現在、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されているのは、
“ニューヨークが生んだ伝説 写真家 ソール・ライター展” という展覧会。
アメリカの写真家ソール・ライター (1923~2013) の日本初となる回顧展です。
《東57丁目41番地で撮影するソール・ライター、2010年》 (撮影:マーギット・アーブ) ©Saul Leiter Estate
若き日は、ファッション・カメラマンとして第一線で活躍していたソール・ライターですが。
ソール・ライター 《カルメン、『Harper's Bazaar』》 1960年頃 発色現像方式印画 ソール・ライター財団蔵 ©Saul Leiter
その20年後に、突如として自身の写真スタジオを閉鎖してしまいます。
そして、隠遁生活へ。
世間から完全に姿を消し、誰のためでもなくニューヨークの日常を写真に撮り続けます。
それから、約30年の月日が流れ、
2006年に、ドイツのとある出版社から、ソール・ライターの写真集が出版されました。
この写真集 『Early Color』 が、爆発的にヒット!
ソール・ライター熱が世界的に高まります。
この時、ソール・ライターは83歳。
ヒロミさんもビックリの超遅咲きの再ブレイクを果たしたのです。
そんなソール・ライターの写真の魅力は何と言っても、斬新な構図とカラーセンス。
なんでもない日常のワンシーンも、彼の手にかかると、オシャレな光景に生まれ変わります。
ソウル・ライター 《赤信号》 1952年 ソール・ライター財団蔵 ©Saul Leiter
ソール・ライター 《雪》 1960年 ソール・ライター財団蔵 ©Saul Leiter
S・L・M。
ソール・ライター・マジックです。
ちょっとだけウディ・アレンの世界観に通じるものを感じました。
普通に雪が降っているだけの光景も、ソール・ライターがファインダーに収めると、この通り。
ソール・ライター 《足跡》 1950年 ソール・ライター財団蔵 ©Saul Leiter
実に抒情的です。
モノクロの世界でひと際目立つ赤い傘が何かを象徴しているようです。
おそらく赤い傘を指していた人は、特にこれといった意図を持っていなかったでしょうが。
何か必然性のようなものまでが感じられる写真です。
個人的に印象に残ったのは、《天蓋》 という一枚。
ソール・ライター 《天蓋》 1958年 ソール・ライター財団蔵 ©Saul Leiter
画面の実に3分の1、いや、4分の1ほどが天蓋で覆い隠されています。
一瞬、ミスプリントかと目を疑ってしまいました。
しかし、残りの画面 (?) に、ちゃんと人々の日常が映し出されています。
今まさに、舞台の緞帳が上がり始めた―。
そんな印象を受けました。
また、大胆すぎる画面構成は、どこか浮世絵にも通ずるような印象も受けました。
・・・などと思ったら、会場には、彼が所蔵していた日本美術関連の書籍も展示されていました。
どうやら実際に日本美術の影響も受けているみたいです。
さらに印象に残ったのは、《板のあいだ》 という一枚。
ソール・ライター 《板のあいだ》 1957年 ソール・ライター財団蔵 ©Saul Leiter
パッと見は、完全にマーク・ロスコの抽象画。
しかし、板のあいだをよく見ると、ちゃんと何気ない1コマが映し出されています。
まるで、隠しカメラの映像のような一枚です。
ちなみに、もともとは画家を目指しており、
生涯にわたって画家であることを自認していたソール・ライター。
展覧会には写真作品だけでなく、そんな彼の絵画作品も紹介されていました。
ソール・ライター 《無題》 制作年不詳 紙にガッシュ、カゼインカラー、水彩絵具 ソール・ライター財団蔵 ©Saul Leiter
個人的な見解ですが、写真作品と比べてしまうと、
ソール・ライターの絵画はまぁまぁな感じが否めませんでした (笑)
┃会期:2017年4月29日(土・祝)~6月25日(日)
┃会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
┃http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_saulleiter/
~読者の皆様へのプレゼント~
こちらの “ソール・ライター展 ” のペアチケットを、5組10名様にプレゼントいたします。
住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。
https://ws.formzu.net/fgen/S98375463/
(〆切は、5月25日。当選は発送をもって代えさせていただきます)
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
“ニューヨークが生んだ伝説 写真家 ソール・ライター展” という展覧会。
アメリカの写真家ソール・ライター (1923~2013) の日本初となる回顧展です。
《東57丁目41番地で撮影するソール・ライター、2010年》 (撮影:マーギット・アーブ) ©Saul Leiter Estate
若き日は、ファッション・カメラマンとして第一線で活躍していたソール・ライターですが。
ソール・ライター 《カルメン、『Harper's Bazaar』》 1960年頃 発色現像方式印画 ソール・ライター財団蔵 ©Saul Leiter
その20年後に、突如として自身の写真スタジオを閉鎖してしまいます。
そして、隠遁生活へ。
世間から完全に姿を消し、誰のためでもなくニューヨークの日常を写真に撮り続けます。
それから、約30年の月日が流れ、
2006年に、ドイツのとある出版社から、ソール・ライターの写真集が出版されました。
この写真集 『Early Color』 が、爆発的にヒット!
