京都を代表する観光スポット・祇園。
この情緒溢れる街に、今年6月に新たな美術館がオープンいたしました。
それが、フォーエバー現代美術館です。
もともとは、2006年に秋田県でオープンしたというフォーエバー現代美術館。
しかし、3年後の2009年には閉館してしまいました (←全然フォーエバーじゃない!)。
その2年後、同じ秋田の地で、形を変えて現代アートの場を提供していたようなのですが。
今年の6月に、秋田を離れ、京都の地で再オープンとなったようです。
ちなみに、名前も少しだけ変わって、
フォーエバー現代美術館 祇園京都になりました (←やっぱりフォーエバーじゃない!)。
オープンしたばかりにしては、実に風情と貫禄があるような建物だと思ったら。
なんと、都をどりの会場として知られる祇園甲部歌舞練場、
その敷地内にある八坂倶楽部という大正2年に建築された建物が、美術館として使われているのだとか。
築100年以上!
それは風情と貫禄があるわけです。
そんな新しいんだか古いんだかよくわからない、
フォーエバー現代美術館のコレクションの目玉となるのが・・・
外にドーンと置かれた 《南瓜》 。
言わずもがな、草間彌生さんの作品です。
さてさて、こちらの 《南瓜》 に見覚えがある方もいらっしゃることでしょう。
そう、今年の春に新美で開催されていた草間彌生展の外に設置されていたもの。
めちゃめちゃSNSにアップされていた、あの 《南瓜》 です。
実は、フォーエバー現代美術館が所蔵する約700点のコレクションのうちの6割が草間作品。
特に版画作品に関しては世界的なコレクションとして知られており、
草間さんが手掛けた版画作品の約95%を所蔵しているほどなのだとか。
今回のフォーエバー現代美術館のオープン展では、
もちろん、そんな草間コレクションがフィーチャーされていました。
“草間彌生 My Soul Forever展” と銘打って、選りすぐりの約80点を紹介しています。
(2階の展示スペースが拡張される予定のため、正確にはプレオープンという位置づけです)
ホワイトキューブの美術館に展示されようと、築100年の建築に展示されようと。
草間彌生は草間彌生 (笑)
良くも悪くも、建物が持つ味わいはぶっ飛ばされていました。
改めて、草間作品の持つパワーの強さを実感した気がします。
展示室は、全部で4部屋ありました。
そこに初期から最近までの版画作品がずらりと展示されています。
すべての展示室が畳張り。
それゆえ座って鑑賞することが可能です。
草間パワーに圧倒されたら、座ってみるのもいいでしょう。
どれもパワーに満ち満ちていましたが、
特に圧倒的だったのは、舞台座敷と 《私の魂を乗せてゆくボート》 のコラボ。
100年前の世界に草間彌生作品がタイムスリップしたかのような。
いや、草間彌生作品が時空にひずみを起こさせ、過去の景色を出現させたかのような。
インパクト十分な光景がそこにはありました。
この光景を観るためだけに、祇園を訪れる価値は大いにあると思います。
ちなみに、建物が古いこともあり、数年先にはまた別の場所に、
フォーエバー現代美術館が移転しているという可能性も大いにあるとのこと。
・・・・・フォーエバーなのに。
気になる方は、早めに行かれることをオススメいたします。
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草間彌生 My Soul Forever展
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