大東京お笑い建築ツアーの行程を、
誰にでも楽しんで頂けるように、 『もしもの日曜日の建築ツアー』 として提案する企画。
「もしも建築ツアーズ
~the architecture tour makes your Sunday Happy~」
今回の舞台は、 「銀座」 。
実は、これまでにも、
銀座を舞台にした建築ツアーは、2回ほど紹介してきたのですが。
(【前編】 、 【後編】 をお届けしました)
銀座の建築は、まだまだあるのです!
そこで、今回は、新たな建築ツアー・銀座編をお届けいたしましょう。
01 銀座一丁目交番
東京都中央区銀座1-2-4
ここに注目!
○作者不詳ながら、味のある建築デザイン
○かつて、この交番の近くに架けられていた “京橋” の親柱をイメージしてデザイン
[とに~の呟き]
「なかなか思い切ったデザイン。
“石橋を叩いて渡るように” は、デザインしなかったのでしょうか」
02 奥野ビル
東京都中央区銀座1-9-8
(説明は、 【日本橋・後編】 にて)
03 ヨネイビルディング/森山松之助
東京都中央区銀座2-8-20
ここに注目!
○1階部分は、竣工当時の状態が残っている
○中世ロマネスク風の螺旋模様の柱をもつアーチ窓が特徴的
[とに~の呟き]
「元々は、米井商店が建てたビル。
現在は、1階にアンリ・シャルパンティエ 銀座本店が納まっています。
スイーツが、より美味しそうに見えるビル。」
04 銀座田屋/千葉学
東京都中央区銀座4-6-17
ここに注目!
○明治38年創業の老舗のネクタイ屋。そのリニューアルコンペは、『カーサ ブルータス』誌上で募集された
○ステンレス仕上げの外装ですが、ネクタイ位置の高さだけ、鏡面に仕上げられている
○1階の床に、手前の歩道と同じ石を使用し、銀座の街との同化をはかっている
[とに~の呟き]
「シンプルながらも、いろいろと狙いがある建物。
さすが、銀座の老舗。
建築も老獪です (?)」
05 教文館ビル/アントニン・レーモンド
東京都中央区銀座4-5-1
ここに注目!
○アール・デコ様式の建築で、完成当時は銀座通り側に塔屋があった (現在は撤去されている)
○当時のアール・デコの意匠の内装は、現在もエレベーターホールの壁面装飾などに残っている
[とに~の呟き]
「当時は、斬新だったのでしょうが、
周りに様々な最新ビルが立ち並び、今は見る影もない状況。
これが、銀座に建ったビルの宿命ではないでしょうか」
06 中央区立泰明小学校/東京市土木局建築課
東京都中央区銀座5-1
ここに注目!
○関東大震災後に建てられた、鉄筋コンクリート造の復興小学校
○表現主義的なリズム感のある連続した半円形の窓
○校門のフランス門は、フランス貴族の館で使われていたもの
[とに~の呟き]
「歴史あるというか貫禄がある小学校です。
想像だけで言うと、ここに通っている小学生は、全員おぼっちゃまのイメージ。」
07 第一菅原ビル (旧・菅原電気ビル )/吉田享二
東京都中央区銀座5-1
ここに注目!
○改装されているが、4・5階部分には、当時を偲ばすスクラッチタイルが残されている
○2階と最上階に設けられた丸窓と階段室を縦に貫く明かり取り窓がアクセントになっている
[とに~の呟き]
「レトロで、イイ感じのビルは、ここ以外にもありますが。
現在、椿屋珈琲店がテナントに入っていて、そのマッチぶりが、素晴らしい。
収まるべきところに、収まるべきものが、収まっている感じ」
08 FUKUHARA GINZA ビル/芦原太郎
東京都中央区銀座7-8
ここに注目!
○鏡面と茶色のモザイク仕立てのファサード
○設計した芦原太郎氏の父は、資生堂の本社を設計。親子2代で、資生堂に携わっている。
[とに~の呟き]
「完成しているのですが、設計中な感じがしてなりません。
茶色のモザイクが、ベニヤ板っぽく見えるから??」
09 ボルドー
東京都中央区銀座8-10-7
ここに注目!
○山本五十六もグラスを傾けた席もあるという蔦の絡まる銀座の老舗のバー
○昭和2年、宮大工が技術を駆使し隅々まで拘って造ったとのこと
[とに~の呟き]
「『笑ゥせぇるすまん』 に登場しそうなバー。
いつか大人になった時に、門を叩いてみたいものです。」
10 第一銀緑ビル
東京都中央区銀座6-11-10
ここに注目!
○関東大震災の翌年に竣工された銀座最古のビルの一つ
○銀座で貿易商を営んでいた松岡清次郎 (1894~1989) が自ら設計した
[とに~の呟き]
「自分で設計しちゃった松岡清次郎さんは、あの松岡美術館の松岡さん!
美術品を蒐集するだけでなく、建築も設計しちゃっていたのですね!!
(現在の法律では、建築士の資格が無い人は、設計しちゃダメです)」
11 オフィスマシン/難波和彦
東京都中央区銀座6-13-5
ここに注目!
○メカニカルな避難用ハシゴをファサードに前面に押し出した斬新な設計
○正面だけでなく、内装もメカニカルなデザイン
[とに~の呟き]
「バブリーな建築ですね。
ただ、一流バブル建築 (M2とか青山製図専門学校1号館とか) と比べると、
ちょっとパッとしません・・・。
B級バブル建築。略して、BB建築。」
11 銀座シネパトス(三原橋センター)/土浦亀城
東京都中央区銀座6-13-5
ここに注目!
○昭和を代表するモダニズム建築家・土浦亀城の現存する貴重な作品
○晴海通りを挟んで、双子の建物が建っている
○2つの建築は地下通路 (地下建築) で繋がっている
[とに~の呟き]
「カーブが独特で、魚眼レンズで見ているかのような錯覚を起こしました。
2つの建築が、実は1つだったとは、今日の今日まで知りませんでした。」
今回は、古き良き銀座のビルを中心に巡った建築ツアー・銀座編。
最新建築から、大正時代の建築まで。
いろんな年代の建築が見れるのが、銀座ならではの魅力です。
皆様も銀ブラしながら、建築を眺めてみては?
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新・銀ブラしながら建築を ~銀座2012~
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