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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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アートテラー的お茶漬け生活 ~その玖~

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永谷園のお茶づけ海苔に封入されている東海道五十三次カード。
全55枚揃えるには、何日かかるのか?


アートテラー・とに~が体を張って検証する企画。
それが・・・・・

タイトル


先日、ことわざ辞典を眺めていたら、こんなことわざを発見してしまいました。

『朝腹に茶漬け』

(意味) 朝、空腹にお茶漬けを食べても腹の足しにならない、
     まったくこたえないことから、ものごとが少しもこたえないことを意味する。
     極めて容易なことの例えにも使われる。


このことわざを作った先人に言いたい!
毎朝、2杯のお茶漬けを食べたことがあるのか、と。
ちゃんと腹の足しになりますし、ちゃんとこたえますし。
何より、そんな生活を半年以上続けるのは、決して容易ではないですし。

『朝腹に茶漬け』 ということわざを作った先人を見返す。
それをモチベーションに、今日も朝腹で茶漬けを食べています。

さて、最近のオススメの食べ方は、チェダー茶漬け。
いろんなチーズを試してみましたが、一番合うのは、チェダーチーズ。
特にクラフトのワールドセレクト チェダースライスです。
それだけでも十分美味しいですが。

チェダー


自分へのご褒美で、明太子をトッピング。
最強のお茶漬けです。


それと、企画スタート時からの定番だった生卵を落とすスタイルは、
ここ最近は、ひと手間加え、進化形生卵お茶漬けとして楽しんでいます。
黄身のまろやかさが魅力の生卵お茶漬け。
その最大のウィークポイントは、白身のジュクジュク具合でした。
あのジュルンとした感じが、どうにも。。。

そこで、まずは白身だけをご飯に乗せて、

白身


思いっきり、かき混ぜます。

ふわふわ


で、ふわふわとなったところで、黄身とお茶漬けのもとをイン。

黄身


そこにお湯を注げば・・・

白身


白身はふわふわの状態で、黄身はしっかり味わえるお茶漬けが完成です。
黄身をつぶすとトロ~っとなって、まさに至福の味わい。

黄身


皆様もどうぞお試しあれ。



・・・・・と、アレンジお茶漬けの開発に余念がないわけですが。
もちろん、メインは東海道五十三次カード。
果たして、未出のカードは入っているのでしょうか。


57袋目は池鯉鮒、58袋目は京師と2連勝。
この流れに乗れるかと思いきや、59袋目に宮、60袋目に御油と2連敗。。。
しかし、やまない雨は無いのです。
61袋目に東海道五十三次の中でも特に傑作と名高いあの絵が登場しました。

東海道五十三次之内 庄野 白雨
東海道五十三次之内 庄野 白雨


《東海道五十三次之内 庄野 白雨》 です。
絵柄は大雨ですが、心は晴れ。
庄野の登場で、無事に3連敗は免れました。


ただ、ここからが絶不調。
62袋目から65袋目までは、4連続でダブリ。

宮


朝腹にお茶漬けと、ダブったカードが溜まっていきます。

66袋目で、《東海道五十三次之内 藤澤 遊行寺》 が登場するも、

藤澤 遊行寺
藤澤 遊行寺


67袋目から72袋目まで、悪夢の6連敗!!

6連敗


さすが、箱根駅伝で多くのランナーを苦しめてきた遊行寺坂だけはあります。
お茶づけ生活も藤澤で大ブレーキ、大失速を喰らいました。。。


なんとか負の連鎖を断ち切りたい73袋目。
“朝から辛い味は・・・” と、なるべく避けていたわさび茶づけを購入してみることに。
この気分転換作戦が、功を奏し、
通算40枚目となる 《東海道五十三次之内 阪之下 筆捨嶺》 が出ました。

阪之下 筆捨嶺
阪之下 筆捨嶺


描かれているのは、鈴鹿山脈を形成する山の一つ、岩根山。
またの名を、筆捨山 (筆捨嶺)。
この一風変わった異名がついたのには、とある理由が。
今年の秋、サントリー美術館で大々的な個展が開催される狩野元信と深い関りがあります。
狩野派の祖にして、室町時代を代表する絵師・狩野元信は、この山を描こうと意気込みました。
しかし、その余りの美しさをどうしても巧く描けず、断念。
筆を投げ捨てたのだそうです。
いくら悔しいからといって、筆やラケットなどモノに当たってはいけませんよ。


・・・・・なんて思っていたら。
74袋目、75袋目で2連敗。

さけ茶づけ


危うく、ダブった東海道五十三次カードを、クシャクシャにするところでした。


そして、迎えた76袋目。
前人未到の (?) 大記録を打ち立てる瞬間がやってきました。
通算500食目となるお茶づけを食します。

食す


テーブルにうず高く積まれた76袋分の空き袋のせいで、
肝心の食べているところが、ちゃんと見えていないという。。。(笑)
ちなみに、500食目のお茶づけは、いつもと変わらないお茶づけの味でした。

そんな記念すべき、500食目を達成した76袋目に入っていたのは、
《東海道五十三次之内 白須賀 汐見阪図》 です。

東海道五十三次之内 白須賀 汐見阪図
東海道五十三次之内 白須賀 汐見阪図


東海道に53ある宿場町。
そのうちの実に22の宿場町が、今の静岡県にあります。
3分の1強!
静岡県は横に長いのです。
白須賀宿は、そんな静岡県最西端の宿場町。
ここを越えれば、ようやく愛知県です。
ありがとう静岡。さようなら静岡。


さて、先日のこと。
イチローがカレーを毎朝食べるように、
朝お茶づけがルーティンと化している僕に対し、知人からこんな疑問をぶつけられました。

「とに~さんって毎朝お茶づけ食べてるじゃないですか。
 この企画終わったら、毎朝、何を食べるんですか?」


“そりゃ、決まってるじゃないですか・・・・・ん?えっ?あれ?”

答えが咄嗟に思い浮かばず、ただただ無言になる僕。
お茶漬けがない生活が想像できないだなんて。
いよいよ末期です。


ゴールまで、あと14枚




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