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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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第29回 杉並区西荻北でフリーダ

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ルノアールを筆頭に、モネ、ゴッホ、シャガール…と、
街を歩いていると、時に、美術界の巨匠たちと同じ名前のお店に出くわします。
果たして、それらのお店と巨匠との間に関係はあるのか??

気になるようで気にならない。
でも、気にしてしまったら、気になって仕方がない。
そんな疑問を解消すべく、アートテラーは今日も店へと赴く!!



“やたらと長くて、タイトルが全くラクラク頭に入ってこない!” でお馴染みの (?)、
拙著 『ようこそ!西洋絵画の流れがラクラク頭に入るナントカカントカ』 が発売されてから早1か月。

ようこそ! 西洋絵画の流れがラクラク頭に入る美術館へ: ポップカルチャーで読み解く世界の名画/誠文堂新光社



その出版を記念して、遅まきながら、
編集者さんとライターさんと、ささやかながら打ち上げが開催される運びになりました。
著者特権で、お店はどこを選んでもいいとのことなので、
以前より、店名が気になっていた西荻窪のお店をチョイス。

本格的テキーラ&テクスメクスバー・FRIDA (フリーダ) です。

フリーダ


テクスメクスとは、メキシコ料理からヒントを得たアメリカの料理のこと。
そんなメキシカンなお店で “フリーダ” と来れば、
どう考えても、メキシコの女性画家フリーダ・カーロと関係ないわけがありません!

早速、お店のある地下へと降りてみます。
すると、そこには、妙にクオリティの高い黒板アートが。

テキーラ


・・・・・ゴリラ?!もしくは、エイリアン??

つぶらな瞳が怖いです。
こっち見ないで。

“もしかしたら、あの謎のゴリラの名前が、フリーダというオチだったりして。。。”

そんな不安にかられながら、店内へ。
内装は、メキシコというよりもアマゾンのような印象でした。

ジャングル


ますます、遠のくフリーダ・カーロ。
不安は増すばかりです。

とはいえ、本日のメインは、打ち上げ。
まずは、メキシコのビール 「テカテ」 で乾杯です。

ビール


グラスの縁に塩を付けたスノースタイルで頂くのが、本場の飲み方なのだとか。
美味しいビールと美味しいテクスメクス料理、

料理


さらには、3年近くに及んだ編集作業からの解放感も加わって、会話も弾みます。
すっかり本来の目的を忘れ、ひとしきり盛り上がった後、
ふと目線を上にやると、こちらをジーッと見つめる彼女とバッチリ目が合ってしまいました。

天井


「あ、フリーダ!!」

思わず声をあげた僕に、驚く2人。
実は、かくかくしかじかの理由で、
この店内にフリーダ・カーロの絵があるのか知りたかったということを説明しました。
すると、

「あぁ、その眉毛が繋がった人なら、ずっととに~さんの隣にいますよ」

と一言。
恐る恐る、そちらを見てみると・・・

サイド


フリーダ!!!


「あっちの壁にもいましたよ。」

壁


フリーダ!!!!!


想像以上に、フリーダがいました。
想像以上に、フリーダフリーダしたお店でした。
ちなみに、店内にあった謎のクロスも、フリーダ柄。
正しくは、フリーダ&スカル柄。

フリーダ


どこで売ってるのでしょう??


さて、その後、たくさんのフリーダに見つめられながら、
お店のオススメである本場メキシコのテキーラをロックで頂きました。

テキーラ


“テキーラ=罰ゲームで飲むもの”

と思っていましたが、本場のテキーラは味わい深いお酒でした。
熟成日数の違いにより、焼酎やラム、ウイスキーに近い味わいに変化。
その奥深さに、何杯も試してしまいました。


と、ほろ酔い気分で、お手洗いへ。(注:お食事中の方ごめんなさい)
用を済まし、トイレから出ようとした瞬間、またしてもあの女性と目が合ってしまいました。

フリーダ


フリーダ!!!!!

用を足している最中も、ずっと見つめられていたのですね。
しかも、なんかウインクしてるし。

さらに、その肩には・・・

ゴリラ


ゴリーラ!!!!!

だから、何なんだお前は。
とりあえず、頬を赤らめるな。


<お店情報>
FRIDA
住所:東京都杉並区西荻北3-3-6 センチュリー西荻窪ビルB1
定休日:月曜日
営業時間:19:00~翌2:00
 



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