森美術館で開催中の “レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル” に行ってきました!
こちらは、国際的に活躍するアルゼンチン出身の現代アーティスト、
レアンドロ・エルリッヒ (1973~) の過去最大クラスとなる個展です。
出展作は、新作を含む44点!
しかも、その8割が日本初公開の作品です。
「レアンドロ・エルリッヒ?誰??」
という方でも、彼の代表作の一つである・・・
レアンドロ・エルリッヒ 《スイミング・プール》 2004年 コンクリート、ガラス、水
280x402x697cm 所蔵:金沢21世紀美術館 撮影:木奥惠三画像 提供:金沢21世紀美術館 ※参考図版
金沢21世紀美術館にある 《スイミング・プール》 は、
きっと何らかの形で一度は目にしたことがあるはず。
もはや金沢21世紀美術館のメインビジュアルとでもいうべきあの作品の作者がレアンドロです。
《スイミング・プール》 もそうですが、
彼の作品の多くは、“鑑賞する” というよりも、“実際に体験する” ものとなっています。
しかも、小難しい理屈抜きに、子供から大人まで楽しめるのが最大の魅力です。
例えば、こちらの 《試着室》 という作品。
一見、何の変哲もない試着室です。
鏡の向こうに、ちゃんと僕が映っています。
しかし、作品の中に、一歩足を踏み入れ、左右を見渡してみると・・・
「!!!」
なんと試着室が無限に続いていたのです。
鏡かと思えば鏡でなく、空間の向こうに反転した試着室があったり。
反転した試着室かと思えば、今度は本当に鏡だったり。
まさに試着室の迷路。
抜け出すのに苦戦しました。
試着室なのに、入る時よりも出たときのほうが、着衣が乱れていました。
また、こんな作品も。
タイトルはHAIR SARON、《美容院》 です。
こちらも一見何の変哲もない美容院なのですが・・・
鏡を見て、ギョッ!
自分が映っていません。
それもそのはず、これは鏡ではなく、ただの穴 (?)。
鏡に映った光景ではなく、向こう側に同じ広さ反転した美容院の空間があるのです。
レアンドロ・エルリッヒの作品に仕掛けられたトリックは、とてもシンプル。
なのに、驚きは最大限。
費用対効果に優れた作品です (←?)。
まず、あり得ない世界にハッとさせられて、
そのあとで、実は単純だった仕掛けのタネがわかってニヤリとさせられて。
一粒で二度美味しいのが、レアンドロ・エルリッヒ作品の最大の魅力。
我ながらこの例えでいいのか疑問はありますが、
ナポレオンズやマギー司郎の手品に近いものがあります。
さてさて、今回のレアンドロ・エルリッヒ展は、写真撮影OK!
特にインスタ映え間違いなしなのが、《建物》 という作品です。
子供が風船で飛んでいきそうになったり、
お母さんがジャッキー・チェンばりのアクションをしていたり。
思わず二度見、三度見する光景です。
(ちなみに、映っているのは内覧会時にいらっしゃったエキストラの皆さま)
こちらの作品も仕掛けは・・・
いたってシンプル。
なるほど、こうなっていたのですね。
せっかくなので、僕もチャレンジしてみました (笑)
他にも、会場には、楽しい体験型作品がたくさん。
一人よりも二人。
二人よりも三人。
みんなで行くのがオススメ。
テーマパークのような展覧会です。
ちなみに、会場でたくさんの作品を体験すると、こんな副作用が。
ただのエレベーターやトイレなのに、
「何か仕掛けがあるのでは?」 とイチイチ疑ってしまうのです。
森美術館にたまたまあったコレですら、
レアンドロの作品かと思って、わざわざ写真に撮ってしまいました (笑)
家に帰るまでが、いや、家に帰ってからもレアンドロ・エルリッヒ展。
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レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル
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