銀座メゾンエルメス フォーラムで開催中の “リビングルームⅡ” に行ってきました。
こちらは、モナコ生まれのフランス人作家、ミシェル・ブラジーの日本での初個展です。
初なのに、タイトルは 「Ⅱ」 。
何だか、一筋縄ではいかなさそうな展覧会です。
さてさて、ミシェル・ブラジーは、
「初期から一貫して、植物、野菜、果物、昆虫、微生物などを取り込みながら、
身の回りの自然に息づく美と醜、生命のサイクルをありのままに、また詩的に問う作品を制作してきた」
アーティストとのこと。
と言われても、あまりイメージがつかないでしょうから、実際に彼の作品の数々をご紹介いたしましょう。
例えば、こちらの巨大なカーペットを用いた作品。
近づいて、よくよく見てみると、何やらネバネバキラキラしたラインがあちらこちらに。
「何じゃらホイ?」 と、さらによくよく見てみると・・・思わず、ギョッ!!
生きたかたつむりが何匹もいるではないですか!
そう、こちらの作品のタイトルは、そのものズバリ 《かたつむりを放つ》。
当然、かたつむりは、ゆっくりとではありますが、動いているので、作品は常に変化しているわけです。
会期終了には、ラインがどのような姿になっているのか、気になるところです。
また、例えば、こちらのスニーカーを用いた作品。
こちらは、ミシェル・ブラジーの代表的なシリーズで、
使われなくなった日用品や型落ちの機械製品に植物を寄生させるというもの。
もちろん植物は生きているので、やはり作品は常に変化しているわけです。
ちなみに、このシリーズの作品は他にも。
懐かしのPlayStation 2が、こんな姿になってしまうだなんて。。。
時代の流れを感じます。
あぁ無情。諸行無常。
とこのように、期間中に変化を続ける作品が多いのが、今回の展覧会。
タイトルの “リビングルーム” とは、
「living」 つまり、「生きている」 という意味だったのですね。
僕のお気に入りの作品は、《ワインを飲む壁》 。
タイトル通り、壁がワインを飲んでいます。
そして、染みがどんどん大きくなっています。
僕が訪れた日は、会期が始まって2週間ほど。
この時点で、この壁はもうワイン4本目に突入していました。
いい飲みっぷりです。
いつか叶うなら、飲み明かしたいものです。
そして、もう一つのお気に入りが、こちらの作品。
床に無数に設置された 《ほうきになるほうき》 も、気になるところですが、
それよりもインパクトがあったのが、早くもボロボロ状態の青い壁です。
《青く剥がれた壁》 と名付けられた、この作品の素材は、なんと寒天!
そりゃ、ボロボロにもなりますよ。
会期最終日まで、もつのが不安です。
1か月後には、すべて剥がれていたりして。
ちなみに、基本的に、捻りの無いタイトルが多いミシェル・ブラジーですが (←おいっ!)。
たまには、こんな作品もあります。
タイトルは、《珊瑚》。
「へー、これは珊瑚で出来てるんだ?!」
と思ったら、大間違い。
こちらの作品に使われているのは、
木の板にチョコレートとバニラのクリームデザート、卵、そして、ねずみのかじった跡。
・・・・・・・・・・・・。
ネズミは、本当にあのネズミなのだとか。
あえて、衛生的でない動物をアートに参加させることで、
“クリーンで静的なギャラリースペース” というイメージを覆すことを狙っているのだそうです。
ミシェル・ブラジーもミシェル・ブラジーですが、
それを許した銀座メゾンエルメス フォーラムも銀座メゾンエルメス フォーラムです。
下の階で優雅にスカーフを選んでいるマダムたちは、
まさか8階に、こんな光景が広がっているだなんて、夢にも思っていないことでしょう (笑)
そういう意味で、実にチャレンジングな展覧会でした。
寒天が気になるので、また行きます。
何度も通いたくなる展覧会。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
こちらは、モナコ生まれのフランス人作家、ミシェル・ブラジーの日本での初個展です。
初なのに、タイトルは 「Ⅱ」 。
何だか、一筋縄ではいかなさそうな展覧会です。
さてさて、ミシェル・ブラジーは、
「初期から一貫して、植物、野菜、果物、昆虫、微生物などを取り込みながら、
身の回りの自然に息づく美と醜、生命のサイクルをありのままに、また詩的に問う作品を制作してきた」
アーティストとのこと。
と言われても、あまりイメージがつかないでしょうから、実際に彼の作品の数々をご紹介いたしましょう。
例えば、こちらの巨大なカーペットを用いた作品。
近づいて、よくよく見てみると、何やらネバネバキラキラしたラインがあちらこちらに。
「何じゃらホイ?」 と、さらによくよく見てみると・・・思わず、ギョッ!!
生きたかたつむりが何匹もいるではないですか!
そう、こちらの作品のタイトルは、そのものズバリ 《かたつむりを放つ》。
当然、かたつむりは、ゆっくりとではありますが、動いているので、作品は常に変化しているわけです。
会期終了には、ラインがどのような姿になっているのか、気になるところです。
また、例えば、こちらのスニーカーを用いた作品。
こちらは、ミシェル・ブラジーの代表的なシリーズで、
使われなくなった日用品や型落ちの機械製品に植物を寄生させるというもの。
もちろん植物は生きているので、やはり作品は常に変化しているわけです。
ちなみに、このシリーズの作品は他にも。
懐かしのPlayStation 2が、こんな姿になってしまうだなんて。。。
時代の流れを感じます。
あぁ無情。諸行無常。
とこのように、期間中に変化を続ける作品が多いのが、今回の展覧会。
タイトルの “リビングルーム” とは、
「living」 つまり、「生きている」 という意味だったのですね。
僕のお気に入りの作品は、《ワインを飲む壁》 。
タイトル通り、壁がワインを飲んでいます。
そして、染みがどんどん大きくなっています。
僕が訪れた日は、会期が始まって2週間ほど。
この時点で、この壁はもうワイン4本目に突入していました。
いい飲みっぷりです。
いつか叶うなら、飲み明かしたいものです。
そして、もう一つのお気に入りが、こちらの作品。
床に無数に設置された 《ほうきになるほうき》 も、気になるところですが、
それよりもインパクトがあったのが、早くもボロボロ状態の青い壁です。
《青く剥がれた壁》 と名付けられた、この作品の素材は、なんと寒天!
そりゃ、ボロボロにもなりますよ。
会期最終日まで、もつのが不安です。
1か月後には、すべて剥がれていたりして。
ちなみに、基本的に、捻りの無いタイトルが多いミシェル・ブラジーですが (←おいっ!)。
たまには、こんな作品もあります。
タイトルは、《珊瑚》。
「へー、これは珊瑚で出来てるんだ?!」
と思ったら、大間違い。
こちらの作品に使われているのは、
木の板にチョコレートとバニラのクリームデザート、卵、そして、ねずみのかじった跡。
・・・・・・・・・・・・。
ネズミは、本当にあのネズミなのだとか。
あえて、衛生的でない動物をアートに参加させることで、
“クリーンで静的なギャラリースペース” というイメージを覆すことを狙っているのだそうです。
ミシェル・ブラジーもミシェル・ブラジーですが、
それを許した銀座メゾンエルメス フォーラムも銀座メゾンエルメス フォーラムです。
下の階で優雅にスカーフを選んでいるマダムたちは、
まさか8階に、こんな光景が広がっているだなんて、夢にも思っていないことでしょう (笑)
そういう意味で、実にチャレンジングな展覧会でした。
寒天が気になるので、また行きます。
何度も通いたくなる展覧会。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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