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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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TARO賞20年/20人の鬼子たち

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TARO賞が創設されて、今年で20年。
それを記念して、現在岡本太郎記念館では、“TARO賞20年/20人の鬼子たち” が開催されています。

これまでの20回で、TARO賞に入選したアーティストは、実に410名 (組) 。
その中から選抜された20名 (組) が、今回の展覧会で一堂に会しています。
いうなれば、グランドチャンピオン大会みたいな展覧会。

しかも、展覧会のホームページには、

「いずれも一筋縄ではいかない作家たちですから、立ち現れるのはカオスでしょう。
 唯一無二の濃密なアート空間をどうぞご堪能ください。」


とあります。
これは、ワクワクしないほうが無理というものです。


ということで、カオスで濃密な空間を求めて、早速会場へ・・・・・ってアレレ??

会場
会場


予想に反して、こじんまりとまとまったアート空間でした。。。

そもそも岡本太郎記念館の展示空間は、そんなに広くありません。
→そこに20名のアーティストの作品を設置する。
→必然的に、1アーティストあたりの作品が設置できるスペースは小さくなる。
→結果として、作品のパワーは削がれる。
→あるいは、全体的に窮屈な印象になる。
冷静に考えれば、こじんまりとなるのは当然です。

20人のアーティストだから、パワーも20倍になるかと思いきや。
20で割って、結果、20分の1となってしまったような印象を受けました。
(↑心を鬼子にしています)


まぁ、とはいえ、山口晃さん、

山口


天明屋尚さん、

天明屋


大岩オスカールさんなど、

大岩


意外なTARO賞受賞者の作品と出会えたのは嬉しいところ。
キュンチョメをはじめ、若手の注目株の作品と出会えたのも嬉しいところ。
グランドチャンピオン大会でこそなかったですが、
TARO賞のダイジェストとしては楽しめる展覧会でした。
星


さてさて、今回の作品の中で一番印象的だった作品は、風間サチコさんの 《サバ景圖》 です。

サバ景圖


一見すると、山水図のようなのですが。
よく見ると、ライフルを構えた怪しげな人物がちらほら。
・・・何の絵??
サバ景圖。
サバケイ圖。
サバケー圖。
サバゲー図!
ちょっとしたアハ体験でした。


それから、吉田晋之介さんの 《plant》 も印象的な一枚。

吉田晋之介 plant


「いいね!」 がカオスなことになっています。
誰のどんな投稿に対しても、とりあえず 「いいね!」 を押しちゃう人に警鐘を鳴らす作品、たぶん。


ちなみに、かつての岡本太郎のアトリエだった展示スペースには、
今回、岡本太郎の 《森の家族 Forest Family》《ピエタ》 が展示されていました。

岡本太郎


やっぱりパワーが圧倒的。
岡本太郎vs20人の鬼子たち。
岡本太郎の勝ち。




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