~前回までのあらすじ~
どうも、効率的なハンターぶり、充実したハンター生活。国宝ハンターです。
自分から、狩りに出ないと、国宝ハンティングできないと思ってない?
じゃあ質問です!花は自分からミツバチを探しに行きますか?
「探さない、待つの」
待っててごらん!自然と国宝は寄ってくるから!
・・・・・・・。
と、待てど暮らせど、全く寄ってこない国宝もあるので、日本全国に狩りに出ています。
だって、まだハントしていない国宝がいくつあると思ってるの?
222件。
3月某日。
都の西北、早稲田の森に行ってまいりました。
目指すは、大隈重信の銅像でも、大隈講堂でもなく、早稲田大学中央図書館。
こちらでは、開館25周年を記念して、
“図書館所蔵の国宝・重要文化財” が開催されていました。
早稲田大学が所蔵する国宝は、2件。
《礼記子本疏義巻第五十九》 (ジャンル:書跡・典籍) は、
初代館長が、当時の宮内大臣・田中光顕より明治38年に寄贈を受けたものとのこと。
そして、部首別の漢字辞典 《玉篇巻第九残巻》 (ジャンル:書跡・典籍) は、
その謝辞を述べるべく、再び田中光顕のもとを訪ねた際に、寄贈を受けたものとのことです。
ビンテージな逸品をポンとあげてしまうだなんて、所ジョージ並の気前の良さ。
ちなみに、謝辞を述べに訪れたのは、大正3年の秋とのこと。
ん?明治38年から9年も経ってない??
お礼はお早めに。
さてさて、今年1月は、本州最南端の国宝を求めて、和歌山を、
そして先月2月は、本州最西端の国宝を求めて、山口を訪れました。
そんな 『本州最〇端シリーズ』 3部作が、ついに完結!
本州最北端の国宝を求めて、青森へとやってきました。(もちろん高速バス。34歳初高速バス)
「3月なら、大丈夫でしょ♪」 と高を括っていたのですが。
ガッツリ雪が残っていました。
3月のアオモリをなめていました。
レンタサイクルで移動するのは、難しそうです。
でも、大丈夫!
今回の国宝ハンターの旅には、心強い助っ人がいます。
青森と言えば、この人 (←?)。
『高橋君に聞いてみないとネ』 でお馴染みの鳥博士・高橋雅雄君です。
高橋君に運転してもらわないとネ。
そう、車で目的地まで連れて行ってもらえることにしました。
しかも、実家に一泊させてもらえることにもなりました。
持つべきものは友です。
ありがとう!
というわけで、国宝を観るその前に。
石垣の一部を修理するために曳家で移動させられた弘前城を観たり、
日本最大級の縄文集落跡である三内丸山遺跡を訪れたり、
五所川原市伝統の立佞武多 (高さ約23m!重さ約19トン!) に圧倒されたり、
謎の吉幾三コレクションミュージアム (略して、Y.C.M) は華麗にスルーしたり、
東山魁夷の傑作 《道》 のビフォーアフターに切ない気持ちになったり、
ウミネコの繁殖地・蕪島で大量のウミネコに若干引いたり、
これでもかというくらいに青森観光をしました。
あれ?国宝ハンターって何でしたっけ?
さすがに、そろそろ国宝を観に行かなければ。
やってきたのは、鎌倉時代以来の由緒ある南部一之宮・櫛引八幡宮。
こちらの神社には、赤と白、2つの国宝の鎧が奉納されています。
そんな紅白の国宝の鎧を拝観できるのは、境内にある国宝館。
入り口脇に掲げられてた鎧着用体験に、一瞬、心が揺れましたが。
国宝の鎧ではないようなので、断念。
てか、伊達政宗とか源義経は、まだわかりますが。
侍大将って!どんだけアバウトなんだよ。
2件の国宝のうち、《白絲威褄取鎧〈兜、大袖付/〉》 は、
2013年にトーハクで開催された “日本国宝展” でハンティング済。(第六十話)
「あの時、2件まとめて来てくれていれば。。。(わざわざここまでくる必要がなかったのに)」
という複雑な感情の中、《赤絲威鎧〈兜、大袖付/〉》 (ジャンル:工芸品) をゲットしました。
このまま帰るのもなんなので、最後に運試しに挑戦。
5本の矢を投げて、穴を通過すれば、運が良好なようです。
狙うは、もちろん仕事・学業運!
「仕事運仕事運パジェロパジェロ」
果たして、その結果は・・・
ひとつも穴を通らず。
これからの国宝ハンターの旅に、暗雲が立ち込めました。
ちなみに。
国宝とは全く関係ないですが、青森を車で走行中に何度か見かけたのが、こちらの看板。
『耕せニッポン』。
長渕剛が言ってそう。
今現在の国宝ハンティング数 882/1101
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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第百三十八話 国宝ハンター、頼り切る!
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