今、人気急上昇中の奥渋谷。
通称、オクシブ。
渋谷駅から、徒歩10分ほど。
神山町・宇田川町・富ヶ谷のあたりを指します。
喧噪から離れているため、渋谷の繁華街とはうってかわって、大人の雰囲気。
隠れた大人の街として、人気なのだそうです。
そんなオクシブを、ぶらぶら歩いていた時に、
何やら気になる壁画が、目に飛び込んできました。
“だ・・・誰の作品なのだろう?”
キャプションらしきものは見つからず。
ヒントとなるのは、このサインだけ。
・・・・・フリーメーソン??
三角形に 「ア」 。
もしくは、山に 「ア」 。
思い付かないです。。。
というわけで、こちらの作者不明の壁画を、
無料で観れる美術作品として紹介するのは、今回は諦めますが。
僕の経験上、こういう壁画があるビルは、内部にも作品がある可能性が大なのです。
ちょっと覗いてみましょう。
ビンゴ!!
やっぱりロビーに飾ってありました。
それも、ショーケースみたいなものに飾ってありました。
センターに飾ってあるのは、現代日本画の巨匠・加山又造の作品。
山種美術館の入り口に飾ってある陶板画に、よく似ています。
とは言え、加山又造の作品は、過去に一度、この企画で取り上げてしまっているので。
今回は、その下に飾られていた作品にスポットを当てます。
新・無料で観れる 美術百選 075 島岡達三 《掛合釉象嵌流文皿》
濱田庄司の作品に感動し、濱田庄司に弟子入りした島岡達三。
しかし、いつまでも濱田庄司風な作品を作っていたため、
師匠の濱田庄司から、「早く自分のオリジナルな作品を作れ!」 と諭されます。
そこで、編み出したのが、縄文象嵌という技法です。
その技法をちゃんと説明すると、長くなってしまいますし、
わかったところで、「ふーん」 としかならないので、割愛 (笑)
何はともあれ、そのリジナルの縄文象嵌の技法で人間国宝に認定されたスゴい陶芸家なのです。
ちなみに、某お宝鑑定番組で、島岡達三の作品が出てきた際には、
「¥5,000,000」 というプライスがついていました。
だからでしょうか。
ちゃんと布が下に敷かれ、うやうやしく展示されていました。
さて、逆サイドにも、島岡達三の壷。
こちらも、直置きされていませんでした。
しかし、何より感じ入ったのは、
皿や壺もさることながら、布にもホコリが一切ついていなかったこと。
こまめにクリーニングされているのでしょうね。
あ、そういえば!
そもそも、ここは何のビルなのでしょう?
外に出て、正解を確認。
白洋舎のビルでした。
それは、クリーニングがバッチリなわけです。
<無料で観れる美術 データ>
第三共同ビル白洋舍ビル
住所:東京都渋谷区神山町4-14
アクセス:○「渋谷駅」 より徒歩約12分
○小田急線「代々木八幡駅」より徒歩約8分
○東京メトロ千代田線「代々木公園駅」より徒歩約7分
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新・無料で観れる 美術百選 《第三共同ビル白洋舍ビル(東京都渋谷区)》
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