資生堂ギャラリーで開催中の “椿会展 2017 -初心-” に行ってきました。
“椿会展” とは、「椿会」 のメンバーによるグループ展で、
戦後まもなく1947年から続く、資生堂ギャラリーで伝統ある展覧会です。
ちなみに、かつての 「椿会」 に属していたメンバーは、
横山大観、藤田嗣治、熊谷守一、梅原龍三郎、奥村土牛、小磯良平・・・などなど。
実に、そうそうたる顔ぶれです。
さて、2013年に結成された 「第七次椿会」 のメンバーは、全部で5人。
畠山直哉さん、伊藤存さん、内藤礼さん、青木陵子さんに加えて、
逝去された赤瀬川原平の代わりに、2015年から加入したダンサーの島地保武さんです。
そんな 「第七次椿会」 のメンバーによる “椿会展” は、今回が5回目。
そして、今回がラストです。
結成の年から毎年、「第七次椿会」 の “椿会展” を観ていますが。
年々、メンバーの結束力が強まっているのが伝わってきていました。
まるで、いいともの曜日レギュラーのように。
当然、5回目となる今回が一番、メンバーの結束力を感じられました。
畠山直哉さんが、メンバーだった赤瀬川原平のアトリエを訪れ撮影した写真が展示されていたり。
青木陵子さんの音頭のもと、参加メンバー全員でzine (冊子) を制作したり。
今回が最終回で、一区切りとなりますが。
もし、このまま続けていたら、来年あたりは、
メンバー全員でオリジナルTシャツを作っていたり、
メンバー全員で熱海に1泊2日旅行に行ったりしていたのかもしれません。
もちろん、単なる馴れ合いのグループ展というわけではなく。
出品作品は、アーティストそれぞれに個性を発揮しています。
個人的に惹かれたのは、『時計じかけのオレンジ』 のロケ地として知られる、
ロンドン近郊のニュー・タウン 「テムズミード」 を畠山直哉さんが撮影した写真シリーズ。
なんともいえない虚無感と、なんともいえないノスタルジーを感じました。
僕の実家が団地なので、妙にシンパシーを感じるものがあったのかもしれません。
いや、もちろん、実家は、こんなオシャレではありませんが。
それから、やはり内藤礼さんの作品も印象的でした。
床に水がひたひたのガラス瓶が置いてあるだけ。
壁にちいさい人が置いてあるだけ。
パッと見は白一色にしか見えない絵が飾られているだけ。
(実際には薄~く赤や青などの色が塗られています)
なのに、しばらく眺めていると、精神がほぐれ、
心の奥底がジワジワと温まっていく感じがするのです。
作品の力で凝りをほぐす。
アート界のピップエレキバン。
それが、内藤礼さんです (←?)
他にも、島地さんの映像作品や、
伊藤さんの粘土や刺繡作品など、
フィナーレを飾るにふさわしく、見どころは沢山。
1952年時の赤瀬川原平の 《自画像》 も特別に出展されています。
若き日の赤瀬川さんは、林修にちょっと似てました。
意外な初耳学。
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椿会展 2017 -初心-
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