今年から、ぐるっとパスの対象施設に加わった施設は、全部で4つ。
アミューズミュージアム、印刷博物館、戸栗美術館、そして、アクセサリーミュージアムです。
4つのうち3つのミュージアムには、足を運んだことがありますが。
アクセサリーミュージアムは、まだ訪れたことがありません。
どんなミュージアムなのでしょう?
そこで、この気になる美術館をリポートするべく、
所持するアクセサリーは、たった2コ (ネックレスとブレスレット) の僕は、祐天寺へと向かいました。
祐天寺の駅から歩くこと、約5分。
地図の場所に辿り着きました。
「・・・・・ん?こんなところに、アクセサリーミュージアム?」
住宅街に、突如現れたアクセサリーミュージアム。
しかも、アクセサリーミュージアムそのものも、住宅のような佇まいです。
ミュージアムとショップとに分かれており、
ミュージアムに入らなくても、ショップだけ利用することも可能なようです。
では、早速、ミュージアムの方へ。
すると、衝撃的な光景が、目の前に飛び込んできました!!
「人ん家だ!!!」
美術館というよりも、人ん家。
見た目や雰囲気だけでなく、匂いも、人ん家の匂い。
(のちに、館長さんからお伺いしましたが、自宅を改装したミュージアムとのことでした)
これまで、数々の美術館を訪れてきましたが、
こんなにも、普通のお家っぽい美術館は初めてです。
もちろん、普通とは言っても、いわゆる一般的なお家とは違って、有名人の邸宅のような佇まい。
とっても上品なお家に招かれたような感覚になりました。
・・・って、いやいや、ここは美術館のはず。
“お家っぽさが残っている美術館ってことは、大した美術品は置いてないのでは?”
何となく、イヤ~な予感がしてきました。
ところが、展示室に入ってみて、その嫌な予感は、杞憂に終わりました。
(記事内で紹介する館内の写真は、アクセサリーミュージアムさんに特別に提供頂いたものです。館内での写真撮影はNGです)
館内に、みっちりと展示されていたアクセサリーの数は、実に、約3000点以上!
しかも、アールデコ・アールヌーボーの時代から、
ビクトリアン、オートクチュール、プレタポルテ、そして、現代に至るまで、
アクセサリーの歴史と変遷がわかるように展示されていました。
思わず目を見開き、ため息をもらしてしまう (?)
ゴージャスなアクセサリーが数多く展示されているのは、もちろんのこと。
70年代にヒッピーが好んでいたアクセサリーや、
皆様も持っていたことがあるかも?のお手頃価格なアクセサリーに、
ドルチェ&ガッバーナのアバンギャルドなアクセサリー、
などなど、実に様々なアクセサリーが幅広く紹介されていて、見応えは十分。
会場自体は、そう広いわけではないのですが、
じっくり観ていると、1時間は、ゆうにかかってしまうほどです。
さてさて、これまでにもアクセサリーに関する美術展は、いくつか見てきましたが。
それらは、どれもゴージャスなアクセサリーが並べらているだけで、
展示側「どうですか?美しく高価なアクセサリーは、最高の美なのですことよ」
観客側「ははぁ~」
という傾向が強かった気がします。
あくまで、美術展の主人公は、アクセサリーそのものでした。
しかし、こちらのアクセサリーミュージアムの展示は、
それらの従来のアクセサリー展とは、一線を画す展示の仕方。
高級なアクセサリーから庶民のアクセサリーまで。
あくまで、アクセサリーを時代を映す鏡として紹介しているので。
アクセサリーそのものだけでなく、それらのアクセサリーを身に付けてきた人々も、また主人公。
アクセサリーの歴史を通じた文化史としても楽しめるので、
アクセサリーに興味がない僕のような人でも、十分に楽しむことが出来るミュージアムでした。
しかも、アクセサリーだけでなく、ミュシャのリトグラフや、
ドーム兄弟のガラス工芸品をはじめ、
それぞれの時代を彩る美術品も合わせて展示されています。
純粋にアート好きな方も、満足できる美術館と言えましょう。
と、美術館をたっぷり堪能した後、
ミュージアムショップにて、館長さんと遭遇。
そこで、大変興味深い話をいろいろと聞かせて頂きました。
実は、もともとは、デパートにアクセサリーを卸す会社をしていたという館長さん。
(業界では、とても有名な会社で、女性の方なら、一度はその会社のアクセサリーを手にしたことがあるはずとのこと)
しかし、時代が経つにつれ、アクセサリー職人さんが高齢化、
その一方で、安価な大量生産のアクセサリーが出回り始めたことに、危機感を覚えたのだそうです。
そこで、失われゆくアクセサリーの素晴らしさを、
何かの形で残すべく、アクセサリー専門のミュージアムを作ることを決意!
