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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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エリザベス ペイトン:Still life 静/生

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原美術館で開催中の “エリザベス ペイトン:Still life 静/生” に行ってきました。

エリザベス
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)


こちらは、アメリカの女性画家エリザベス・ペイトンの日本の美術館では初となる待望の個展。
ペイトン本人が所蔵しているものをはじめ、
アメリカ、イギリス、ドイツなど世界中から約40点の作品が来日しています。

エリザベス・ペイトンといえば、肖像画。
恋人や愛犬、親しい友人など身近な人物を描いたものもあれば、
ニルヴァーナのボーカリスト兼ギタリストであるカート・コバーンや、

カート・コバーン


20世紀のアメリカを代表する女性画家ジョージア・オキーフなど、著名人を描いたものも。

オキーフ


その中には、歴史上の人物を描いたものもありました。
しかし、彼女の肖像画は、どの作品も同等。イイ意味でも悪い意味でも。
どの作品もフラットに描かれていました。イイ意味でも悪い意味でも。
だから、「スゴイ!」 と思える作品は正直なところ、1枚も無し。イイ意味でも悪い意味でも。
でも、その分、どの作品も親密に思えました。これはイイ意味で!


ちなみに、個人的には、エリザベス・ペイトンの作品は・・・

どの作品も
《ニック(ラ ランチョネット)》 2012年

どの作品も
《プリンス イーグル(フォンテーヌブロー)》 1999年


なんとなく 『NANA』 に似ているなぁ、という印象を受けました。
耳を澄ませば、中島美嘉の歌声が聴こえてきそうです。
まぁ、エリザベス・ペイトンが 『NANA』 っぽいのではなく、
『NANA』 がエリザベス・ペイトンっぽいのかもしれませんが。


さてさて、絵の画題や描き方よりも何よりも、
エリザベス・ペイトンの作品に関して、一番驚いてしまったのは、そのサイズ。

サイズ
サイズ


想像していたよりも、だいぶ小さかったです。
正直に言ってしまうと、
「美術館で展示するには適していないのでは?」 と心配になるサイズの作品が半数以上でした。
普通の美術館で展示されていたら、
「作品が小さいよ!家じゃないんだから!」 という不満に繋がったかもしれませんが。
原美術館の空間とエリザベス・ペイトンの作品は相性抜群だったので、その不満はありません。
元邸宅だった空間には、小さな絵画が合いますね。
星
エリザベス・ペイトンの作品を通じて、元邸宅であった原美術館の魅力を再認識する展覧会でした。


ちなみに。
個人的には、窓越しに映るエリザベス・ペイトンの作品がオススメ。

窓腰


より原美術館の空間とマッチしている感じがします。
2階の展示室の窓越しには、彼女の作品が、GLAMOROUS SKYに浮かんでいました。




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