世田谷美術館で開催中の “エリック・カール展 The Art of Eric Carle” に行ってきました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
こちらは、アメリカを代表する絵本作家エリック・カールの大々的な展覧会で、
代表作の 『はらぺこあおむし』 を含む原画や作品がエリック・カール絵本美術館より来日しています。
エリック・カール 『はらぺこあおむし』関連作品原画 制作年不詳 エリック・カール絵本美術館 © Eric Carle
正直なことを言いますと、虫が大の苦手なので、『はらぺこあおむし』 に関しては、
“まぁ、あおむしにしては、綺麗な色だね。あおむしにしては。”
と、若干引き気味な感想を抱いていました。
さらに言えば、『はらぺこあおむし』 のグッズを買う人の気が知れませんでした。
しかし、今回の展覧会を通じて初めて、その原画の色彩の愛らしさを目の当たりにして、
一気に 『はらぺこあおむし』 のファンに、エリック・カールさんのファンになってしまいました。
展覧会は2部構成。
パート1は、いわゆる絵本の原画展です。
「エリック・カールの世界」 と題して、
エリック・カールがこれまでに生み出した絵本の原画の数々が展示されています。
ゆったりとしたスペースが確保されているので、
ストレスなく、エリック・カールの作品世界を楽しむことができました。
一つワガママを言えるなら、今回の展覧会で初めて知りましたが、
エリック・カールの絵本には、いろいろと仕掛けが施されているそうなので、
実際に製本された絵本も近くに展示して欲しかったところです。(手に取って読めれば、なお良し!)
さて、続くパート2は、「エリック・カールの物語」。
こちらでは、エリック・カールのアーティストの一面にスポットが当てられていました。
初期の貴重な版画作品や、
珍しい立体作品や舞台衣装のデザインなど、
彼の創作活動全般が余すことなく紹介されています。
また、若き日のエリック・カールに大きな影響を与えた画家として、
アンリ・マティス、パウル・クレー、フランツ・マルクの作品も紹介されていました。
なるほど。その強い影響があったからこそ、
“色の魔術師” エリック・カールが誕生したのですね。
エリック・カール 『くまさん くまさん なに みてるの?』最終原画 1983年 エリック・カール絵本美術館 © 1967,1984 and 1992 Eric Carle
訪れた誰もが、エリック・カールを好きになる、
訪れた誰もが、優しい気持ちになれる素敵な展覧会でした。
そして、訪れた誰もが、帰りに特設ショップでグッズを買いたくなること請け合いです。
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エリック・カール展 The Art of Eric Carle
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