2013年に国立科学博物館で開催され、60万人もの来場者を動員した “深海展”。
その最新作となる “深海2017-DEEP OCEAN-” に行ってきました。
前回の深海展で目玉だったダイオウイカも、もちろん展示されていますが。
今回の深海展の目玉は、ダイオウイカよりもさらに大きいともいわれるダイオウホウズキイカ。
ダイオウホウズキイカ(イラスト) ©National Museum of New Zealand Te Papa Tongarewa
その標本の一部が展示されています!
「えっ、これだけ?!」 とガッカリするなかれ。
実は、ダイオウホウズキイカの標本は、世界でも数が少なく、超貴重な存在。
こちらのダイオウホウズキイカの標本は、
大英自然史博物館所蔵のもので、イギリス国外に持ち出されるのは、今回が初めてとのことです。
さて、この他にも、ここ数年人気急上昇中のダイオウグソクムシや、
深海の巨大ザメ・オンデンザメの巨大標本、
さらには、「しんかい6500」 の2分の1模型など、
深海のロマンを感じられる展示品が、多数出展されています。
モニターや写真パネルでの解説も多く、前回の深海展よりも確実にパワーアップしていました。
ただ、深海の資源や地形など、
ややディープな話題も少なくなかったような。
若干、お勉強感もパワーアップしていた印象を受けました。
そういう意味でも、夏休みらしい展覧会だった気がします。
お勉強といえば、少々気になる展示がありました。
展覧会の冒頭で、海の深さによって、どれくらい水圧が強いのかを紹介していたのですが。
何で、ブタメンを例にしたし?!
オーソドックスに、カップヌードルの容器でいいのでは?
ブタメンの容器は、そもそも小さめなので、
水圧で小さくなった感が、絶妙に伝わりづらかったです (笑)
ちなみに、今回紹介されていた深海の生物の中で、
とりわけインパクトが強かったのが、デメニギスです。
標本では、そうインパクトを感じないでしょうが。
深海では、こんな姿をしているそうです↓
デメニギス(CG) ©NHK/ZDF/ZDFE/CURIOSITYSTREAM LLC
おでこにサングラスを乗せた困り目の魚のように見えますが。
困り目に見えているのは、デメニギスの鼻。
緑色のジェルボール (アリエール?) の部分が目です。
そんなヤワヤワな目が水圧で潰れないように、
頭部がコックピットのような透明の膜に覆われています。
しかも、その膜の中は液体で満たされているのだとか。
いちいち不思議な生き物です。
なお、“古代魚っぽい名前だなぁ” と思いきや。
実は漢字で書くと、「出目似鱚」 とのこと。
目が出たニギス (鱚に似た魚) で、デメニギス。
名前も含めて、不思議な生き物です。
それと、生態として衝撃的だったのが、コンゴウアナゴ。
見た目は普通のアナゴですが。
死んだり弱ったりした生き物を見つけると、
すぐに集まってきて、集団で襲い掛かるのだそうです。
しかも、口やエラ、傷口など、穴という穴から侵入し、内側から内臓や筋肉を食べつくすのだとか。
コンゴウアナゴのせいで、アナゴを見る目が変わりました。
最後に、みんな大好きお土産コーナーをご紹介。
今回の深海展は特にグッズが大充実していました。
各種食べ物に、
デメニギスのぬいぐるみなど、インパクトは十分!
極めつけは、ダイオウグソクムシとダイオウイカの巨大ぬいぐるみ。
デメニギスばりに目が飛び出る金額でした。
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