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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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世界が絶賛した浮世絵師北斎展

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先日、池袋パルコの近くを通りかかった時のこと、
パルコミュージアムにて、“世界が絶賛した浮世絵師北斎展” が開催されているのを知りました。

「パルコで浮世絵展?!」

そのミスマッチぶりが、妙に刺さったので、訪れてみることにしました。

パルコ


・・・・・・・確かに。
《神奈川沖浪裏》 や、

神奈川沖浪裏


《尾州不二見原》 をはじめ、

 尾州不二見原


『冨獄三十六景』 シリーズは、それなりに展示されていました (←もちろんホンモノ!)。
また、百人一首を題材にしたレアなシリーズもの (『百人一首姥がゑとき』) や、

百人一首


北斎による怖い絵も展示されていました。(←くどいようですが、もちろんホンモノ!)

怖い


北斎の浮世絵がちゃんと展示されているのですが、終始、テンションはあがらず。
心は常に乾いた状態でした。

オモシロくないわけではないのですが。
そこまで、オモシロくはありません。
正直なところ、“北斎が世界的に知られている” ということを全面に押し出されても。。。
何をいまさら感は否めませんでした。
それゆえ、パルコミュージアムらしい味付けを期待したのですが、
意外とオーソドックスな展示、いや、むしろ普通すぎる展示スタイル。
松屋銀座とか高島屋とか、百貨店での催事だったら、
それほどまでに違和感は覚えなかったと思うのですが。
ただ単にミスマッチ。
パルコミュージアム “らしくない” 展覧会でした。
その一言に尽きます。
ほし(星なし)


とは言え、葛飾北斎についてライトに知ってみたい方にはアリな展覧会という気がしました。
星
それなりに代表作が見られますし、分量的にさくさく見られますし。
『冨獄三十六景』 シリーズの中でも屈指の傑作 《凱風快晴》 の・・・

凱風快晴


カラーバリエーション (?) の青富士ver.というレアな1枚も見られますし。

青富士


ちなみに、個人的に今回は、北斎の浮世絵よりも、
“フランスの浮世絵師” とも呼ばれる版画家アンリ・リヴィエールの作品のほうが印象に残りました。
北斎の影響をがっつり受けたアンリ・リヴィエール。
そんな彼の代表作が、『エッフェル塔三十六景』 シリーズです。

エッフェル塔三十六景
エッフェル塔三十六景
エッフェル塔三十六景


エッフェル塔が見える光景を描いた作品もありますが。
エッフェル塔の内部から見える光景を描いた作品もあります。

エッフェル


時には、エッフェル塔がうっすらとしか見えない作品も。
5秒以内にエッフェル塔を見つけられますか?

エッフェル塔


続いては中級編。

エッフェル


ラストは、ダミーの塔がいっぱいの上級編。

上級編


こんな感じで、「エッフェル塔探しクイズ」 を楽しんでみてはいかがでしょうか (←?)。




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