Quantcast
Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

物語る身体

$
0
0

板橋区立美術館で開催中の “物語る身体” という美術展に行ってきました。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-物語る身体


こちらは、板橋区立美術館の近代日本美術コレクションから、
1920~1970年代を中心に、時代を象徴する顔や身体をモチーフにした作品をまとめて紹介する美術展。
無料です。
くどいようですが、無料です。
大事なことなので二回言いました。


ただ、無料なので、行って損はしませんでしたが。
特別、得になった感じもしませんでした f^^;

・・・と言いますのも。

展示されている作品が、こんな感じだったり、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-犠牲者-鮫と横たわる人-


こんな感じだったり、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-メカニズム


はたまた、こんな感じだったり。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-遅疑


戦時中や、戦後の混沌期といった時代背景を、
ダイレクトに反映している作品が多かったからでしょうか。
暗い・重い・痛々しいの3拍子が揃った美術展でした。

イタリア人も発想できない?草間彌生さんの 《マカロニ・コート》 と、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-マカロニ・コート



妙にカワイイ岡本太郎の 《月の壁》 があったから、まだ良かったようなものの。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-月の壁


それらの作品がなければ、本当に、ただただ苦しいだけの美術展だったように思います。
こういう美術展こそ、キャプションとかに、
普段の板橋区立美術館のような軽妙さを、出して欲しいものです。
星
1つ星。



それでは、何点か印象に残った作品をご紹介いたしましょう。
まずは、阿部展也の 《顔のうしろの顔》 という一枚。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-顔のうしろの顔


顔の後ろに顔。
それだけ聞くと、怖い感じがしますが。
この人の顔の後ろにある顔には、
プリングルスみたいな陽気なヒゲが生えています。
話せば、意外といいヤツかも。


続いて、麻生三郎の 《胴体》

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-胴体


キャンバスに浮かび上がる胴体。。。
バラバラ殺人が頭をよぎること必至な一枚。
リアル怖い絵。


最後は、漆原英子の 《友だちの肖像》

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-友だちの肖像


どう見ても、ライオン。
よしんばライオンじゃないにしても、限りなくライオンに近い人間。
漆原さんの交友関係は、どうなっているのであろうか?




美術ブログのランキングにご協力をお願いします。
Blogランキングへ   にほんブログ村 美術ブログへ


Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

Trending Articles