ソール・ライター熱が世界的に高まります。
この時、ソール・ライターは83歳。
ヒロミさんもビックリの超遅咲きの再ブレイクを果たしたのです。
そんなソール・ライターの写真の魅力は何と言っても、斬新な構図とカラーセンス。
なんでもない日常のワンシーンも、彼の手にかかると、オシャレな光景に生まれ変わります。
ソウル・ライター 《赤信号》 1952年 ソール・ライター財団蔵 ©Saul Leiter
ソール・ライター 《雪》 1960年 ソール・ライター財団蔵 ©Saul Leiter
S・L・M。
ソール・ライター・マジックです。
ちょっとだけウディ・アレンの世界観に通じるものを感じました。
普通に雪が降っているだけの光景も、ソール・ライターがファインダーに収めると、この通り。
ソール・ライター 《足跡》 1950年 ソール・ライター財団蔵 ©Saul Leiter
実に抒情的です。
モノクロの世界でひと際目立つ赤い傘が何かを象徴しているようです。
おそらく赤い傘を指していた人は、特にこれといった意図を持っていなかったでしょうが。
何か必然性のようなものまでが感じられる写真です。
個人的に印象に残ったのは、《天蓋》 という一枚。
ソール・ライター 《天蓋》 1958年 ソール・ライター財団蔵 ©Saul Leiter
画面の実に3分の1、いや、4分の1ほどが天蓋で覆い隠されています。
一瞬、ミスプリントかと目を疑ってしまいました。
しかし、残りの画面 (?) に、ちゃんと人々の日常が映し出されています。
今まさに、舞台の緞帳が上がり始めた―。
そんな印象を受けました。
また、大胆すぎる画面構成は、どこか浮世絵にも通ずるような印象も受けました。
・・・などと思ったら、会場には、彼が所蔵していた日本美術関連の書籍も展示されていました。
どうやら実際に日本美術の影響も受けているみたいです。
さらに印象に残ったのは、《板のあいだ》 という一枚。
ソール・ライター 《板のあいだ》 1957年 ソール・ライター財団蔵 ©Saul Leiter
パッと見は、完全にマーク・ロスコの抽象画。
しかし、板のあいだをよく見ると、ちゃんと何気ない1コマが映し出されています。
まるで、隠しカメラの映像のような一枚です。
ちなみに、もともとは画家を目指しており、
生涯にわたって画家であることを自認していたソール・ライター。
展覧会には写真作品だけでなく、そんな彼の絵画作品も紹介されていました。
ソール・ライター 《無題》 制作年不詳 紙にガッシュ、カゼインカラー、水彩絵具 ソール・ライター財団蔵 ©Saul Leiter
個人的な見解ですが、写真作品と比べてしまうと、
ソール・ライターの絵画はまぁまぁな感じが否めませんでした (笑)
┃会期:2017年4月29日(土・祝)~6月25日(日)
┃会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
┃http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_saulleiter/
~読者の皆様へのプレゼント~
こちらの “ソール・ライター展 ” のペアチケットを、5組10名様にプレゼントいたします。
住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。
https://ws.formzu.net/fgen/S98375463/
(〆切は、5月25日。当選は発送をもって代えさせていただきます)
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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