現在、東京国立近代美術館の1階では、
“日本の家 1945年以降の建築と暮らし” が開催されていますが。
![会場]()
美術館の2階から4階をフルに使った所蔵作品展、
通称 「MOMATコレクション」 のほうでも見逃せない特集展示が組まれています。
それは、おそらく日本人で嫌いな人はいないであろう国民的画家、東山魁夷の特集展示。
![東山魁夷]()
『美の巨人たち』 でも取り上げられた東山魁夷39歳の時の一枚 《残照》 や、
![残照]()
《残照》 1947年 紙本彩色 151.5×212.0cm
東山魁夷の代名詞ともいえる東山グリーンが美しい 《青響》
![青響]()
《青響》 1960年 紙本彩色 133.0×212.0cm
北欧旅行からの帰国後に描いたという幻想的な一枚 《映象》 など、
![映象]()
《映象》 1962年 紙本彩色 147.5×211.5cm
東近美が所蔵する東山魁夷の本制作17点すべてが一挙に公開されています!
同館で本作品17点すべてが展示されるのは、10年前に開催された大々的な回顧展以来。
次にまとめて観られるのは、何年先になるのやら。
というわけで、東山魁夷ファンなら、絶対に行っておいたほうがいいヤツです。
![星]()
個人的に出展作品全17点の中でイチオシなのは、《たにま》 。
![たにま]()
《たにま》 1953年 絹本彩色 134.0×107.4cm
一見、抽象画のようにも見えますが、
しばらく眺めていると、タイトル通り、谷間に見えてきます。
水の流れも感じられました。
デザインセンスが光る一枚です。
ちなみに、さらに、しばらく眺めていると、何か美味しそうに見えてきました。
こんな和菓子がありそうな感じです。
また、僕の一番好きな東山魁夷作品 《道》 も展示されていました。
![道]()
《道》 1950年 絹本彩色 134.4×102.2cm
《道》 が好きすぎて、今年の春に絵が描かれた実際の場所を訪れたばかり。
まさか年内に、実物の 《道》 を観られるとは思ってもみなかったので感動もひとしおでした。
何やら運命のようなものを感じます。
![道]()
ちなみに、絵のモデルとなった道は、
まっすぐに進む一本道ではなく、道の先が大きく右にカーブしていました。
その実体験を経て、改めて、《道》 の道を観てみると、確かに右へとカーブしています。
実際の場所を訪れみて初めて気がつくことってあるのですね。
というか、それ以上に、改めて気がつかされたのは、
何の変哲もない風景が、東山魁夷の手にかかると、実に味わい深い抒情的な光景になるということ。
![道]()
《道》 と同じアングルで撮った写真と見比べてみると、その差は歴然です。
実際の道には、抒情的の “じょ” の字もありません (笑)
これぞ東山マジック。
さてさて、東山魁夷特集の期間中だけ、
いつものMOMATコレクションの音声ガイド (300円) に、特別ボーナストラックとして、
![音声]()
東山魁夷が自身の絵について語った生の声が収録されています。
勝手に、朴訥なしゃべり方のイメージを抱いていたのですが。
想像以上に、語りが上手かったです。
しかも、優しくて良い声。
『ラジオ深夜便』 のパーソナリティかと思いました。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です
)
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美術館の2階から4階をフルに使った所蔵作品展、
通称 「MOMATコレクション」 のほうでも見逃せない特集展示が組まれています。
それは、おそらく日本人で嫌いな人はいないであろう国民的画家、東山魁夷の特集展示。

『美の巨人たち』 でも取り上げられた東山魁夷39歳の時の一枚 《残照》 や、

《残照》 1947年 紙本彩色 151.5×212.0cm
東山魁夷の代名詞ともいえる東山グリーンが美しい 《青響》

《青響》 1960年 紙本彩色 133.0×212.0cm
北欧旅行からの帰国後に描いたという幻想的な一枚 《映象》 など、

《映象》 1962年 紙本彩色 147.5×211.5cm
東近美が所蔵する東山魁夷の本制作17点すべてが一挙に公開されています!
同館で本作品17点すべてが展示されるのは、10年前に開催された大々的な回顧展以来。
次にまとめて観られるのは、何年先になるのやら。
というわけで、東山魁夷ファンなら、絶対に行っておいたほうがいいヤツです。

個人的に出展作品全17点の中でイチオシなのは、《たにま》 。

《たにま》 1953年 絹本彩色 134.0×107.4cm
一見、抽象画のようにも見えますが、
しばらく眺めていると、タイトル通り、谷間に見えてきます。
水の流れも感じられました。
デザインセンスが光る一枚です。
ちなみに、さらに、しばらく眺めていると、何か美味しそうに見えてきました。
こんな和菓子がありそうな感じです。
また、僕の一番好きな東山魁夷作品 《道》 も展示されていました。

《道》 1950年 絹本彩色 134.4×102.2cm
《道》 が好きすぎて、今年の春に絵が描かれた実際の場所を訪れたばかり。
まさか年内に、実物の 《道》 を観られるとは思ってもみなかったので感動もひとしおでした。
何やら運命のようなものを感じます。

ちなみに、絵のモデルとなった道は、
まっすぐに進む一本道ではなく、道の先が大きく右にカーブしていました。
その実体験を経て、改めて、《道》 の道を観てみると、確かに右へとカーブしています。
実際の場所を訪れみて初めて気がつくことってあるのですね。
というか、それ以上に、改めて気がつかされたのは、
何の変哲もない風景が、東山魁夷の手にかかると、実に味わい深い抒情的な光景になるということ。

《道》 と同じアングルで撮った写真と見比べてみると、その差は歴然です。
実際の道には、抒情的の “じょ” の字もありません (笑)
これぞ東山マジック。
さてさて、東山魁夷特集の期間中だけ、
いつものMOMATコレクションの音声ガイド (300円) に、特別ボーナストラックとして、

東山魁夷が自身の絵について語った生の声が収録されています。
勝手に、朴訥なしゃべり方のイメージを抱いていたのですが。
想像以上に、語りが上手かったです。
しかも、優しくて良い声。
『ラジオ深夜便』 のパーソナリティかと思いました。
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