現在、山種美術館で開催されているのは、“【企画展】花 * Flower * 華 ―琳派から現代へ―” 。
日本美術に描かれた花々が会場に咲き誇る、なんとも華やかな展覧会です。
第一展示室では、桜にアジサイ、菊に椿と、
日本を代表する花を描いた絵が、四季の順に紹介されています。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
今回は、花の展覧会だけに、美術作品や作家に関するキャプションだけでなく、
見頃の時期や花言葉など、描かれた花に関するキャプションも取り付けられていました。
会場は、さながら植物園のようです。
桜の花ではなく、あえて幹をフィーチャーして描いた奥村土牛の 《醍醐》 や、
奥村土牛 《醍醐》 1972(昭和47)年 紙本・彩色 山種美術館
山種美術館の開館の記念で譲られたという山口蓬春 《梅雨晴》 にも惹かれましたが。
山口蓬春 《梅雨晴》 1966(昭和41)年 紙本・彩色 山種美術館 ©公益法人 JR東海生涯学習財団
妙に心を惹かれたのが、写真右の小茂田青樹の 《水仙》 という一枚です。
うごうご。
もぞもぞ。
恐ろしいくらいに生命力に溢れている水仙です。
画面の外に今にも浸食しそうな勢い。
心なしか、隣に飾られた横山大観の 《寒椿》 が恐怖を感じているように見えます。
四季の花が描かれた掛け軸や屏風の数々を観ていて、
ふと考えたのは、昔の人はきちんと季節ごとに入れ替えていたのだろうなぁ、ということ。
たまには、秋になっても春の花が描かれた絵を出したままのズボラな人もいたかもしれませんね。
・・・・・なんてことを思っていたら、こんな作品を発見。
鈴木其一の 《四季花鳥図》 です。
鈴木其一 《四季花鳥図》 19世紀(江戸時代) 紙本金地・彩色 山種美術館
右隻には、菜の花やタンポポ、ひまわりなど、春夏の草花が。
左隻には、菊やススキ、女郎花など秋冬の草花が描かれています。
これならオールシーズン出しっぱなしでOK!
実に便利な一枚です (←?)。
ちなみに、第二展示室では、「百花の王」 とも呼ばれる牡丹を描いた絵で満たされていました。
こちらには、現在人気が赤丸急上昇中の渡辺省亭の 《牡丹に蝶図》 も展示されています。
渡辺省亭 《牡丹に蝶図》 1893(明治26)年 絹本・彩色
オススメは、何と言っても、鈴木其一の 《牡丹図》 です。
鈴木其一 《牡丹図》 1851(嘉永4)年 絹本・彩色 山種美術館
とても江戸時代に描かれた作品とは思えないほど、現代的。
キャスキッドソン感。
┃会期:2017年4月22日(土)~6月18日(日)
┃会場:山種美術館
┃http://www.yamatane-museum.jp/exh/2017/flower.html
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