今年2017年は、日本とデンマークの国交樹立150年を迎える節目の年。
それを記念して、現在、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館では、
“日本・デンマーク国交樹立150周年記念 デンマーク・デザイン” が開催されています。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
こちらは、デンマーク・デザインにスポット当てた日本初となる展覧会で、
19世紀後半から現代にいたるまで、多彩なデンマーク・デザインが紹介されています。
正直なところ、デンマーク・デザインと聞いても、
パッと頭に思い浮かぶものが、一つもなかったのですが。。。(汗)
なるほど、ロイヤルコペンハーゲン (←確かに、首都の名前!) や、
世界最大の玩具メーカーLEGO (←「よく遊べ」を意味するデンマーク語「Leg Godt」が由来) は、
デンマーク・デザインだったのですね。
勉強になりました。
さてさて、今回のデンマーク・デザイン展でもっともウエイトを占めていたのが、家具です。
会場の右を見ても、左を見ても家具。
IKEA状態、ないしは、リビングデザインセンターOZONE状態でした。
なんでまた、こんなにも家具が多いのかと思えば、
冬は寒く、夜が長いデンマークでは、必然的に家で過ごす時間が長くなり、
家具、特に椅子にお金をかけるようになるからとのこと。
ちなみに、デンマークの人にとっての贅沢は、
イイ椅子に座って暖炉の前で過ごすことなのだそうです。
ン十万もするイイ椅子をいくつも買うために、仕事を頑張っている人も少なくないのだとか。
《Yチェア》 でお馴染みのハンス・ヴィーイナ (ウェグナー) や、
ミッドセンチュリー期を代表する名作家具 《パントンチェア》 を産んだヴェルナー・パントンら、
椅子界 (?) のレジェンドたちが、
デンマークから多数輩出されているのには、そんな背景があったのですね。
と、こんなにも椅子がフィーチャーされていると、やはり座ってみたくなるというもの。
そんな皆様のために、ハンス・ヴィーイナの椅子に実際に座れるコーナーが用意されていました。
試しに、彼の代表作の一つ 《ザ・チェア》 に座ってみたところ・・・
「座りやすっ!」
と、一旦、腰を浮かしてしまうほどに、驚かされました。
特に背もたれの位置が、腰骨のちょうどいい位置にジャストフィット。
「僕に合わせて採寸した?」 と思うくらいにジャストフィットでした。
確かに、これは仕事を頑張ってでも買いたくなる気持ちがわかります。
買いたくなったといえば、こちらのペンダント・ライトも。
スィスィーリェ・マンズ 《ペンダント・ランプ〈カラヴァッジョ〉》 2005年 ライトイヤーズ デンマーク・デザイン博物館 Photo:Lightyears A/S
真っ赤なコードに吊るされた漆黒の本体から、劇的な光が下方に注がれる。
その名も、《ペンダント・ランプ〈カラヴァッジョ〉》 。
このランプさえあれば、殺風景な我が家が、
カラヴァッジョのバロック絵画ようになるはず。
帰宅後、即Amazonをチェックしました。(購入は検討中)
ちなみに、今回出展されていたデンマーク・デザインの中で一番印象に残っているのは、
アーネ・ヤコプスン (アルネ・ヤコブセン) が小中学校のためにデザインした 《スクールデスク》 です。
日本のスクールデスクと比べて、はるかにスタイリッシュ。
こんなカッコイイ机だと、勉強が捗りそうです。
しかも、引き出しのサイドが丸見え。
デンマークには、食べ残したコッペパンを机の奥に隠す小学生はいないのでしょう。
あと、デンマークの 《スクールデスク》 にも、ちゃんと給食袋をかけるフックがあるのですね。
なんか親近感を覚えました。
┃会期:2017年11月23日(木・祝)~12月27日(水)
┃会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
┃http://www.sjnk-museum.org/program/current/5062.html
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