東京国立近代美術館にて、
“ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945” を観た後は、常設展をプラプラ。
すると、ギャラリー4にて、もう一つの特別展が開催されていました。
「ヴァレリオ・オルジャティ?どちら様??」
と、全く予備知識がありませんでした。
ただ、まぁ、この展覧会のポスターを見る限り、彫刻家か、オブジェ作家であろうと。
・・・が。
違いました。
実際は、スイスの建築家でした。
「いやいや、こんな変な形の建築なんかあるわけないって!」
いくらなんでも、こんな変な建物が建っているなんて、想像がつきません。
きっと、建築家は建築家でも、アンビルドな建築家なのだろうと。
・・・が。
違いました。
この模型の建築は、
Perm Museum XXI, Perm, Russia 2008 Rendering: © Total Real AG
ペルミ21世紀美術館という美術館で、ロシアに存在しているのだとか。
まぁ、なんということでしょう。
ヴァレリオ・オルジャティは、
これ以外にも、 「まぁ、なんということでしょう」 な建物をたくさん生みだしています。
一番驚いたのは、スイス国立公園ヴィジターセンターという建物。
その中の階段は、まさにトリックアートのよう。
National Park Center, Zernez, Switzerland 2002-08 Photograph: © Javier Miguel Verme
遠近法を利用し、二股に分かれていく階段です。
写真でも、混乱するのですから、
実際に、この場所に行ったのなら、もっと頭が混乱するに違いありません。
他にも、屋根がない建築や、
季節によって湖の水位が上がることで、壁面に模様を描く建物など。
シンプルだけど、インパクトは大きい変な建築を多数生み出しているヴァレリオ・オルジャティ。
今世界でもっとも注目させる建築家の一人なのだそうです。
これまで、日本で数々の変な建築を目にしてきましたが、
世界には、それを超える変な建築を作る建築家がいらっしゃったのですね。
リアルにカルチャーショックです。
ただ、ヴァレリオ・オルジャティの建築は、印象的でしたが。
ヴァレリオ・オルジャティ展は、まったく印象がありません。
そもそも、ここまで記事で書いてきたのは、
“ヴァレリオ・オルジャティ展” のサイトを見て、ようやく理解できたもの。
おそらく、ヴァレリオ・オルジャティの建築をイメージして、
美術展そのものも、シンプルな展示にしたのでしょうが。
(模型と図版が展示してあるだけ。解説パネルはなし)
建築初心者な人には、どう理解すればいいのか、よくわからない不親切な展覧会でした。
(星なし)
「建築展って、よくわからない・・・」 の典型的な建築展。
そうそう、建築展と言えば、あの建築展を紹介していませんでした。
ということで、明日は、あの建築展を紹介します。
続く。
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ヴァレリオ・オルジャティ展
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