美術品を手に、銀座を代表するギャラリーの数々を訪問し、
昔話 『わらしべ長者』 のように、物々交換してもらおうという企画。
それが・・・
今、我が家には、有元利夫の版画作品があります。(サインはないけど)
机で作業をしているとき、ふと見上げると、
有元利夫の版画作品が目に飛び込んできます。(サインはないけど)
わらしべ長者生活、最高ーーー!
もう交換しないで、このまま手元に置いておきたいところですが。
この作品の元の持ち主であるギャラリーあーともりもとの佐々井さんより、
あのギャラリストさんが、いくらくらいの値段を付けて、何と交換するか確かめてきて欲しい、
と頼まれているので、わらしべ長者生活を続けるしかありません。
というわけで、今年の4月に銀座8丁目の地にオープンした河北新報ビルへ。
このビルの5階に新生オープンしたばかり、
現在、“第5回 白日会デッサン展” が絶賛開催中の銀座 永井画廊を訪れました。
(注:展示は11月18日まで)
オーナーはもちろんこのお方。
『開運!なんでも鑑定団』 でお馴染みの永井龍之介さんです。
ちなみに、先月からは、 『発掘系アート番組!龍チャンネル』 というYoutube番組がスタート!
そんなお忙しい合間を縫って、わらしべ長者企画にご協力頂いているにも関わらず。
「せっかくなんで、いかにも “鑑定してます” 風な写真も撮っていいですか?」
と、調子に乗って、無茶ぶりする僕。
「えー・・・」
と言いながらも、ノってくれる永井さん。
「あと、こんな感じのポーズでも取られること多いよね」
さらに、それっぽいポーズをしてくれる永井さん。
いろいろありがとうございます。
さぁ、いよいよ鑑定結果の発表。
「同じような価格のもので交換するとなると、これがいいんじゃないかなぁ」
そう言って、永井さんが持ってきてくれたのは、意外にも掛軸の作品でした。
「誰の作品ですか??」
「誰だと思う?とに~さんなら、たぶんわかるよ」
まさかの逆鑑定タイム。
アートテラーとして下手なことは言えません (汗)
作風からは、誰だかピンと来なかったので、サインに注目してみます。
及?人?及人・・・って、誰だよ?!
と、軽くパニックになっていると、見かねた永井さんより一言。
「とに~さん、それ、BとL」
「あー!バーナード・リーチ (※) ですか!」
(※バーナード・リーチ…1887年生まれ。イギリス人の陶芸家。民芸運動にも関わりが深い。
日本民藝館の設立にあたり、柳宗悦に協力した。詳しくは、原田マハさんの 『リーチ先生』 で)
「有元利夫とバーナード・リーチを交換って、意外性があまり無くて面白くないかな。
あの作品のほうが面白いかなぁ」
と、さらに別の作品を持ってくる永井さん。
それが、こちら。
「どういう作品ですか??」
「とに~さんは、どう思う?」
再びの逆鑑定タイム。
今度こそ成功となるか。
「フランスっぽい感じもあり、日本っぽい感じもあり、
戦後の抽象絵画のような風格もありながら、現代センスもあって・・・すいません。わからないです。」
「それはわからないと思うよ(笑)
まだほとんど世に出てない作家さんだから。
伊賀敢男留(いがかおる)さんっていう30歳のアール・ブリュットの作家さん。
彼はこの先どんどん伸びると思う。
とても品の良い青年でね。そういう品の良さが、この絵にちゃんと現れてるよね」
確かに!
観ていて、心がスーッと凪ぐような素敵な絵です。
「とりあえず2点並べてみようか」
そう言うなり、壁に展示し始める永井さん。
「とに~さん、どっちがいい?」
“それはやっぱり、交換してもらえるなら、バーナード・リーチのほうが・・・ん?!”
「どっちもいいですね!
というか、バーナード・リーチの作品と並べても、
まったく負けてない伊賀敢男留さんの作品、スゴいですね!」
「でしょ」
「どっちが巨匠で、どっちが新人の作品か、並べちゃうとわからないですね (笑)
あと、不思議とこの2つの作品、並べてみると、妙にしっくりきますね」
「初めてこの2点を並べてみたけど、これは新鮮な感じがするね。
2点に共通するのは、“意図せざる美”、
もしくは、“ふとできてしまう最も自然に近い美しさ” なのかも」
その後、しばらく2人で芸術談義。
もし、撮影していたら、
『発掘系アート番組!龍チャンネル』 で流せるくらいトークが盛り上がりました。
「で、とに~さん、どっちと交換する?」
「そうですね・・・」
というわけで、今、我が家には、伊賀敢男留さんの 《OVER THE WALL》 があります。
我が家が一気に華やかになりました。
抽象画は3日で見飽きるかと思っていたのですが、全くそんなことはなし。
見れば見るほど発見があります。
ちなみに。
前回、佐々井さんと交換してもらった有元利夫の版画作品ですが、
実は、永井さんも佐々井さんと同じ額屋さんから同じような版画作品を贈られたことがあるそうです。
なので、現在、永井さんの手元には、同じような有元利夫の版画作品が2点。
ダブっています。
【今回ご協力いただいた画廊】
銀座 永井画廊
住所:東京都中央区銀座8-6-25 河北新報ビル5F
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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昔話 『わらしべ長者』 のように、物々交換してもらおうという企画。
それが・・・
今、我が家には、有元利夫の版画作品があります。(サインはないけど)
机で作業をしているとき、ふと見上げると、
有元利夫の版画作品が目に飛び込んできます。(サインはないけど)
わらしべ長者生活、最高ーーー!
