現在、東洋・日本美術の殿堂である岡田美術館では、
“魅惑のガラス ガレ、ドーム展 ―東洋の美に憧れて―” が開催されています。
こちらは、岡田美術館開館以来初となる西洋美術を紹介する展覧会で、
美術館のコレクションとは別に、名誉館長の岡田和生氏が個人的に集めていたという、
エミール・ガレとドーム兄弟のガラスコレクション全作品が一挙大公開されています。
これまでに、喜多川歌麿の 《深川の雪》 を筆頭に、
伊藤若冲の 《孔雀鳳凰図》 や速水御舟の 《木蓮》 など、次々と隠し玉を放出してきた岡田美術館。
もうさすがにすべて出し切っただろうと思っていたのですが・・・・・とんでもなかったです (汗)
エミール・ガレの作品も、
エミール・ガレ 《貝殻と海藻文壺》 1901年頃 岡田美術館蔵
ドーム兄弟の作品も、
ドーム兄弟 《ベニウチワ文花器》 1904-10年頃 岡田美術館蔵
質、量ともに申し分なし。
普通に、このコレクションだけで1つの美術館が作れてしまうレベルです。
これらがプライベートのコレクションだなんて。
岡田美術館の底の深さを、まざまざと感じさせられました。
さて、こちらは、秘蔵だったガレ&ドームの作品を、
ただ一挙公開させただけの普通のガレ&ドームの展覧会ではありません。
ガレ&ドームの作品と、岡田美術館が所蔵する東洋・日本美術の名品を併せて展示。
岡田美術館らしい味付けがされたガレ&ドームの展覧会となっています。
例えば、燕子花繋がりで、エミール・ガレ 《ジャーマンアイリス文花器》 と、
エミール・ガレ 《ジャーマンアイリス文花器》 1910年頃 岡田美術館蔵
“光琳の再来” と称された近代の画家・神坂雪佳の 《燕子花図屏風》 が並べて展示されていました。
神坂雪佳 《燕子図屏風》 大正時代~昭和時代前期
西洋のガラス工芸と日本の絵画という意外な組み合わせ。
合わないだろうと思いきや、意外にマッチしていました。
クリームチーズといぶりがっこくらいに意外なマッチです (←?)。
見比べてみることで、両者のデザインの共通点も見えてきます。
いやはや、実に興味深い展示でした。
さらに、展示室にいち早くタッチパネルの改札を導入するなど、
ギミックにもこだわりをもつ岡田美術館ならではの演出もありました。
それは、光の変幻コーナーです。
作品の下部から照明を当てることができる特製の展示台を今回のために開発。
普通に展示しただけでは、あまりパッとしない地味目 (?) なガラス工芸品が・・・
エミール・ガレ 《竜胆文花器》 1988-1906年 岡田美術館蔵
その展示台の上に乗せられると、まぁ、なんということでしょう!
(注:この記事に使用している写真は、特別に岡田美術館より提供頂いたものです)
亭主改造計画ばりに華麗な変身を遂げていました。
これがガラス工芸の本来の美しさだったのですね。
思わずうっとり。
そうそう、思わずうっとりしたと言えば、
ランプとシャンデリアだけを集めた展示空間も素敵でした。
ここをバーにしちゃえばいいのに。
無性にウイスキーが飲みたくなりました。
ガレとドームの新たな魅力を引き出した岡田美術館にしかできない展覧会だったように思います。
2ツ星。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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こちらは、岡田美術館開館以来初となる西洋美術を紹介する展覧会で、
美術館のコレクションとは別に、名誉館長の岡田和生氏が個人的に集めていたという、
エミール・ガレとドーム兄弟のガラスコレクション全作品が一挙大公開されています。
これまでに、喜多川歌麿の 《深川の雪》 を筆頭に、
伊藤若冲の 《孔雀鳳凰図》 や速水御舟の 《木蓮》 など、次々と隠し玉を放出してきた岡田美術館。
もうさすがにすべて出し切っただろうと思っていたのですが・・・・・とんでもなかったです (汗)
エミール・ガレの作品も、
エミール・ガレ 《貝殻と海藻文壺》 1901年頃 岡田美術館蔵
ドーム兄弟の作品も、
ドーム兄弟 《ベニウチワ文花器》 1904-10年頃 岡田美術館蔵
質、量ともに申し分なし。
普通に、このコレクションだけで1つの美術館が作れてしまうレベルです。
これらがプライベートのコレクションだなんて。
岡田美術館の底の深さを、まざまざと感じさせられました。
さて、こちらは、秘蔵だったガレ&ドームの作品を、
ただ一挙公開させただけの普通のガレ&ドームの展覧会ではありません。
ガレ&ドームの作品と、岡田美術館が所蔵する東洋・日本美術の名品を併せて展示。
岡田美術館らしい味付けがされたガレ&ドームの展覧会となっています。
例えば、燕子花繋がりで、エミール・ガレ 《ジャーマンアイリス文花器》 と、
エミール・ガレ 《ジャーマンアイリス文花器》 1910年頃 岡田美術館蔵
“光琳の再来” と称された近代の画家・神坂雪佳の 《燕子花図屏風》 が並べて展示されていました。
神坂雪佳 《燕子図屏風》 大正時代~昭和時代前期
西洋のガラス工芸と日本の絵画という意外な組み合わせ。
合わないだろうと思いきや、意外にマッチしていました。
クリームチーズといぶりがっこくらいに意外なマッチです (←?)。
見比べてみることで、両者のデザインの共通点も見えてきます。
いやはや、実に興味深い展示でした。
さらに、展示室にいち早くタッチパネルの改札を導入するなど、
ギミックにもこだわりをもつ岡田美術館ならではの演出もありました。
それは、光の変幻コーナーです。
作品の下部から照明を当てることができる特製の展示台を今回のために開発。
普通に展示しただけでは、あまりパッとしない地味目 (?) なガラス工芸品が・・・
エミール・ガレ 《竜胆文花器》 1988-1906年 岡田美術館蔵
その展示台の上に乗せられると、まぁ、なんということでしょう!
(注:この記事に使用している写真は、特別に岡田美術館より提供頂いたものです)
亭主改造計画ばりに華麗な変身を遂げていました。
これがガラス工芸の本来の美しさだったのですね。
思わずうっとり。
そうそう、思わずうっとりしたと言えば、
ランプとシャンデリアだけを集めた展示空間も素敵でした。
ここをバーにしちゃえばいいのに。
無性にウイスキーが飲みたくなりました。
ガレとドームの新たな魅力を引き出した岡田美術館にしかできない展覧会だったように思います。
2ツ星。
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