八王子市夢美術館、通称:夢美で開催中の “夢美セレクション展” に行ってきました。
こちらは、八王子市夢美術館開館以来初となるコレクション展で、
1000点を超すコレクションの中から、八王子の生糸商を営む裕福な商家に生まれた鈴木信太郎や、
《越後の海》 1937年 油彩
40代から70代の約40年間を八王子で過ごした洋画家・小島善太郎など、
《大皿の桃》 1981年 油彩
これまでに八王子市夢美術館で個展が開催されたことがある、
八王子にゆかりの深い作家の作品の数々が紹介されています。
決して、面白くなかったわけではないですが。
八王子の八王子による八王子のための展覧会といった印象でした。
全体的に地味・・・もとい、渋かったです。
そして、大らか。
なんとなくですが、僕がイメージする八王子市と、
今回出展されていた作品たちの印象は、一致していたように思います。はい。
今回紹介されていた作家の中で、特に印象的だったのは、版画家の城所祥の作品でした。
《杉 魚梁瀬・高知》 1986年 板目木版
《桃 すもも》 1984年 板目木版
色彩がビビッドで、どことなくアニメのワンシーンを髣髴とさせるものがあります。
個人的には、これら以前のグラフィックよりの作品のほうがお気に入り。
《Green Apples IV》 板目木版 1972年
このままパルコのグランバザールのメインビジュアルに使えそうなオシャレさがありました。
八王子感はありません (←?)
ただ、それ以上に衝撃を受けたのは、清原啓子という版画家の作品との出逢いでした。
《領土》 エッチング 1981年
不勉強ながら、今日の今日まで彼女の存在を知らなかったのですが。
1987年に31歳という若さでこの世を去った天才銅版画家とのこと。
極めて緻密な作風だったため、1年に制作できる作品は数点だけ。
約10年の制作期間の中で残された作品は、試刷りを含めてもたったの30点ほどなのだそうです。
中世の銅版画のような緻密な部分もあれば、
イラストチックな部分もあり、その異なるスタイルが絶妙に融合していたのが印象的でした。
これまでに見たことない、独特な銅版画世界、まさに清原啓子ワールドが確立していました。
《後日譚》 エッチング 1980年
白昼夢を見ているかのようなこの不思議な作品世界に出逢えただけでも、足を運んだ価値はありました。
白昼夢・・・さすが八王子市 “夢” 美術館!
300円という入館料の設定も嬉しい限りでした。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
こちらは、八王子市夢美術館開館以来初となるコレクション展で、
1000点を超すコレクションの中から、八王子の生糸商を営む裕福な商家に生まれた鈴木信太郎や、
《越後の海》 1937年 油彩
40代から70代の約40年間を八王子で過ごした洋画家・小島善太郎など、
《大皿の桃》 1981年 油彩
これまでに八王子市夢美術館で個展が開催されたことがある、
八王子にゆかりの深い作家の作品の数々が紹介されています。
決して、面白くなかったわけではないですが。
八王子の八王子による八王子のための展覧会といった印象でした。
全体的に地味・・・もとい、渋かったです。
そして、大らか。
なんとなくですが、僕がイメージする八王子市と、
今回出展されていた作品たちの印象は、一致していたように思います。はい。
今回紹介されていた作家の中で、特に印象的だったのは、版画家の城所祥の作品でした。
《杉 魚梁瀬・高知》 1986年 板目木版
《桃 すもも》 1984年 板目木版
色彩がビビッドで、どことなくアニメのワンシーンを髣髴とさせるものがあります。
個人的には、これら以前のグラフィックよりの作品のほうがお気に入り。
《Green Apples IV》 板目木版 1972年
このままパルコのグランバザールのメインビジュアルに使えそうなオシャレさがありました。
八王子感はありません (←?)
ただ、それ以上に衝撃を受けたのは、清原啓子という版画家の作品との出逢いでした。
《領土》 エッチング 1981年
不勉強ながら、今日の今日まで彼女の存在を知らなかったのですが。
1987年に31歳という若さでこの世を去った天才銅版画家とのこと。
極めて緻密な作風だったため、1年に制作できる作品は数点だけ。
約10年の制作期間の中で残された作品は、試刷りを含めてもたったの30点ほどなのだそうです。
中世の銅版画のような緻密な部分もあれば、
イラストチックな部分もあり、その異なるスタイルが絶妙に融合していたのが印象的でした。
これまでに見たことない、独特な銅版画世界、まさに清原啓子ワールドが確立していました。
《後日譚》 エッチング 1980年
白昼夢を見ているかのようなこの不思議な作品世界に出逢えただけでも、足を運んだ価値はありました。
白昼夢・・・さすが八王子市 “夢” 美術館!
300円という入館料の設定も嬉しい限りでした。
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