もう交換しないで、このまま手元に置いておきたいところですが。
この作品の元の持ち主であるギャラリーあーともりもとの佐々井さんより、
あのギャラリストさんが、いくらくらいの値段を付けて、何と交換するか確かめてきて欲しい、
と頼まれているので、わらしべ長者生活を続けるしかありません。
というわけで、今年の4月に銀座8丁目の地にオープンした河北新報ビルへ。
このビルの5階に新生オープンしたばかり、
現在、“第5回 白日会デッサン展” が絶賛開催中の銀座 永井画廊を訪れました。
(注:展示は11月18日まで)
オーナーはもちろんこのお方。
『開運!なんでも鑑定団』 でお馴染みの永井龍之介さんです。
ちなみに、先月からは、 『発掘系アート番組!龍チャンネル』 というYoutube番組がスタート!
そんなお忙しい合間を縫って、わらしべ長者企画にご協力頂いているにも関わらず。
「せっかくなんで、いかにも “鑑定してます” 風な写真も撮っていいですか?」
と、調子に乗って、無茶ぶりする僕。
「えー・・・」
と言いながらも、ノってくれる永井さん。
「あと、こんな感じのポーズでも取られること多いよね」
さらに、それっぽいポーズをしてくれる永井さん。
いろいろありがとうございます。
さぁ、いよいよ鑑定結果の発表。
「同じような価格のもので交換するとなると、これがいいんじゃないかなぁ」
そう言って、永井さんが持ってきてくれたのは、意外にも掛軸の作品でした。
「誰の作品ですか??」
「誰だと思う?とに~さんなら、たぶんわかるよ」
まさかの逆鑑定タイム。
アートテラーとして下手なことは言えません (汗)
作風からは、誰だかピンと来なかったので、サインに注目してみます。
及?人?及人・・・って、誰だよ?!
と、軽くパニックになっていると、見かねた永井さんより一言。
「とに~さん、それ、BとL」
「あー!バーナード・リーチ (※) ですか!」
(※バーナード・リーチ…1887年生まれ。イギリス人の陶芸家。民芸運動にも関わりが深い。
日本民藝館の設立にあたり、柳宗悦に協力した。詳しくは、原田マハさんの 『リーチ先生』 で)
「有元利夫とバーナード・リーチを交換って、意外性があまり無くて面白くないかな。
あの作品のほうが面白いかなぁ」
と、さらに別の作品を持ってくる永井さん。
それが、こちら。
「どういう作品ですか??」
「とに~さんは、どう思う?」
再びの逆鑑定タイム。
今度こそ成功となるか。
「フランスっぽい感じもあり、日本っぽい感じもあり、
戦後の抽象絵画のような風格もありながら、現代センスもあって・・・すいません。わからないです。」
「それはわからないと思うよ(笑)
まだほとんど世に出てない作家さんだから。
伊賀敢男留(いがかおる)さんっていう30歳のアール・ブリュットの作家さん。
彼はこの先どんどん伸びると思う。
とても品の良い青年でね。そういう品の良さが、この絵にちゃんと現れてるよね」
確かに!
観ていて、心がスーッと凪ぐような素敵な絵です。
「とりあえず2点並べてみようか」
そう言うなり、壁に展示し始める永井さん。
「とに~さん、どっちがいい?」
“それはやっぱり、交換してもらえるなら、バーナード・リーチのほうが・・・ん?!”
「どっちもいいですね!
というか、バーナード・リーチの作品と並べても、
まったく負けてない伊賀敢男留さんの作品、スゴいですね!」
「でしょ」
「どっちが巨匠で、どっちが新人の作品か、並べちゃうとわからないですね (笑)
あと、不思議とこの2つの作品、並べてみると、妙にしっくりきますね」
「初めてこの2点を並べてみたけど、これは新鮮な感じがするね。
2点に共通するのは、“意図せざる美”、
もしくは、“ふとできてしまう最も自然に近い美しさ” なのかも」
その後、しばらく2人で芸術談義。
もし、撮影していたら、
『発掘系アート番組!龍チャンネル』 で流せるくらいトークが盛り上がりました。
「で、とに~さん、どっちと交換する?」
「そうですね・・・」
というわけで、今、我が家には、伊賀敢男留さんの 《OVER THE WALL》 があります。
我が家が一気に華やかになりました。
抽象画は3日で見飽きるかと思っていたのですが、全くそんなことはなし。
見れば見るほど発見があります。
ちなみに。
前回、佐々井さんと交換してもらった有元利夫の版画作品ですが、
実は、永井さんも佐々井さんと同じ額屋さんから同じような版画作品を贈られたことがあるそうです。
なので、現在、永井さんの手元には、同じような有元利夫の版画作品が2点。
ダブっています。
【今回ご協力いただいた画廊】
銀座 永井画廊
住所:東京都中央区銀座8-6-25 河北新報ビル5F
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