会社をたたみ、数年の準備期間を経て、
2010年に、日本最大規模の、
そして、世界でも類を見ないアクセサリー専門のミュージアムが誕生したのだとか。
こんなにも熱意が詰まった美術館が、都内にあったとは!
館長さんとの話の流れで、気になったことを質問してみました。
「今、展示されているアクセサリーは、いくつくらいあるんですか?」
「出してるのは、3000くらいかしら」
「えっ?じゃあ、まだ他にもあるんですか?」
「まだまだありますよ。コレクションは、全部で5万くらい」
「ご・・・5万?!」
「ダンボールいっぱいで、10箱ほどあるわよ」
「じゅ・・・10箱?!」
まず10箱という数字に驚いてしまいましたが、
そもそも、段ボールにぎっしりアクセサリーが詰まっているという画が想像できないです (笑)
おもちゃ箱じゃないんだから・・・。
しかも、それが、10箱もあるだなんて・・・。
ちなみに。
現在、アクセサリーミュージアムでは、
企画展として、 “美しいトレードビーズ~とんぼ玉の世界~” が開催中。
世界各国の美しいトレードビーズを見ることが出来ます。
どれも美しいので、トンボの複眼のように目移りすること、間違いないです (笑)
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アミューズミュージアム、印刷博物館、戸栗美術館、そして、アクセサリーミュージアムです。
4つのうち3つのミュージアムには、足を運んだことがありますが。
アクセサリーミュージアムは、まだ訪れたことがありません。
どんなミュージアムなのでしょう?
そこで、この気になる美術館をリポートするべく、
所持するアクセサリーは、たった2コ (ネックレスとブレスレット) の僕は、祐天寺へと向かいました。
祐天寺の駅から歩くこと、約5分。
地図の場所に辿り着きました。
「・・・・・ん?こんなところに、アクセサリーミュージアム?」
住宅街に、突如現れたアクセサリーミュージアム。
しかも、アクセサリーミュージアムそのものも、住宅のような佇まいです。
ミュージアムとショップとに分かれており、
ミュージアムに入らなくても、ショップだけ利用することも可能なようです。
では、早速、ミュージアムの方へ。
すると、衝撃的な光景が、目の前に飛び込んできました!!
「人ん家だ!!!」
美術館というよりも、人ん家。
見た目や雰囲気だけでなく、匂いも、人ん家の匂い。
(のちに、館長さんからお伺いしましたが、自宅を改装したミュージアムとのことでした)
これまで、数々の美術館を訪れてきましたが、
こんなにも、普通のお家っぽい美術館は初めてです。
もちろん、普通とは言っても、いわゆる一般的なお家とは違って、有名人の邸宅のような佇まい。
とっても上品なお家に招かれたような感覚になりました。
・・・って、いやいや、ここは美術館のはず。
“お家っぽさが残っている美術館ってことは、大した美術品は置いてないのでは?”
何となく、イヤ~な予感がしてきました。
ところが、展示室に入ってみて、その嫌な予感は、杞憂に終わりました。
(記事内で紹介する館内の写真は、アクセサリーミュージアムさんに特別に提供頂いたものです。館内での写真撮影はNGです)
館内に、みっちりと展示されていたアクセサリーの数は、実に、約3000点以上!
