国立歴史民俗博物館で開催中の “見世物大博覧会” に行ってきました。
展覧会のテーマは、江戸時代から明治にかけて流行した多種多様な 『見世物』 。
入口に掲げられた幟からして、なんとも楽しそうな匂いがプンプンしています!
・・・・・と思ったら。
会場は、意外と地味でした。。。
見世物として、どうなのでしょう??
展示品の多くは、『見世物』 関連の浮世絵。
サーカスの様子を描いたものや、
江戸時代には珍しかった動物を描いたもの、
明治22年にオープンした東京浅草公園水族館 (日本初の私設水族館!) を描いたものをはじめ、
見世物を主題としたインパクト大な浮世絵の数々が紹介されていました。
中でも一番衝撃的 (笑撃的) だったのは、《西洋的スパラ術 外国ヨリ来ルスパラ》 という一枚。
「スパラ」 は、「スパーリング」 を意味しているとのこと。
スパーリング、つまりボクシングです。
いやいやいや、片方、相撲取りだし。
リングじゃなくて、土俵だし。
じゃあ、ボクサーのほうの格好は普通なのかといえば、そうじゃないし。変だし。
腰に巻いてる紐、何だし?
ツッコミどころ多き一枚・・・いや、ツッコミどころしかない一枚です。
そうそう、格闘の見世物といえば、こんなものもありました。
正気か!
絶対に、このあと惨事が待っているに決まっています。
行事の女性も、すぐ逃げて!
こんな古代ローマのコロシアムみたいな見世物が、明治の日本であったとは。。。
それから、衝撃的だった展示品がもう一つ。
《ヨーロッパ渡り珍獣図(ヤマアラシ)》 です。
ヤマアラシというか、ウルトラ怪獣の一種。
もしくは、シン・ゴジラの第何形態です。
ちなみに、その左に展示されているのは、アザラシの絵。
こちらも、怪獣感が半端ないです。
さて、さすがにこれだけでは地味な感じが否めなかったのでしょう。
展覧会の別会場 (と言っても、小さなスペース) には、
2015年の “ニセモノ大博覧会” のために新たに制作された 「人魚のミイラ」 が再展示されていました。
人魚のミイラ(国立歴史民俗博物館蔵)
また、会場となっている第3展示室には、見世物関連として、
ニューヨークでも興行した幕末の伝説の軽業師・早竹虎吉の模型や、
干物で作られた三尊仏 (画的には超地味ですが、江戸では流行していたらしい) も展示されています。
これらも併せて、お楽しみくださいませ。
見世物をテーマにした展覧会ということで、
できれば、もう少しわちゃわちゃ感、アングラ感が欲しかったところです。
・・・などと思っていたら、続きは4月から開催される模様。
いや、そこは、まとめて開催しようよ!!
もう一回、このために佐倉市まで足を運ばないといけないのかぁ。
でも、「人間ポンプ」 に 「謎の人魚」 に。
それ絶対オモロイやつ!
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見世物大博覧会
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