本日ご紹介するのは、永青文庫で開催中の “歌仙兼定登場” です。
こちらは、細川家16代の細川護立が10代の頃に、
母親に小遣いをねだって手に入れたという 《刀 金象嵌銘 光忠 光徳(花押) 生駒讃岐守所持》 や、
細川幽斎が褒美として烏丸光廣に贈り、
その後、巡り巡って細川護立が再入手した 《太刀 銘 豊後国行平作》 といった、
国宝級の日本刀を差し置いて (?) 、
国宝でも重要文化財でもない 《銘 濃州関住兼定作》 ・・・
通称、歌仙兼定を主役に据えた展覧会です。
“なんでまた、急に歌仙兼定がフィーチャーされているのだろう??”
と、疑問に思っていたわけですが。
永青文庫に到着して、納得。
名刀を擬人化したゲーム 『刀剣乱舞』 の主要キャラクターの一人なのだそうです。
なるほど。
刀剣女子をターゲットにした展覧会だったのですね!
とは言え、『刀剣乱舞』 がブームだったのは、昨年の話。
さすがに、今はブームが去ってしまったのでは・・・と思いきや!
僕の甘い読みは、バッサリ斬り捨てられました。
会場内には、女子・女子・女子。
しかも、おしゃれな女子。
“あれっ?ここって、Hey! Say! JUMPのコンサート会場??” と、戸惑ってしまったほどです。
『刀剣乱舞』 人気は、いまだに健在だったのですね。
帰宅後、『刀剣乱舞』 の歌仙兼定を調べてみたところ、
“風流を愛する自称文化系男子” という設定であることがわかりました。
確かに、三十六歌仙にあやかったネーミングは風流な感じがします。
しかし、その三十六歌仙というのは、持ち主の細川忠興が36人の家臣を手討ちにしたことに由来するもの。
・・・・・・・風流なのか?
ちなみに、今回の展覧会では、《銘 濃州関住兼定作》 をはじめとする刀以外にも、
宮本武蔵が制作したとされる (意外とカワイイ) 《時雨雁図小柄》 や、
(注:展示風景画像はイメージ。以前、展示されていた際の画像です)
超絶技巧が駆使された鍔の数々なども、展示されています。
(注:展示風景画像はイメージ。以前、展示されていた際の画像です)
歌仙兼定で釣ってはいますが (←?)。
それなりに見ごたえのある展覧会でした。
そうそう、『刀剣乱舞』 人気にあやかって、スタンプラリーも開催されています。
さらに、旧細川家下屋敷の庭園の跡地をそのまま利用した新江戸川公園でも、コラボ企画を実施。
園内にある細川家の旧学問所・松聲閣に、
パネルとイラストが展示されていました。
グッズも販売されていました。
商魂たくましいと言いましょうか、何と言いましょうか・・・。
風流では、ないですねw
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歌仙兼定登場
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