現在、太田記念美術館で開催されているのは、“大江戸クルージング” という展覧会。
今ではあまり想像できませんが。
実は、ベネツィアも顔負けの (?) 水上都市だった江戸。
乗合船 (現在のタクシー) や物資を運ぶ船 (現在のトラック) など、
たくさんの船が、市中に張り巡らされた堀や水路を所せましと行き交っていたのだとか。
今回の展覧会で紹介されているのは、そんな江戸の水辺の光景を描いた浮世絵の数々。
歌川広重 《名所江戸百景 芝うらの風景》
歌川国芳 《東都名所 佃嶋》
実に涼しげ!
夏にピッタリの展覧会です。
また、浮世絵のすぐ横には、
(注:この記事に使用している展示室内の画像は、特別に美術館より提供頂いたものです)
担当学芸員さんが現地で撮影した写真や、
グーグルマップを利用した絵の推定作画地点を記した地図が展示されていました。
これらも頼りにして、江戸をクルージング気分を味わってみてはいかがでしょうか?
また、昇亭北寿の 《上総銚子浦鰹釣舟之図》 など、
江戸だけでなく、日本各地の水辺を描いた浮世絵を紹介するコーナーも。
クルージングのあとは、ボヤージュも楽しめます。
さて、今回出展されていた浮世絵の中で、印象的だったものをいくつかご紹介いたしましょう。
毎年5月28日の川開きから8月28日までが、隅田川の納涼期間。
この期間中、両国周辺では花火が打ち上げられ、
川面には舟遊びを楽しむ膨大な数の船が浮かんでいたのだとか。
その様子を描いたのが、歌川国貞の 《東都両国橋川開繁栄図》 です。
想像以上に船が浮かんでいました。
今でも両国JCTで渋滞が起こりがちですが、この当時から両国では渋滞が発生していたのですね。
隅田川の花火の様子を描いた浮世絵と言えば、《両国大花火の図》 も印象的な一枚です。
花火をつまみに酒を楽しむ女性たち。
男の姿が見当たりません。
船は自分で運転してきたのでしょうか?
意外とワイルド。
センターの女性は、房ごと枝豆を食べています。
超ワイルド。
さらに、隅田川関連で、こんな浮世絵もありました。
歌川国貞による 《極暑あそび》 です。
八代目市川団十郎や初代坂東しうかといった、
人気歌舞伎役者たちが、隅田川で舟遊びをする様子が描かれています。
さて、気になるのは、画面手前でシンクロナイズドスイミングをしている (?) 謎の男たち。
実は、彼らも歌舞伎役者。
と言っても、脇役の歌舞伎役者なのだとか。
そんな彼らが、体を張って泳いでいる様子をつまみに、人気歌舞伎役者らは酒を飲んでいるのです。
あぁ、格差社会。
それから、思わず二度見してしまったのが、
歌川広重の 《名所江戸百景 御厩河岸》 という作品です。
描かれているのは、蔵前と本所を結ぶ隅田川の渡船場・御厩河岸。
画面左の船上には、船頭らしき男性と、夜鷹と呼ばれるコールガールが2人。
でも、よく見ると、1人はおよそ人間とは思えない顔をしています。
夜鷹というより夜ペンギン。
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今ではあまり想像できませんが。
実は、ベネツィアも顔負けの (?) 水上都市だった江戸。
乗合船 (現在のタクシー) や物資を運ぶ船 (現在のトラック) など、
たくさんの船が、市中に張り巡らされた堀や水路を所せましと行き交っていたのだとか。
今回の展覧会で紹介されているのは、そんな江戸の水辺の光景を描いた浮世絵の数々。
歌川広重 《名所江戸百景 芝うらの風景》
歌川国芳 《東都名所 佃嶋》
実に涼しげ!
夏にピッタリの展覧会です。
また、浮世絵のすぐ横には、
(注:この記事に使用している展示室内の画像は、特別に美術館より提供頂いたものです)
担当学芸員さんが現地で撮影した写真や、
グーグルマップを利用した絵の推定作画地点を記した地図が展示されていました。
これらも頼りにして、江戸をクルージング気分を味わってみてはいかがでしょうか?
また、昇亭北寿の 《上総銚子浦鰹釣舟之図》 など、
江戸だけでなく、日本各地の水辺を描いた浮世絵を紹介するコーナーも。
クルージングのあとは、ボヤージュも楽しめます。
さて、今回出展されていた浮世絵の中で、印象的だったものをいくつかご紹介いたしましょう。
毎年5月28日の川開きから8月28日までが、隅田川の納涼期間。
この期間中、両国周辺では花火が打ち上げられ、
川面には舟遊びを楽しむ膨大な数の船が浮かんでいたのだとか。
その様子を描いたのが、歌川国貞の 《東都両国橋川開繁栄図》 です。
想像以上に船が浮かんでいました。
今でも両国JCTで渋滞が起こりがちですが、この当時から両国では渋滞が発生していたのですね。
隅田川の花火の様子を描いた浮世絵と言えば、《両国大花火の図》 も印象的な一枚です。
花火をつまみに酒を楽しむ女性たち。
男の姿が見当たりません。
船は自分で運転してきたのでしょうか?
意外とワイルド。
センターの女性は、房ごと枝豆を食べています。
超ワイルド。
さらに、隅田川関連で、こんな浮世絵もありました。
歌川国貞による 《極暑あそび》 です。
八代目市川団十郎や初代坂東しうかといった、
人気歌舞伎役者たちが、隅田川で舟遊びをする様子が描かれています。
さて、気になるのは、画面手前でシンクロナイズドスイミングをしている (?) 謎の男たち。
実は、彼らも歌舞伎役者。
と言っても、脇役の歌舞伎役者なのだとか。
そんな彼らが、体を張って泳いでいる様子をつまみに、人気歌舞伎役者らは酒を飲んでいるのです。
あぁ、格差社会。
それから、思わず二度見してしまったのが、
歌川広重の 《名所江戸百景 御厩河岸》 という作品です。
描かれているのは、蔵前と本所を結ぶ隅田川の渡船場・御厩河岸。
画面左の船上には、船頭らしき男性と、夜鷹と呼ばれるコールガールが2人。
でも、よく見ると、1人はおよそ人間とは思えない顔をしています。
夜鷹というより夜ペンギン。
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