しかも、アールデコ・アールヌーボーの時代から、
ビクトリアン、オートクチュール、プレタポルテ、そして、現代に至るまで、
アクセサリーの歴史と変遷がわかるように展示されていました。
思わず目を見開き、ため息をもらしてしまう (?)
ゴージャスなアクセサリーが数多く展示されているのは、もちろんのこと。
70年代にヒッピーが好んでいたアクセサリーや、
皆様も持っていたことがあるかも?のお手頃価格なアクセサリーに、
ドルチェ&ガッバーナのアバンギャルドなアクセサリー、
などなど、実に様々なアクセサリーが幅広く紹介されていて、見応えは十分。
会場自体は、そう広いわけではないのですが、
じっくり観ていると、1時間は、ゆうにかかってしまうほどです。
さてさて、これまでにもアクセサリーに関する美術展は、いくつか見てきましたが。
それらは、どれもゴージャスなアクセサリーが並べらているだけで、
展示側「どうですか?美しく高価なアクセサリーは、最高の美なのですことよ」
観客側「ははぁ~」
という傾向が強かった気がします。
あくまで、美術展の主人公は、アクセサリーそのものでした。
しかし、こちらのアクセサリーミュージアムの展示は、
それらの従来のアクセサリー展とは、一線を画す展示の仕方。
高級なアクセサリーから庶民のアクセサリーまで。
あくまで、アクセサリーを時代を映す鏡として紹介しているので。
アクセサリーそのものだけでなく、それらのアクセサリーを身に付けてきた人々も、また主人公。
アクセサリーの歴史を通じた文化史としても楽しめるので、
アクセサリーに興味がない僕のような人でも、十分に楽しむことが出来るミュージアムでした。
しかも、アクセサリーだけでなく、ミュシャのリトグラフや、
ドーム兄弟のガラス工芸品をはじめ、
それぞれの時代を彩る美術品も合わせて展示されています。
純粋にアート好きな方も、満足できる美術館と言えましょう。
と、美術館をたっぷり堪能した後、
ミュージアムショップにて、館長さんと遭遇。
そこで、大変興味深い話をいろいろと聞かせて頂きました。
実は、もともとは、デパートにアクセサリーを卸す会社をしていたという館長さん。
(業界では、とても有名な会社で、女性の方なら、一度はその会社のアクセサリーを手にしたことがあるはずとのこと)
しかし、時代が経つにつれ、アクセサリー職人さんが高齢化、
その一方で、安価な大量生産のアクセサリーが出回り始めたことに、危機感を覚えたのだそうです。
そこで、失われゆくアクセサリーの素晴らしさを、
何かの形で残すべく、アクセサリー専門のミュージアムを作ることを決意!
会社をたたみ、数年の準備期間を経て、
2010年に、日本最大規模の、
そして、世界でも類を見ないアクセサリー専門のミュージアムが誕生したのだとか。
こんなにも熱意が詰まった美術館が、都内にあったとは!
館長さんとの話の流れで、気になったことを質問してみました。
「今、展示されているアクセサリーは、いくつくらいあるんですか?」
「出してるのは、3000くらいかしら」
「えっ?じゃあ、まだ他にもあるんですか?」
「まだまだありますよ。コレクションは、全部で5万くらい」
「ご・・・5万?!」
「ダンボールいっぱいで、10箱ほどあるわよ」
「じゅ・・・10箱?!」
まず10箱という数字に驚いてしまいましたが、
そもそも、段ボールにぎっしりアクセサリーが詰まっているという画が想像できないです (笑)
おもちゃ箱じゃないんだから・・・。
しかも、それが、10箱もあるだなんて・・・。
ちなみに。
現在、アクセサリーミュージアムでは、
企画展として、 “美しいトレードビーズ~とんぼ玉の世界~” が開催中。
世界各国の美しいトレードビーズを見ることが出来ます。
どれも美しいので、トンボの複眼のように目移りすること、間違いないです (笑)
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