世界で最も有名な自然史博物館、大英自然史博物館。
質、量ともに世界トップクラスの博物学標本のコレクションを有するミュージアムです。
その数、実に、8000万点 (‼)。
その中から選りすぐりに選りすぐられた約370点が、
現在、国立科学博物館で開催中の “大英自然史博物館展” に来日しています。
約370点も展示品があると、確実に目移りしてしまいますが。
今回の一番の目玉は何と言っても、こちら↓
始祖鳥 ©The Trustees of the Natural History Museum, London
「鳥だ!」「恐竜だ!」「いや、結局どっちなんだ?!」
と、今でも論争が絶えない世界最古の鳥類化石・始祖鳥の標本です。
こちらの標本は、〈ロンドン標本〉 の名で世界中の博物館好きに知られた逸品。
いうなれば、大英自然史博物館のマスターピースです。
そんな 〈ロンドン標本〉 が日本初公開とあって、早くも話題を集めています。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
教科書などで何度も目にしていましたが、もちろん実物を観るのは初めて。
その率直な第一印象は、
「意外と小っちゃ!」
でした。
予想していたよりも、恐竜感は少なめ。
予想していたよりも、鳥感が強め。
始祖鳥の骨は、ケンタッキーフライドチキンを食べた後に残る骨に似ていました。
ただ、始祖鳥の尾羽は、ただものではない雰囲気を醸し出しています。
やはり世界を魅了する標本だけはありました。
どんな姿なのか、想像力を掻き立てるものがあります。
ちなみに、こちらの標本の横には、CGで復元された始祖鳥の動画が流されています。
「始祖鳥 CG画像」 Museum Alive 3D, Produced by Atlantic Productions for Sky ©The Trustees of the Natural History Museum, London
もっとカラフルな姿を想像していたのですが、意外と地味でした (笑)
ヒヨドリみたい。
もし、始祖鳥が現代も生きていて、その辺を飛んでいたとしても、気づかないかもしれません。
やはり化石のほうが、ロマンがありますね。
会場には、始祖鳥以外にも、貴重な標本がたくさん!
さらには、所有する人全員が不幸に見舞われたという 〈呪われたアメジスト〉 や、
呪われたアメジスト ©The Trustees of the Natural History Museum, London
「20世紀最悪のねつ造事件」 と呼ばれた 「ピルトダウン人事件」 の標本といった、
ピルトダウン人の頭骨片と下顎骨 ©The Trustees of the Natural History Museum, London
いろんな意味で有名な標本の数々も、初来日しています。
実に、見ごたえ抜群。
おなか一杯になること間違いなしです。
また、大英自然史博物館のエントランス空間をイメージさせる展示スペースや、
標本箱をイメージさせる展示ケースなど、
会場の雰囲気づくり、展示の演出も秀逸。
自然史系の博物館の楽しさが最大限に味わえる展覧会です。
家族で、カップルで、GWに行きたい展覧会No.1と言っても過言ではないでしょう。
ちなみに、個人的に印象に残っているのは、
こちらの展示ケースの中に入っている展示ケース。
その中にはハチドリの標本が展示されています。
実は、こちらの 「ガラスケースのハチドリ」 は、
大英自然史博物館が設立された当時は、人々を大いに熱狂させた大人気の展示品だったとのこと。
残念ながら、今回の展覧会のポスターには採用されていませんでした。
『あの人は今』 状態。
それから、やはり一番印象に残っているのは、
世界最大のカニで、日本で採取されたタカアシガニの標本です。
どう見ても、かに道楽。
┃会期:2017年3月18日(土)~6月11日(日)
┃会場:国立科学博物館
┃http://treasures2017.jp
~読者の皆様へのプレゼント~
こちらの “大英自然史博物館展” のペアチケットを、5組10名様にプレゼントいたします。
住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。
https://ws.formzu.net/fgen/S98375463/
(〆切は、3月31日。当選は発送をもって代えさせていただきます)
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大英自然史博物館展
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