~前回までのあらすじ~
国宝を求めて、高速バスに揺られて奈良県へ。
朝から2.2㎞を歩き、栄山寺の国宝を2件ゲット。
そして、休む間もなく、2.2㎞の道のりを引き返し、
橿原考古学研究所附属博物館に移動して、国宝をゲット。
こうして幕を開けた国宝ハンティングの旅2016秋の奈良編。
後半も歩きに歩きます。
ちなみに、この日の徒歩の総距離数は、16㎞!!
地味にスゴイ!国宝ボーイ・とに~。
さてさて、法華寺へとやってきました。
こちらを訪れるのは、5か月ぶり2度目。
前回は、国宝の 《木造十一面観音立像(本堂安置)》 が特別開帳されているタイミングで訪れましたが。
その際に、秋の特別開帳ならば、
もう1件の国宝も併せて展示されているという衝撃的な事実を知ることとなりました。
つまりは、二度手間。
男には、二度手間とわかっていても戦わなければならないときがあるのです。
5か月前にハンティング済みの 《木造十一面観音立像(本堂安置)》 は、ちゃちゃっと拝観して、
前回は入れなかった慈光殿へ。
こちらでは、《絹本著色阿弥陀三尊及童子像》 (ジャンル:絵画) をゲットしました。
これでもう法華寺を訪れることは無いでしょう。
ありがとう法華寺、さようなら法華寺。
続いては、近鉄奈良駅に移動し、そこから春日大社へ向かいます。
目指すは10月にリニューアルオープンしたばかりの宝物殿。
前は恐ろしくダサい建物でしたが、リニューアル後は・・・
まぁ、なんということでしょう!!
匠 (←誰?) の手によって、モダンな空間へと生まれ変わりました。
こちらでは、リニューアルオープン展として、
“春日大社の国宝 千年の秘宝と珠玉の甲冑刀剣を一堂に” が開催中。
春日大社の国宝のほとんどが太っ腹にも一堂に会していますが、
春日大社の国宝のほとんどをすでにハンティングしているため、心境は複雑です。
こういう展覧会があると知っていれば、わざわざ約3年前に訪れなかったものを。
またしても、二度手間。
ともあれ、未見だった 《沃懸地獅子文毛抜形太刀〈中身無銘/〉》 (ジャンル:工芸品) はゲットしました。
お次は、奈良国立博物館へ。
こちらで、《紙本墨画淡彩山水図〈伝周文筆/〉》 が公開されているそうなのですが・・・
全く見つからず。。。
係りの人に尋ねてみると、
「それって、たぶん奈良県立美術館じゃないですか??」
との返答。
あちゃー。
奈良国立博物館と奈良県立美術館。
名前が似ているだけでなく、ほぼご近所さんということで、そこまでのタイムロスにはならず。
開催中の “禅 (ZEN) 関連企画展『雪舟・世阿弥・珠光 中世の美と伝統の広がり』” で、
無事に 《紙本墨画淡彩山水図〈伝周文筆/〉》 (ジャンル:絵画) をハンティングすることが出来ました。
その後、奈良県をあとにし、京都へ。
一旦、国宝ハンターを忘れて、京都市美術館で若冲展を鑑賞。
再び、国宝ハンターに戻って、龍谷大学ミュージアムを訪れました。
こちらでは、《類聚古集》 (ジャンル:書跡・典籍) をゲット。
ちなみに、《類聚古集》 の 「古集」 とは、『万葉集』 のことだそうで。
特に脈略もなく収められている 『万葉集』 の歌を、
長歌や短歌、旋頭歌といったジャンル別、春夏秋冬、天地などテーマ別に分類したのが 《類聚古集》 。
言うなれば、万葉集remix、もしくは万葉集コンピレーションアルバムのようなものです。
さて、これにて今回の国宝ハンティング旅は終了。
いつもの如く、地味に疲れました。
ちなみに。
東京国立博物館で開催中の “特別展『禅-心をかたちに-』” の後期では、
《大燈国師墨蹟〈関山字号/(嘉暦己巳仲春)〉》 (ジャンル:書跡・典籍) と、
《紙本墨画淡彩慧可断臂図〈雪舟筆/七十七歳の款記がある〉》 (ジャンル:絵画) をゲット。
達磨に何としても教えを乞いたい慧可 (えか) 。
その覚悟を示すため、左腕を切り取って差し出したのだとか!
そんなエキセントリックすぎるシーンが描かれています。
“なんかヤベェ奴、来ちゃったよ。。。”
若干、達磨さんが引いているように見えなくもありません。
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第百三十一話 国宝ハンター、再訪する!
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