Quantcast
Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

サンシャワー:東南アジアの現代美術展 @国立新美術館

$
0
0

空前絶後のォォ!!!
超絶怒濤の東南アジアの現代アートの展覧会ィィ!!!

“サンシャ・・・ワー :東南アジアの現代美術展” が、六本木で開催中です。
会場は、2館。
1館は、昨日お伝えした森美術館
そして、もう1館は、国立新美術館です。

参シャワー


2館両方を楽しめる少しお得な共通券 (1800円) も販売されていますが。
片方だけを鑑賞したい人のために、単館券 (1000円) も販売されています。
もちろん2館とも観るに越したことはないですが。
「時間や金銭の関係上、どうしても片方しか観られない!」
もし、そんな方がいらっしゃいましたら、個人的には国立新美術館のほうをオススメ。
星星
楽しい作品や見た目インパクト大の作品は、比較的に国立新美術館に多かった印象です。

会場
和に


国立新美術館でのイチオシは、やはりタイのスラシー・クソンウォンのインスタレーション作品。
《黄金の亡霊(どうして私はあなたがいるところにいないか)》 です。

黄金の亡霊


空間内にビッシリと敷き詰められているのは、大量のカラフルな毛糸。

毛糸


その総重量は、なんと5トンもあるそうです。
そんな超膨大な毛糸の中のどこかに、なんとなんと金のネックレスが隠されているのだとか。
しかも、金のネックレスを見つけると、なんとなんとなんとお持ち帰りが可能!
徳川埋蔵金よりも、確実に一攫千金が狙えます。
もし探し疲れても、ふかふかの大量の毛糸に埋もれて休憩すれば、たちまち体力は回復。
世界一お得な (?) アート作品なのでは?
みなさま、是非チャレンジを!


お得な (?) アート作品といえば、こんな作品も。
タイのリクリット・ティラヴァーニャの 《無題1996(ランチボックス)》 です。

ハッシュタグ


白い壁に書かれていたのは、謎のハッシュタグ。

#sunshowerlunchbox

“何のこっちゃ?” と横にあった紙を手に取ってみると、そこに答えが書いてありました。

タイ


「それの何がどうアートなの?」 という、ごもっともなツッコミはさておきまして。
運がよければ、タイ料理が食べれるそうです。

タイ
リクリット・ティラヴァーニャ 《無題1996(ランチボックス)》 1996年
Courtesy:1301PE, Los Angeles and Gallery SIDE 2, Tokyo Photo: Fredrik Nilsen

(注:画像はイメージです)


なんと羨ましい!


体験型アート作品は、この他にもあります。
例えば、インドネシアのFX ハルソノによる 《声なき声》 という作品。

インドネシア
FX ハルソノ 《声なき声》 1993-94年 シルクスクリーン、キャンバス、木の椅子、スタンプ
キャンバス:各143.5x95.5cm 木の椅子:各23x38x32cm(9点組) 所蔵:福岡アジア美術館



それぞれの手は、指文字で1字を表しているようです。
しかし、何という文字を表しているのか見当もつかず。。。
でも、大丈夫!
台の上には、何やらスタンプが。

スタンプ


そのスタンプを押すと、指文字が表すアルファベットが判明します。

スタンプ
Ⅾ


《声なき声》 が伝えたかった言葉とは?
その答えは、会場で!


また、こちらもある意味で体験型作品。
シンガポールのブー・ジュンフェンの 《ハッピー・フリー》 です。
暗幕で仕切られた会場を抜けると、そこに現れたのは・・・

カラオケ


場末のスナックっぽい光景。
どうやら、シンガポールのカラオケボックスをイメージしているそうです。
流れているのは、陽気なメロディ。
1965年にマレーシアから分離独立したシンガポールですが、
“もしも、シンガポールがマレーシアから分離独立していなかったら”
という架空の設定で作られたマレーシア成立50周年記念ソングなのだそうです。
マレー語がわかる方は、是非、歌ってみてはいかがでしょうか?




1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位ですアップ
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!

Blogランキングへ  にほんブログ村 美術ブログへ


Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

Trending Articles