これまでに3回にわたって、
“ムットーニワールド からくりシアター” を開催し、好評を博してきた八王子市夢美術館。
今回は、その路線を踏襲して (イジワルに言うと、二匹目のドジョウを狙って?)、
“イギリスからくり玩具展 ポール・スプーナーとイギリスオートマタの現在” を開催しています。
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こちらは、ポール・スプーナーの作品を中心に、
イギリスの現代オートマタ作家の約60点を紹介する展覧会です。
オートマタとは、西洋のからくり人形のこと。
ハンドルを回すと、人形が動き出し、ちょっとしたストーリーが展開されます。
例えば、こちらの 《モンマルトルのアヌビス》 というオートマタ。
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ポール・スプーナー&マット・スミス 《モンマルトルのアヌビス》 1989年 ©Paul Spooner and Matt Smith
カフェでくつろぐアヌビス (エジプト神話に登場する冥界の神) が、
テーブルの上のハエを何度も追っ払ってみるものの、全く逃げてくれない。。。
そんなトホホなストーリーが展開します。
また、例えば、こちらの 《釘打は難しい》 は、
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ポール・スプーナー&マット・スミス 《釘打は難しい》 1993年 ©Paul Spooner and Matt Smith
見るからに頭の弱そうな彼が釘を打とうと、
何度もハンマーを振り下ろすのですが、やっぱり全く打てません。
4コマ漫画的な笑いが繰り広げられます。
同じからくり人形でも、ムットーニさんのとは全くの別物。
ムットーニさんのからくり人形が、長編映画なら、
ポール・スプーナーらのオートマタは、ショートショートです。
気軽にクスクス楽しむには適しています。
さらに言えば、飽食の時代を皮肉った代表作 《スパゲティを食べる男》 を筆頭に、
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ポール・スプーナー&マット・スミス 《スパゲティを食べる男》 2006年 ©Paul Spooner and Matt Smith
夢のあるムットーニさんの作品と違って、ポール・スプーナー作品には毒があります。
さすが、イギリス人。
ブラックジョークが光ってます。
ちなみに、ブラックジョークが行き過ぎて (?) 、
もはや笑えなかったのが、《傷ついたミルク》 というオートマタ。
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ポール・スプーナー&マット・スミス 《傷ついたミルク》 1994年 ©Paul Spooner and Matt Smith
見た目は可愛いオートマタなのですが。
最後には、この猫にとんでもない事態が待ち受けています。
全猫好きが泣くであろうオートマタ。
会場に展示されているほとんどのオートマタは、
ボタンを押すと (ハンドルを回す代わりに) 、動くようになっています。
自分がボタンを押すことで、作品に命が吹き込む。
その様を眺めるのは、単純に楽しかったです。
オートマタの動きを眺めていたときは、確実に童心に戻っていた気がします。
終始ワクワクが止まらない展覧会でした。
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イギリスからくり玩具展 ポール・スプーナーとイギリスオートマタの現在
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