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雪村-奇想の誕生-

東京藝術大学大学美術館で開催中の “雪村-奇想の誕生-” に行ってきました。

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幸村

(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)


こちらは、安土桃山時代の画僧・雪村周継 (せっそんしゅうけい) の実に15年ぶりとなる大回顧展です。

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自画像

雪村筆 《自画像》 重要文化財 1幅 65.2×22.2cm 奈良・大和文華館蔵
(注:展示期間は5月9日~5月21日です)



名前が似ていることから、雪舟の弟子と思われていた時代もあったそうですが。
最近は研究が進み、まったくの無関係であったことが、判明しています。
その独特な画風から、後世の絵師にファンが多く、あの尾形光琳も雪村の大ファンの一人です。

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尾形光琳



彼の代表作の一つで国宝の 《紅白梅図屏風》 は、
雪村の 《欠伸布袋・紅白梅図》 を元ネタにしているとかいないとか。

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画像

雪村筆 《欠伸布袋・紅白梅図》 3幅 各120.5×64.3cm 茨城県立歴史館蔵
(駐:展示期間は3月28日~5月21日です)



さて、そんな雪村は、元祖・奇想の画家として、
ここ数年、注目度がどんどんと高まっているようです。
とはいえ、これまでに伊藤若冲や曽我蕭白など、
さまざまな奇想の画家の作品を、こするほど見てきている僕。
正直なところ、ちょっとやそっとの奇想 (←?) では驚くことはありません。


・・・・・・・のはずだったのですが、まんまと驚かされました。
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星
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星

雪村の奇想ぶりは、本格派。
雪村の奇想ぶりは、真性です。

例えば、《呂洞賓図》

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雪村筆《呂洞賓図》

雪村筆 《呂洞賓図》 重要文化財 1幅 119.2×59.6cm 奈良・大和文華館蔵
(注:展示期間は3月28日~4月23日です)



描かれているのは、呂洞賓 (りょどひん) という中国の仙人です。
海面がパックリ割れて、竜のおでこに乗った呂洞賓がバーンと登場。
サンシャイン池崎ばりに、首をそらし、両手を広げて絶叫。
天空の龍に何かをアピール (抗議?) しています。
わけがわからなすぎる絵です。


また例えば、《蝦蟇鉄拐図》

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蝦蟇鉄拐図

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蝦蟇鉄拐図

雪村筆 《蝦蟇鉄拐図》 2幅 各151.5×205.9cm 東京国立博物館蔵Image:TNM Image Archives
(注:展示期間は3月28日~4月23日です)



こちらも描かれているのは、仙人です。
蝦蟇仙人は、三本足の蝦蟇を操って妖術を使う仙人。
李鉄拐は、自分の魂を飛ばす仙人なのだとか。
・・・・・・・・・・・・。
蝦蟇仙人よりも、妖術を使える三本足の蝦蟇のがスゴいのでは?
そんなにもバビュンと自分の魂を飛ばしていいものなのか?
やはり、わけがわからなすぎる絵です。


奇想が過ぎて、濃い味の作品が多めですが。
薄めの味、ゆるい味の作品も、少なくはありません。

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馬

雪村筆 《百馬図帖》 1帖(13図) 茨城・鹿島神宮


《百馬図帖》 なんて、だいぶゆるいです。
しかも、百の馬と名乗りながら、現在見つかっているのが、たった13図だけ。
あとは確認されていないそうです。
管理がゆるかったのか、それとも、もともと100図もなかったのか。


個人的にお気に入りなのは、《猿猴図》

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猿猴図

雪村筆 《猿猴図》 1幅 120.7×47.2cm 個人蔵
(注:展示期間は3月28日~4月23日です)



猿と蟹で、猿蟹合戦のようにも見えます。
後ろの3匹の猿は、応援団でしょうか。
でも、ほのぼのとしているので、戦っていないようにも見えます。
もしかしたら、猿が蟹に告白しているのかも。
その場合も、後ろの3匹の猿は、応援団。


ちなみに、展覧会のラストでは、

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ラスト



直接的、間接的に雪村に影響を受けた絵師たちの作品が一堂に会していました。
良い雪村イズムと、悪い雪村イズムがありましたが (笑)
一番目を奪われたのは、橋本雅邦の 《昇龍図》 です。

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賞竜頭

橋本雅邦筆 《昇龍図》 1幅 112.7×41.5cm 埼玉・山崎美術館蔵
(注:展示期間は3月28日~4月23日です)



目がシャキッとするほど清冽な龍の絵でした。
CGを観てるかのよう。



さてさて、全部が全部ではないですが。
雪村の作品には、必要以上に小さく描かれた人物や船、鳥が登場します。
まさに奇想。

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17

雪村筆 《書画図》 1幅 奈良・大和文華館蔵


肉眼だと、見えづらいものがあります。
展示ケースのガラスも反射しがちでしたので、二重苦。
単眼鏡をお持ちの方は、持参されることをオススメします。





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