてしまうと、
まだまだ昭和3年生まれの新参者 (←?) に過ぎないわけですが、実力はトップクラス。
他のやきものとは明らかに違うホワッとした色彩に、思わず目が吸い込まれました。
で、しばらく帰ってこられませんでした。
実にファンタジックなやきものです。


また、《絵唐津丸十文茶碗》 も印象的な作品でした。

絵唐津丸十文茶碗


○に十字といえば、島津家の家紋ですが、それと関係があるのでしょうか。
もしくは、「田」 という漢字にも見えます。
プラスを丸で囲んだのかもしれません。
謎は多いです。
ただ、元も子もない意見でしょうが、
個人的には、全体の佇まいと、このマークは合っていないよう気がします。
無かったら、いいのに。


最後に、何かヘンだった 《三彩騎駝人物》 をご紹介。

三彩騎駝人物


パッと見た瞬間に、「何かヘンだなぁ何かヘンだなぁ」 と思いました (心霊的な意味でなく)。
しばらく眺めていて、その理由が発覚。
フタコブラクダは、こんなにコブは離れていません。
というか、コブが港でよく見る足をかけるヤツみたいになっています。




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